泣きたい…
これが本音なのかもしれない。
もう何年も上手に泣けていない。
あくびで涙が出ても、
痛みで涙が出ても、
それはその瞬間の涙であって、
辛いことを全て吐き出すような、
そんな泣き方をできていない。
辛いことも苦しいことも沢山あったのに、
いや、沢山ありすぎて慣れてしまったのかもしれない。
最後に上手に泣けたのがいつなのかすら思い出せない。
昔は、子供の頃は、
どんな些細なことでも上手に泣けたのに、
今ではどんなに辛いことでも上手に泣けない。
人として、社会人として、
我慢をしなきゃいけないから、
我慢をし過ぎてしまったから、
上手に泣けなくなったのかな…
もう上手な泣き方すら思い出せない…
誰か助けてくれ、誰か泣かせてくれ、
上手な泣き方を教えてくれ…
俺はまた我慢し続ける。
どんなに辛いことがあったって、
どんなに悲しい事があったって、
それが社会人としての使命だから。
だからもう一度、上手に泣かせてくれ。
こんなくだらない願いすら神様は叶えてくれないだろうけど、
どうしても泣けないんだ。
心は泣いているのに涙が出ないんだ。
もう…限界なんだ…
誰か…
読了感謝です。