3話 太陽の中にいる
太陽の中にいる
うげーーー! やっぱりショートカットは酔うなー。
「大丈夫ですか? アミ様、瑠亜。千代と皐文は大丈夫そうですね」
「う、うん。だいじょうぶべら」
「アミが吐いたべ!」
「無理するから! で、神奈はこっちを見ずに何計算してるのかな?」
神奈と皐文が話しているけど、私はそんな場合じゃない! ぐげー。
「と、トイレ借りるよ」
「……ああ」
トイレに入って数分後。
「ふひー何とかなった。でどんな話してるのかな?」
皆の所に戻ると、真剣に話し合っていて、今から入るのがためらわれた。あ、乃理と目が合った。瞬間、目を伏せられた。なんで? 次に、皐文と目が合った。なんかニコッとしたけど、ヤな予感が……。
「来たね。アミ」
「来ちゃいましたか。アミ様」
皐文は、うれしそうな顔で、すっごい乃理が申し訳なさそうな顔で、私を見ている。
「……とりあえず、作戦伝達だ。アミには囮になってもらう」
「嫌だけど?」
神奈の言葉に思わず否定してしまった。でもしょうがないよね。囮とか絶対無理。私守られる側だもん。
「……では殿か、敵暗殺もあるがどっちがいい?」
「しんがりって?」
「逃げる軍の最後尾を守るのでござるよ」
「それって死ぬ奴じゃない?」
「そうでござるな、普通死ぬでござる」
「あ、やっぱり。千代教えてくれてありがとう。でも、暗殺も私無理だしって、事は消去法でこの位置かぁ」
「……そうだ、だがとっても重要な役割だ。ザラタンと魔物の攻撃はアミが一気に引き受ける話になる。つまり君が負けると、味方は総崩れだ」
「わ、分かった。ってそうだ! 鳳を探しに来たんだ!」
「……そうだな。ここに居るぞ。たしかに鳳がいたら、凰は攻撃をやめてくれそうだな」
そう言いつつ、神奈は奥にある飼育エリアへと私を招いた。二つの自動ドアを抜けて、中に入ると、すぐ近くの木の上で、鳳は待っていた。
「鳳、悪いけど来てくれないかな?」
「いいでしょう」
手を出すと、鳳は手の上に停まり、そのまま、
「契約開始」
と鳳がつぶやく。名前を設定してくださいとウインドウが出た。って、自分から契約されに来たよ。そんなことも出来るんだ……。
「君の名は、アダムだよ」
「契約完了。個体名:アダム 認証。これから使役者アミの配下に入ります」
「……よし、これで敵と戦う。アミ、相手はココの場所が地下にあると思い込んでいる。だから地面を守るふりをしろ」
「へ? でもじゃあ、この場所はどこにあるのかな?」
「村のはるか上空、未来演算装置のある太陽、別名ヒミコの中だ」
「……は?」




