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一年が十一カ月しかない君たちへ   作者: 杉崎 朱


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五章:皐月の君へ 七話



五月三十一日




ーーーガチャン



月末の廊下の掃除も終わり、本殿の扉の鍵も今開錠してもらいました。あとは、皐月さんが出てくるのを待ちます。

先日の如月さんと弥生さんのお見合いですが、弥生さんは『違う』という適性の話の元、今回のお話は無くなりました。如月さんの話しは難航しております。難航と言いますか、保留状態です。如月さんは今回の話しを断るつもりでいるのに、相手の女性があまりにも乗り気なようです。後日、八重さんに連絡があり、是非ともまたお会いしたいと言われた模様。大して話しをしなかったらしい如月さんですが、どうやら相手の女性の好みという好みを網羅していたようです。


「顔立ち、出立ち、寡黙さ・・・全部好みだったみたいですよ」

「それは、またお会いしましょうって言うわけですね」

「あれほど困った顔した如月を見たのは初めてでした。如月はあの仏頂面でお見合いしますから、いつも女性側が萎縮して、後日断られるんです。まぁ、それを狙って怖い顔をしているんだと思いますけど、今回は裏目に出ましたね」

「如月さんはなんで結婚したくないんですしょうね、相手の女性は良い感じの方だと思ったんですけど」


お見合いの後日談を桔梗さんと話しながら、本殿の中の掃除道具を準備しております。お昼ご飯の支度も終わり、神代は居間で食事を摂り始めております。私と桔梗さんは先に頂きまして、このあと皐月さんが本殿から出てきたらすぐに掃除に入ります。手伝っていただけるなんて本当に助かるなぁ。



「そういえば、宮守さんはご結婚のご希望やご予定は?」

「え?私ですか?!いやいや、ここにきて1年間いっぱいいっぱいでそんな事考えたこともありませんでした。彼氏も学生の時に別れちゃいましたし」

「先日、良い方はお会い出来なかったのですか?」

あえて『合コン』と言わないでくれているのは、いつ皐月さんの意識が戻るかわからないからだろう。

「あー、他の女性が怖いから避ける事とご飯に夢中で・・・」

「普段、男性と接触する機会自体が少なさそうですもんね。お店の店員さんとか気になったりしますか?」

「スーパーのレジは圧倒的に女性が多いですからね・・・そうですね、私がここ最近で会う男性って言ったら、桔梗さんと、櫻さんと、神崎さんと・・・え?それだけ?」

「我々では、宮守さんのパートナーとしては役不足ですからね」

「何をおっしゃいますか?!本社でとんでもなく人気だと聞いてますよ?!役不足だなんて私のセリフです!」


「出てきてすぐその会話ってすごくつまんないんだけど!」


おっと、正午を迎えて皐月さんが本殿からお出になりました。

「皐月さん!お疲れ様でした!」

「全く疲れてないよ!俺からしたら桔梗に『悪魔ぁあああああ!!』って言ってからすぐだからね!まだそんな話しして!本当に一ヶ月経ったの?!」

「大丈夫です、ちゃんと一ヶ月経ってます、如月さんと弥生さんお見合いが終わってますから」

「やっぱりお見合いもうやっちゃったかー!できれば延期になってて欲しかったのに!」

「ささ、お腹空いているかどうかわかりませんが、お昼ご飯出来てますよ」

「まだちょっとお酒残ってるなーでも食べたい、ご飯何?!」

「天津丼ですよ」

「やったー!頂きまーす!」

卵に喜んだ皐月さんが、パタパタと軽快に廊下を歩いて母家に向かう。

彼が廊下を渡りきる前に、いつものやつです。




「お疲れ様でございます。神代のひと月を有難く頂戴致しました」






「・・・その言葉は”言う決まり”ですか?」

桔梗さんに聞かれました。そうだ、いつも人がいなかったから気にしないで声に出していましたが、今は一人ではなかった!!ちょっと恥ずかしい。

「あ、いえ、神代が入った時に言うのは決まり?ですが、今のは特に決まりはないです・・・強いて言うなら私の中の決まりと言いますか・・・」

「宮守さんは、優しいんですね」

「優しいかどうかはわからないですが、私なりの感謝です。関係者以外は知らないですから。神代の方が自分の一ヶ月を捧げて下さってるなんてこと」

「そう思える宮守さんの心が素敵ですね」

「そんな!お礼しかできないですから!」

素敵だなんて言われたことがない、そんな綺麗な言葉を言ってくれる人も今までいなかったから恥ずかしい!!


