魔王討伐編 最終話 謎のメイドと極罪凶悪魔
「魔王の死体は私が…」
ベルが暁毘の死体に手をかざす
しかし次の瞬間
暁毘の死体が消える
辺りを見渡すと、メイド服を来た女性が
暁毘の死体を抱えている
「!?」
さすがのアルカとベルも警戒態勢をとる
不意とはいえ私が死体処理するスピード…
つまり…
魔力によるスピードを上回った…
あのメイドは只者じゃない…
するとメイドがこちらを振り返る
その顔を見て、周りが驚愕する
凄くアルカに雰囲気などがそっくりだ
アルカと同じ髪型
アルカと同じ髪色
アルカと同じ無表情
アルカと同じ背丈
服はメイド服なので
フードのついたローブを着ているアルカとは
対照的な服
しかし無表情の上に少し悲しい顔をしている
するとメイドが口を開く
「魔王様…死んじゃった…」
するとメイドは立ち上がる
スッ…
次の瞬間メイドは幽霊の様に消えた
「ねぇ…今のメイド…アルカにそっくりだったね」
ゆずきの言葉にアルカが振り向く
「そう…でしょうか…」
「俺も似てると思う…まぁたまたまだろ」
「さっきのメイドを野放しにしてたら何をするか分からないです…」
ベルが呟いた
ベルも不意とはいえスピードで上回れて
内心焦っているようだ
すると蒼華が手を挙げる
「確かにメイドの方も重要ですけど…極罪凶悪魔達にドーシーを復活させるのも重要です!」
すると闘技場の底が抜けた
底が消えたと言うよりは
異空間への扉が開いたと言う方が
正しいだろう
ゆずき
ベル
アルカ
大和
蒼華
ロット
リヨン
シン
その8人が同時に落ちる
目を開けると
玉座が5つ並んでいる
すると真ん中に座っていた男が立ち上がる
金色か銀色か分からない具合の髪の色
そして2m近くありそうな身長
上裸にマントという奇妙な組み合わせだが
この男がその格好だと
どうも似合っている
男は微笑みながら言う
「ようこそ…悪魔の間へ」




