王都混乱編 第三話 剣士として
「ん…ここは…」
ゆずきが目を開けると
そこは王都のはずれにある草原だった
「ここにテレポートされてもな…うーん…王都行ったほうが良いかな…」
ゆずきが歩き始めると
後ろから声をかけられる
「そなた…名はなんという?」
後ろの木に寄りかかった剣士だった
和服を着ており
江戸時代から来た様な姿で
髪は後ろで束ねている
この人…強いな…
話しかけられるまで気づかなかったよ…
「僕はゆずき…安藤ゆずき」
「拙者は道剣と申す…」
「僕に何か用ですか?」
「そう言われれば…そうとも言える…魔王暁毘の仇討ちと言ったところじゃ」
次の瞬間
道剣はゆずきに斬り掛かっていた
しかしゆずきがギリギリで刀で受け止める
「そなた…日本刀を使うのか…拙者と同じでござるな…」
道剣がゆずきを弾き飛ばし
ゆずきは空中を舞う
「道剣は…四天王なの?」
「いかにも…拙者は四天王…暁毘殿を倒したと聞いて気にはなったが…期待外れだ」
居合抜刀!暴風斬波!
ゆずきは受け止めきれず体が真っ二つに
「グハッ…」
「そなた…まだ生きておるのか…」
するとゆずきが体を再生し
立ち上がる
「こちとら魔王倒した時に能力全部奪えたんだよ」
「なるほど…並外れた成長スピードを可能にするわけでござるな…」




