33話 経験の差
経験の差
目を覚ますと、皆が、
「お、起きただか。どどっちだべ?」
「き、きききっとアミ様ですよ。そうでなくちゃ困ります!」
「ど、どうでござるか? 目覚めはよいでござるか?」
「うん、大丈夫だよ。で皆は……あ、そっか昨日の暴走で」
「そうだべ。あの後、惨たらしく殺されたんだおらたちは。だから、アミの中の悪魔に会いたくねぇ、それで怯えていたんだべ」
瑠亜の言う通り、乃理も千代も怯えている。
「ごめん。私がもう少ししっかりしていたら……」
皆を怖がらせたのは、私が奴を抑えられなかったからだ! ものすごく悔しい。少し涙も出て来た。
「そんなに自分を責めないでください。私たちなら大丈夫ですので」
「あ、ありがとう」
「では、村に向かいましょう」
「うん」
皆無言で走る。どうかみんな無事でいて!
一方ザラタンの中の人たち
「それで、なんで私たちはここに残っているの? 全員で残る必要はない気がするのだけれども?」
「いつになく、イライラしてますねプリマ様。たしかに詩織様、どうして皆で残る必要があったのでしょうか?」
「いえ、ただ単に、殴り負けるわけにはいかなかったのと、あの後、皆は動けましたか?」
「……」
沈黙が流れる。そして、
「いや、此処で言い合っている時間じゃないだろ。やるぞ!」
「そうですね。エスキ様の言う通りです。少しの休憩をこんな喧嘩みたいなことに使ってはいけませんね。それはそうと、エスキ様。防衛お疲れ様です」
エスキが、防衛の任からから戻ったみたいですね。木が立ち退くかのように道を開いて、通路から戻ってきました。
「では次は私ですね」
「代美はそろそろ、神力回復しないのかな?」
「待って~。もう少し~」
そう、すでに代美は解放済み。次に珠樹を解放しようとしたのですが、キメラ化が治らないため、代美の神力の回復を待って、封魔矢を撃ってもらってから解放する手筈です。
「もう少しって、どれくらいだ?」
「う~ん、あと一時間ぐらいかな?」
「そっか」
「では、私はココを一時間守り抜きます!」
エスキと、代美の会話を横目に、私は通路に向かう。それを察知して、プリマが道を開く。破壊された壁は、プリマが塞いだ。だが、すぐに脱出できるよう、此処の通路を塞いでいる木と同じものでいる。そして、何故珠樹は動かないかというと、寝ているから、詳しく言うと、ザントマンに寝かされているからだ。ザントマンは砂の精霊、そして、眠りにいざなう精霊だ。それが、二人を捕らえていたため、そのまま生かして、脅迫。利用している。裏切るようなら、退治すると言い聞かせて。
「さて、一時間ですか。流石に、無双の民ではないですから、この数は堪えますね。ですが、親友のためです!」




