36話 炸裂する鎧
炸裂する鎧
寝ると、そこは戦場だった。しかも体は宙に浮いている。あちらこちらで火の手が上がっている。昨日見た基地の火薬庫が燃えている。そして、その上空から私は見ている。この時間はたしか、衛星兵器が下りてきていた時間の筈! 上を見る。良し、無い! なら、あの戦艦と空母を叩き潰す! 私は巨大化を開始。何か隣に飛んでいることに気づいてそちらを見てみると、
「お前の体重は今、我の術で消え、その上で浮遊魔術をかけている。感謝するんだな」
「誰?」
なんかキメラっぽいのがいた。
「我か、我は鵺。主の命で、お前の手伝いをしている。で、お前はアレを破壊する気だな」
鵺は、蛇をそちらに向ける。
「うん。そうだよ。空から落ちてアレを潰す!」
「なら体勢を整えるんだ」
「へ?」
とりあえず、右足を前に出して、蹴りの構えで、
「とれたよ」
「ああ、では落とすぞ」
「うん」
戦艦と空母に向けて自由落下を開始。このまま仕留める! こちらに気づいた人はいた、でも、そこから、戦艦と空母を使う機工使いに伝達は届くまい。そのまま、真っ二つにした。そして、鵺に助けられて、陸に上がると、
「貴様! やってくれたな、このスゴンドが倒してくれる!」
「拙者も助太刀する。大和の仇だ!」
やっぱりスゴンドとラプターが空から来た!
「やっぱりここか。アミ、注文の品だよ! 早くやっつけて城攻めするよ。あ、後これも、未来演算の結果だよ」
「ありがとう、ってなんで皐文が持っているの?」
「あ、それは、巻物の複製品とこの演算結果のメモリを神奈から託されたからだね」
「分かった」
そのまま、城の方に向かって行く皐文。敵二人は皐文を追おうとしたけど、
「行かせないよ」
皐文から渡された、巻物を構えて、オハン、ジョセフ、コナンを召喚。立ちふさがる。
「お前も倒すさ。行くぞ! スゴンド!」
「うん、ラプター!」
スゴンドとラプターがこちらを睨む、やっぱりスピードにモノを言わせて攻撃しようとしてくるだろうから、オハン(スライム)を身にまとい、コナン(犬の怪異)は遠吠え、ジョセフ(一本角の兎)は私の頭に乗せた。その間に敵は上空に逃げて、槍を構え突っ込んできた。私はそのまま、一撃を受ける。今着ているのは、オハン、メタルスライム(酸入り)だ。それに直接槍で突いたら、オハンは真っ二つに斬れ、それでも、自身の意思で、スゴンドに付着する。
「ぎゃああああああ、顔が、顔がぁあああああ!」
まあ、酸が顔面に付着したらああなるね。顔が焼けただれる。これで、スゴンドは戦えない筈! しかもその間、コナンの遠吠えで、少し動きが鈍っている、ラプターのその隙をついて、
「くらえ!」
思いっきり巨大化した手で、殴り飛ばす。よし、飛んでった。じゃあ、
「鵺、いける?」
「ああ、我に任せろ」
「うん」
鵺が重力を操作してくれるおかげで、私は空を飛べる。元の体だと飛べるからそりゃ飛べる。この体は重すぎるから飛べなかったけど、鵺がいるからね。そして、城に向かって勢いよく突撃。壁を破壊して、ちょうど魔力吸収器の前に到着した。
「到着っと。じゃあこれを破壊するよ!」
「その前に、周りをどうにかしな」
「いや、一般兵に傷つけられるほどやわじゃないよ!」
私は、一撃で機械を破壊。その間に、かなり銃撃を受けたけど、なんとか、生きている!そして、3体を巻物で召喚する。そして、
「オハンは鎧に! コナンは遠吠え、ジョセフは治癒! 急いで!」
空気を多く吸い込んで、大声で、下の二人に知らせるために!
「二人とも! 武工も機工も使えるからあきらめないで! マジックドレインなら壊したよ! 君たちの帰りを待っている人がいるんだよ! だから、こんなところで死なないで、紀光たちに顔向けできるように頑張って!」
敵が怯えている隙に、巨大化、全員を薙ぎ払う。そして助けがいるか見るために下を覗くと、
「うん、大丈夫だよ。さっきの声って、多分」
「そうだね、多分、アミだよね」
下にはやっぱり、皐月と式がいた。二人とも敵を一掃したのか、疲れてへたり込んでいる。
「バレたか。まあ隠してたわけじゃないけど。でも何とか助けられてよかったよ。じゃ」
とりあえず、魔力回復したいから、と言っても、サターンとヴィーナスが健在だから、此方には魔力が送られてきているんだけど、それでも足りないから、sgmを使用。よしこれで行ける! 下でも二人がsgmを使った音がした。