「ねぇ、今口説いてなかった?」

皐月さんが何かを察したようで戻ってきて怪訝そうな顔をしました。

「いや?何も?」

「怪しいんだけど!!」












「水無月、お見合い子ちゃんとは連絡してるの?」

長月さんが変なあだ名を使って会話を始めた。

「お見合い子ちゃんって・・・まぁ、名前いうのも今はまだ早いし気がするし・・・恥ずかしいから・・・良いけど」

「そうですよね、水無月さんは今日の夜から本殿なんですよね。お相手の女性にあらかじめ言っておかないと、連絡返ってこなくて心配かけちゃいますよね」

睦月さんが長月さんの質問の意図を汲み取ったらしい。

「うん、・・・もう言ってはいる。一ヶ月間は連絡が出来ないって・・・」

「なんか言ってた?」

夕飯のおかずを酒のつまみにしながら長月さんがまた質問をした。

「”本当に一ヶ月間お会い出来ないんですね”って言われた・・・」

「話には聞いてても、本当かどうかはわからないからね、本人から聞いて初めて『あ、本当なんだ』って思うよね」

神代の奥様にさえも本殿での一ヶ月間の詳細は伝えていない。・・・まぁ、何もないので伝える事自体もないのですが、しかし、一ヶ月間飲まず食わす動かずで、入った時の状態で出てくるとはなんとも不思議で説明がつかないので内密にする事になっている。結婚したとて知ることは出来ないのだ。まぁ、自分の夫が出張で一ヶ月いないのと、似たような感じである。どちらも何をしてるかは不明だ。いえ、お務めをしているのですが。



「・・・一ヶ月の間に、相手にいい男の人が現れたらどうし」

「はーーーい!マイナス思考はそこまでー!そんな事なかなかないからー!」

皐月さんが、マイナス思考を働かせた水無月さんの背中をバチーン!と叩いた。

「なんでそんなにプラス思考なの・・・」

「逆になんでそんなにマイナス思考なの?!」

「だって、他の人を好きになられたら」

「仕方ないじゃん!また八重にお見合い頼めばいいよ」

「えぇ・・?うーん・・・んーーー・・・」

水無月さんが考え込んでしまった。


「確かに絶対に良い男と出会わない補償はないが、それは出てきてから考えれば良いだろう。そもそも本殿にいようがいまいが、相手が他の男を”良い”と思ったら仕方ないだろう。今、仕事帰りの電車で良い男と出会うかも知れないんだし」

励ますのかと思いきや神在月さんが心へ攻撃性のある言葉を投げかけた。

「神在月さん!それは・・・!」

睦月さんも心配になって神在月を止めようとする。

もう、水無月さんが家に一匹だけ残された子犬のように震えている。

「だから!関係ないって事だ!相手が水無月の事をすごく良いと思ってるなら!一ヶ月会えないかろうがあどうだろうが大丈夫だって事だ!」

「訂正に無理がある・・・」

神在月さんの言葉に桔梗さんが小さく呟いて下を向きながら笑いを堪えている。

「おい、笑うなって!あ、如月も何か言えよ!」

まだ落ち込み気味の水無月さんを見て、神在月さんが如月さんに助けを求めた。


「それは相手も一緒だ。相手も同じく一ヶ月会えない。本殿に監禁みたいな状態になってる事も知らない。それに、ここには女性が少ないことも知らない。連絡も取れない。水無月も相手も同じような状態だ。気にすることねぇだろう」

「・・・そっか、でも、それほど俺に興味・・・あるのかな・・・」

「なかったら連絡取る必要もないだろう。向こうが断れば良いんだ。少しなりとも気があるから連絡が続くんだろ。心配するだけ無駄だ」

「そっか・・・うん、そうだね。俺だけじゃないんだね」


「そう言うもの?」

こっそりと神在月さんが私に聞いてきました。

「ご本人がそれで納得してるなら良いんじゃないですか?」










「結ちゃん、これ・・・」



22時頃、相変わらず月末は神代が本殿に入る前にはみんなで居間で飲んでいる。私は追加のおつまみとお酒を用意しに台所に来たら、斎服に着替えた水無月さんがやってきた。

「あ!水無月さん!着替え終わったんですね。あれ、こちらは?」

手に高級そうな紙袋を持っています。

「これ、・・・チョコレート。実は一昨日、お見合いした彼女に会う予定だったんだ。ちょっと、相手の都合がが変わって・・・会えなくなっちゃったんだけど・・・。先週の休みに買っておいたから、渡せなくて賞味期限が過ぎちゃうっていうか、俺今から本殿だし・・・」

「・・・では、ありがたく頂きますね」

水無月さんが、お相手の事を一生懸命考えて、会う時のために買ったチョコレートだ。お相手に渡らなかったのは非常に残念だか、それでもなんかすごく気持ちを込めて買われたんだなって伝わってきた。

