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序章

サァァァァァーーー大木の桜が風で揺れている。そこに走って来る少女がいた。彼女は桜の木の下にいる女性とも少女ともとれる童顔の人物に駆け寄ると、1冊の日記帳を差し出した。

「おば様おば様!今日もこれ読んで」

「それはルーシーが良いよって言ってからね。またルーシーの戸棚から日記帳を盗んで、怒られるわよ」

「大丈夫っお母様は優しいから」

そんな話をしていると、桜に近寄るふたつの影が見えた。

「ミーシャ私の日記帳を返して。それは絵本でも小説でもないのよ。」

「知ってるわ。だけどこっちの方が断然面白いんだもん」

「ルーシーここは諦めて読み聞かせしてもらおう」「あなたは諦めないで」

「お母様いいでしょお願い」

娘に頼まれウッとした表情をしながら渋々了承し、おば様と呼ばれた自身の姉にこくりと頷く。

「ルーシーから許可もでたしさっそく読み聞かせようかな〜じゃあ最初のページから。ピコピコと何かの機械音の様なものが……」

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