表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/40

プロローグ

「杉浦 終夜」これは僕が前の世界にいたときの名前だ。


 ある日交通事故に巻き込まれ杉浦終夜は死んだ。だが、それで僕は終わらなかった。


 目が覚めると僕は「リオン」という名前の全く違う世界の人間になっていた。いわゆる異世界転生というものである。


 杉浦終夜だった頃の僕は両親はすでにおらず、内向的な性格のため友達もおらず何か秀でていたものもなかった。そのためこの世に未練など何一つなかった。


 だからこの状況はとてもうれしかった。異世界転生といえばチート能力をてにいれてモテモテになるというのがテンプレである。僕もこのような小説をよくよんでいた。きっと前の世界で無縁だった幸せな毎日が送れると信じていた。


 だが、現実は違った。この世界には魔法があるのだが「リオン」にはその才能は全くなかった。最初は後になってチート能力に目覚めるだろうと思っていたが何カ月たってもその様子は無かった。


 しかもこの世界の人間は今「竜人」と呼ばれている種族と戦争中だった。「リオン」が住んでいる場所は城下町からかなり離れた場所にある田舎だったので今はその影響を受けていないが、いつ竜人に村が襲われてもおかしくなかった。


 こんな某異世界系小説とは無縁な毎日を僕は過ごしている。いや、一つだけ、一つだけしあわせなことがあった……


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