「うん、食べてくれると嬉しい」

「お戻りになりましたら、味の感想をお伝えします!」

「あ!だったら、甘過ぎない感じの・・・!苦くもないチョコがどれだったか教えてくれると嬉しい・・!」

「甘過ぎないものですか?あれ、彼女さんはチョコレートがお好きなんですよね?」

「うん・・・でも、甘すぎるチョコレートは苦手みたいで・・・甘さが控えめとか・・・ビターが好きって言ってた。でも、カカオ70%とかの苦過ぎのはまた違うみたいで・・・」

「そこまで好みをお話しするくらい、仲良くなられたんですね」

「え・・・っ?!そう・・・なのかな」

「私は、そう思います」


私がチョコレートの紙袋を受け取った事で両手が空いた水無月さんは、恥ずかしそうに少し顔を俯かせて頭の後ろを掻いている。嬉しそうだ。


「では!これは感想をしっかりとお伝えする為にレポートを書かせていただきますので、ワ・タ・シ・が!いただきますね!」

「あはは!ありがとう、結ちゃんに渡して良かった・・!」

ここにきて初めて水無月さんの満面の笑みを見ました。怖がりの顔のレパートリーは沢山見てきたのですが、これほどまでに弾けたような笑顔は初めてです。

いつか、この笑顔を、このチョコレートをお渡しするあの彼女が見れますように。


「では、居間でくつろいでて下さい!今からお酒とおつまみの追加を持って行きますから!」

「うん、ありがとう」





大きなお盆におつまみを乗せて居間へ向かうと、皐月さんが立って玄関へ続く扉を開けた所でした。

「あれ?皐月さん、お帰りになるんですか?」

「あ、違う違う。あのね、先月お酒貰って家にあるからさ、それ持ってこようと思って!」

「そうですか、じゃぁ、こっちからはお酒出さなくても大丈夫ですか?」

「うん、平気!」

そう言って玄関へ向かわれた。

あっ!そうだ!今がチャンスだ


私は今の扉を開けた所にお盆を置き、すぐさま自分の作業部屋に戻った。机の上に先ほどまで書いていたノートを手に取り、玄関へと今来た通路を急いだ。


「皐月さん!これどうぞ!」

彼はちょうど靴を履いたところで間にあった!

「・・・?何これ?」


「いらっしゃらなかった時の出来事です。もちろん、業務連絡とかは神部の方から聞くと思いますが、ほんの些細なことです。端午の節句をやったこと、神崎さんがご一緒したこと、お見合いがあった事・・はあまり詳しく書いたら如月さんに怒られちゃいそうなので書きませんでしたけど。それでも、一ヶ月間何があったかは話で聞くことがあるのかもしれないですけど、でも母家にいる時とかご飯の時にはそういうの話してなかったので」


「これって・・・」

パラパラとめくって簡単に中身を見た皐月さん。

「はい、皐月さんに宛てたものです」

「・・・待って、ちょっと本当に・・・」

なんか感極まった顔をした。そしてすぐにハッとした。

「待って!これもしかしてみんなに書いてるの?!」

「え、あ、はい。今年から始めたんですけど。だから、睦月さんからです」

「みんなかよー!!」

「え?!ダメでした?」

「今、俺だけにしてくれてるのかと一瞬思って、凄く嬉しくて感極まったのに・・・!でも、結ちゃんの事だから他の人にも書いてるんじゃ!って思ったら当たりだったよ・・・」

「それは、なんていうか、お世話係として私ができる範囲を増やしたくで始めたことなので・・・なんか、すみません」

「いや、結ちゃんは悪くないんだけど、あの、その嫉妬みたいなものだよ!!」

出てきてすぐその話か!!

「俺にだけだったら良いなって思っちゃってさ!今渡された時さだって、”もしかして俺の事好きになってくれた?!”とか思っちゃったし!!」

「・・・じゃぁ、この件はなかった事に」

言って皐月さんが持っているノートを奪い返しました。

「あああああ!違うって!ごめん、なんか気を悪くさせたなら本当にごめんって!だって、『絶対好きになるはず』から、こんな記録までとって渡してくれるのが俺だけだとしたら『絶対絶対絶対好きになるはず』だから!」

「ちょっと!よくわからないこと大声で言わないで下さい!」

「よくわからないことないでしょ!こんなにわかりやすいことないでしょうに!!」



「おい、何やってんだお前ら」

玄関で騒いでいたら如月さんが顔を出しました。私と皐月さんがノートの奪い合いをしている光景を見られました。

「皐月、早く酒とってこいよ。水無月の時間きちまうだろうが」

「はーい!」

言って、一瞬の隙を突かれてノートを奪われ、彼は離れに走って行きました。







それほど大きくないコタツに大の大人が八人も身を寄せて座っております。

楽しそうな雰囲気に、私も嬉しくなります。

これから水無月さんが本殿に入るので、その前でみんなで水無月さんを励ます会が始まっております。


「じゃぁ、水無月は七月になったら沢山デートしなくちゃね!平日は連絡取り合って、土日のどっちかはデートなんだろうねー!良いなぁ!」

皐月さんが戻ってきて、久々の賑やかさを体感しております。

「ねね!お互いの事なんて呼んでるの?!」

「っそ・・・!そんなの・・・苗字に”さん”付けだよ・・」

「へー、近いうちに名前で呼び合えると良いねー」

「ま、まだ、付き合うとか・・以前の段階だから・・・」

水無月さんが真っ赤になりながらも一生懸命会話を続けている。頑張れ!


