魔王討伐編 第十話 宿の波乱
宿に着いた一行
「よーし!じゃあ部屋は1部屋二人だから…僕と大和の二人で…後は適当に組めばいいよね?」
蒼華がゆずきに近づく
「ゆずきさん…私は貴方と魔王の対策について話し合いたいです…貴方と同じ部屋で…」
「じゃあ俺は?宿には四部屋しか残ってないからちょうどだし…」
「それならあたいが一緒の部屋でいいぜ!」
シンが大和の肩を叩く
「え…大丈夫か?」
「別に大丈夫だ!変なことしたら腕へし折るからな?」
「じゃあ私はゆずきさんと寝ますね♪では皆さん!おやすみなさーい」
蒼華がゆずきを連れて部屋に行こうとする
しかしアルカがゆずきの腕を掴む
「いえ…ゆずきさんは私と寝るんです」
「え…私はゆずきさんと魔王の対策を…同じパーティーリーダー同士として」
「ですが私はゆずきさんの剣術の指南をしています…ゆずきさんの能力は私が一番分かってます!」
不穏な空気が流れる
「ではゆずきさんの意見を聞きましょう!ゆずきさんは私とアルカさんどちらと…」
しかしゆずきは居なかった
ベルが呟く
「逃げたな…」
その頃ゆずきは
「流石に二人のどっちかなんて選べないよ…うーん…逃げて正解だよな…」




