表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラプンツェルはむしっても、むしっても生えてくる。だから食べてもらって構わなかったのだが……。  作者: まるちーるだ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/25

皇太子の誕生祭

Side ルイス


皇太子殿下の誕生日に開かれるパーティー。その賑やかなパーティーの中、私は皇帝陛下に呼ばれた。謁見の間で、皇帝、皇后に相見えた。


「リーツ伯爵令息ルイスよ。ここでは何を言っても不敬としない。我が息子、ブライスについてだ。」


とうとう、聞かれるのかと思った。父から昔から言われていた。道を誤る前に修正させるように、そして、皇太子に皇帝の素質があるか見極めろ、と。


「……無礼を承知で申し上げます。」


小さく呟いた言葉に、皇帝、皇后だけでなく、宰相、騎士団長など、国のトップが勢ぞろいしていた。


「皇太子殿下に『皇帝』たる資格は見られません。ですが、皇帝陛下の血族はもはや殿下のみ……強制的に側近から引き離し、急ぎ再教育をすべきかと……。」


「ルイス、お主も知っておるだろう……。何度も側近から離し、再教育を行った。しかしブライスは義務から逃げ、皇太子たる義務を全うできない。」


頭を抱えた様子の皇帝陛下。皇后陛下もまた、表情が暗い。


「リーツ伯爵。」


皇帝陛下は父の名前を呼んだ。帝国騎士団団長であり、我が父。


「15年前の落とし物を回収してこい。そして競わせて『皇帝』を決める。予言など、信じてはならなかった……。」


「は、必ずや!!」


父はそのまま俺を連れて城を出た。家に帰り、父は15年前の事実を俺に伝える。そして俺は国の辺境、ダナの森に向かうのだった。馬を走らせながら、頭の中で浮かんだのは先日会った少年だ。


どうしても、あの聡明な少年と皇太子殿下の顔が重なるのだ。


そうして着いた先に、あったのは魔女にさらわれたという赤ん坊の話だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