「付き合ってなくたって別に名前で呼んでも良いじゃん!小学校の時とかそうじゃなかった?それに、俺だって結ちゃんの事は下の名前で呼んでるし。・・・あれ?水無月だって、結ちゃんの事下の名前で呼んでるじゃん?!」

「そ・・・それは・・・」

「皐月知らないの?」

長月さんが割って入った。

「知らない!」

即答する皐月さん。

「水無月さ、茉里ちゃんの時も結ちゃんの時も、苗字が上手く言えなくてね。噛んじゃうからって下の名前で呼ぶようにって事になったんだよ。ほら、二人とも下の名前は二文字だから。呼びやすいじゃん」

宮守みやもりって噛む?」

「緊張すると噛んじゃうんでしょ?」

「どんだけ緊張するのさ!!」


「お前、やっぱりウルセェな」

ずっと会話を聞いてたが如月さんが遂に言いました。

「なんでよ?!違うでしょ?!これが無くてずっと寂しかったんでしょ?!」

始まりました。いつものです。



「連休も重なって、すごく穏やかな毎日だったよ。なんか、同じ場所にいたのに静かすぎて」

「寂しかった?!」

「旅行にでもきたのかな?って感じるくらい新しい日々だったよ。同じ場所とは思えないくらい。夢かと思った。」

「長月は日頃から俺の事が邪魔だったの?」


「毎週は・・・会わないよ・・・」

「ちょっと水無月会話のテンポがだいぶ遅いんだけど大丈夫?」


久々に独身勢の神代が揃いましたが、あと数十分でまた一人本殿に入られます。

また、今月とは少しだけ違った雰囲気の六月になるのでしょう。

「ねぇ!桔梗はお酒飲んじゃダメなの?!本当に一ヶ月間飲んでない訳?!」

「飲まなかったよ」

「何それ逆に体に悪いんだけど!」

「規則作りは八重に任せてあるからなぁ、従わないとね。示しがつかないから。ね?」

「何さ、八重なんて気にしなくて良いでしょ、桔梗は副社長なんだからさ!」

「だからこそ見えないところでも守らないとダメだろう?」

「生真面目!堅物!俺と一緒にお酒飲んでよ!!」


「やかましい・・・」

「またこれが続くのか」

如月さんと神在月さんが耳を塞ぎながら言った。



さてさて、そろそろ時間です。何か心に引っかかるものがあるものの、とりあえずそろそろ水無月さんと桔梗さんに声をかけて本殿に向かわなくては。

「さて、水無月、宮守さん。行きましょうか」

同じタイミングで桔梗さんに声をかけられました。


「・・・うんっ」

キリッとした顔で水無月さんが頷いた。

「水無月、気合い入れたって本殿ですることなんて何もないんだからね」

「・・・確かに」






「桔梗は、七月もいるの?」

廊下を歩きながら水無月さんが桔梗さんに聞いた。

「俺は六月までだから、水無月が本殿から出てくる日まではいるよ」

「そっか・・・ずっと桔梗がよかったな」

「それはどうも。でも、宮守さんは次の人の方がいいかもしれないからね?」

「「え?」」

「身長が高くてスーツが映える男性だからって八重が言ってました」

「あぁ、言ってましたね」

「身長が高く・・・?・・って、まさかっ!」

水無月さんがハッとしました。どなたか心当たりがあるそうです。


「うーん・・・確かにスーツは似合うだろうけど、結ちゃんには絶対桔梗の方がいいと思うんだけどなぁ」

「まぁ、俺もずっとここにいるわけにもいかないからね」

「お偉いさんは大変だ・・・」

「さ、入った入った」


桔梗さんに促されて、水無月さんが本殿に入ります。

「じゃぁ、行ってきます」

本殿に入り、私たちの方を振り返ってお辞儀をする。丁寧な人だなぁ。

「「行ってらっしゃいませ」」


水無月さんが締めた扉に、桔梗さんが施錠をした。

「さて、今日も遅くまでお疲れ様です」

「こちらこそ、ありがとうございます」



そして、本殿に向かっていつものです。



「神代の一ヶ月に感謝・お礼申し上げます」

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