魔王討伐編 第十九話 勇者対魔王
「ふ…ヤケクソか?」
暁毘に弾き返される
アルカが蒼華の隣に立つ
「怒りで我を忘れたら勝てませんよ」
「ッ…」
「ほほう…そこのシスターは意気消沈しているとして…あとの貴様らは加勢しないのか?」
するとゆずきは微笑む
「これは蒼華の戦いだよ…僕達は邪魔しないよ」
「うぉぉぉ!刺突一閃!」
蒼華はゆずきとの対決の時より鋭く、速い突きを入れた
「グハッ…」
どうやら暁毘にダメージが入ったようだ
このままじゃ…ロットに…顔向けできない…
今はシンがロットを説得に行ってるけど…いずれロットもここに来る…妹が死んだ事を言わなければならない…だからせめて!コイツを倒す!
「はぁぁぁ!流星群の閃き!」
蒼華の斬撃が暁毘を切り刻んだ
バラバラになった暁毘の体が
地面に転がる
「このロングソード…アーススラッシュはとんでもない鋭さを誇ります…」
しかし暁毘が蒼華の背後に立っていた
「切り刻んだはずなのに!」
「甘い!」
暁毘の拳を喰らい
闘技場の端まで吹き飛ばされる
「ガハッ…」
「蒼華さん!」
リヨンが蒼華に回復魔法をかける
「選手交代…だね」
ゆずきが暁毘の目の前に出る
「次は貴様が死ぬか?小僧!」
「勝手に蒼華を殺さないでよ…瀕死ってだけで生きてるんだからさ」




