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転移したら何故か世界の命運が僕にかかってます!  作者: 花火 魅妖
王都混乱編

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王都混乱編 第四話 紅の玉

「ただ…いくら体を再生しても意味はない…心臓を突けば終わり…」


「お!よく分かったね」


不味い…スピードなら暁毘より速い…

剣術も恐らく勇者である蒼華より上…


「トドメでござる…」


道剣が刀を振り上げる


しかし道剣は向こうの山から

魔力を感じ取る


その魔力の正体は

大和の魔力


大和が炎の球を生み出し

どんどん巨大化させる


「ゆずき!避けろ!」


僅かに聞こえた声で

ゆずきは道剣から離れる


炎の球が凄いスピードで飛んできた


究極(シャインボール)火炎弾(アルティメット)


ゆずきが先程までいた地点は消し飛んだ


「魔王の能力…飛行を身に着けててよかったよ…」


ゆずきは魔王を倒した際に自動的に奪った

飛行能力で飛んで逃げた


「にしても…凄い威力だな…」


ゆずきの目の中に魔法陣が展開される


ゆずきは目の中に魔法陣を展開する事で

倒した相手の能力を全て奪ったり

目の前で使われた技を

自分の能力に出来る


「今の技もゲット♪それより大和と合流しないと」


一方その頃


「あの魔法使いの魔力…中々のものだ…」


道剣は逃げていた


「あと少し逃げ遅れていたら恐らく…」


すると道剣はニヤリとする


「アヤツらの成長が気になるでござる…」


そしてゆずきと道剣の戦いが

繰り広げられていた頃


「はぁ…はぁ…お前等!大丈夫か!?」


「ありがとうシン…私は大丈夫…リヨンとリーダーは!?」


「私は大丈夫です…」


「あぁ…私も大丈夫だ…」


にしても…この化け物に

どうやって勝つのだ…


ボロボロの蒼華パーティーの目の前には

映画から出てきたようなキョンシーの

格好をした少年がいた

少年の背丈は小さく、子供のようだ


「お姉さん達弱っ!」


蒼華がゆっくり立ち上がる


「貴様は…誰だ…」


すると御札の下から笑顔が見える


「四天王の一人…極猫(ごくねこ)だよ」



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