31話 アクマノキドウ
アクマノキドウ
意識は落ちなかった。しかし、私の中の悪魔が目覚めてしまった。私の体が勝手に動く、
「ふん、このような火の粉でやられるとはな、まあいい」
火の粉って、私を包むほどだよ! それにしても、すごい火力の炎が左手にたまっている。ど、どうするのこれ! 何処に投げようと言うの?
「敵を倒すのだ。当たり前よな」
私の心を読まれている。敵って事は、ザラタン?
「ははっ! その通りだ」
待って! あの中には、詩織たちが!
「その詩織を倒す」
「え、なんで?」
「奴は俺を、俺たちを見捨てたんだ。その対価を奴には支払わせなくてはな!」
そう言って、悪魔は私の体を勝手に動かし、火炎球をザラタンに投げつけた。すると、ザラタンの甲羅が少し壊れて、その中には、シールドを張っている、プリマたちがいた。
「ありがとうございます。これで逃走ルートを確保できました」
「美智の未来予想はすごいね。私のシールド役に立った!」
「いえいえ、プリマ様の咄嗟に出してくれた防御のおかげですよ」
「ところで、アミはなぜこのような……いえ、悪魔が表に出ていますね。成程。では倒しましょう」
私倒されちゃうの!? や、やだぁ! でも、詩織を倒すぐらいなら……。
「貴様ごときに倒されるものか!」
「私は強いですよ。まずは一撃です」
詩織が通りすがりに、一陣の風のように一撃を入れて来た。いつの間に距離を詰めたのか、それに、何故視界が左右でズレているのか。それより、今の一撃軽かったのに、もう意識が……。




