1話 戦慄、蒸し焼き
戦慄
村が滅んでいた。それに思っていたより、絶望している私、アミがいる。
「生き残りは? 生存者を探して!」
生き残っている人がいるかもしれない。そう思って叫んだけど、
「ああ、そうだな。皆で探したいところだが、あいつ、ザラタンを倒してからだな!」
以外と木下が冷静だった。たしかに、今助けようにも、ザラタンが邪魔だ。
「……それもそっか。じゃあ、襲撃するよ!」
号令のつもりだったのだけど?
「で、どこから攻撃するだか?」
「……どこから行く?」
瑠亜のおかげで無策である事を思い出せた。
「考えなしですか」
「うっ」
木下、瑠亜、乃理の言い分はわかった。でも今考えているけど、全然思いつかない。どうやって? てか乃理厳しない?
「では、少し待ちましょう。千代が偵察より戻る筈です」
「え、待っている時間なんて……」
「情報が少なすぎるんだ。ここは待った方がいい」
「……分かったよ」
蒸し焼き
ふう、なんとか防衛成功です。ザラタン内の洞窟から現れる敵を抑え込みました。まあまだ私たちもザラタンの洞窟の中なのですが。これで珠樹を救出できるでしょう。キメラと化した珠樹を助けるために、代美が神力を溜めていたのです。その代美を守るために、敵の基地内で防衛戦をしていました。
「どうですか、代美。準備は整いましたか」
蔦が、ほどけ、穴を開き、その中に私は入っていく。
「うん~、大丈夫だよ~。これで、珠樹ちゃんを助けられるよ~」
「では、お願いします」
「分かったよ~。でもここで全部力使っちゃうから、護衛お願いね~。ホントに使い物にならなくなるからね~」
部屋に戻ると、蔓が入り口を塞ぎ、今まで精神統一して神力をためていた。代美が立ち上がり、一撃、矢を放った。その一撃は、キメラに刺さり、そして、
「グガアアアアアア」
轟音をあげて、グロテスクに体の構造が変化していきます。そして人の姿に、珠樹に戻りました。で、
「で、どうするんだ? この二人を抱えて、外に出るのは至難の業だぞ」
「そうですね……。外からの援軍を待ちますか?」
エスキの指摘も一理どころか、その通りだと思いますね。
「けど、此処も時間の問題かも。通路に、大量のサラマンダーが押し寄せてきているよ」
「でも籠城するしかありませんね。昨日空いた穴から逃げようにも、凰が邪魔してくるので、どうしようもないですものね」
成程、ドアの向こうに放っておいたプリマの魂の一部が発見したのでしょう。外には、火炎を操る凰、蔓の向こうには、大量のサラマンダー前は火炎、後ろも火炎辛いですね。そうなると、今私たちは疲弊しているので、籠城、ですかね。
「それもそうだね。じゃあ、このまま、籠城するしかないね!」
プリマの言葉に皆が頷く。では、
「ここを枕に討ち死にしますよ!」
「死んでる死んでる! 死ぬって言っちゃってる!」




