29話 修復世界
修復世界
眠りについて、いつもの夢の中。周りを見渡すと、やっぱり闇。
「目を覚ましましたわね、アミ」
「いや、寝たんだけどね。で、今日は何するのかな?」
「今日は作戦を立てますわよ」
「なんかいい作戦があるのかな」
「他人だよりですわね……。そうではなくてよ。よく周りに目を凝らしてごらんなさい」
前みたいに周りは漆黒の闇なんじゃ……ってあれ? 目が慣れて来たのかな? 少し見える。
「建物が見える?」
「そうですわね。これは、憶測ですが人間より、地形データの方を先に復元しているのですわ。なので、今回は、この地形を見ながら、作戦を立てるという事ですわ」
「成程」
「では、最初に城の中に入ってみますわよ」
「うん」
城の中には何があるかな~。そんな感じで入ると、1階に入るところに、もう狙撃しますよっていう感じの穴や城壁があって、とてもじゃないけど責め込める気がしない。
「うーん、今壊したところで変わらないのかな?」
「そうですわね。でもこれなら、飯野のお兄さんにお任せしてもいいかもしれませんわ」
「え、そうなの?」
「あの人は、2回目の攻め込んだ時に、こっそりショートカットを張っていたみたいですわ」
「なんでそんなことが分かるの?」
「だってあそこにほら」
たしかになんか貼ってある。あれがショートカットかぁ。
「では、次に2階に行きましょうか」
「うん」
2階はあまり何もない。武具が置いてあるだけ、またさっきの穴に向かう道があるだけあった。
「狭間に向かう道ですわね」
「あれ、さまって言うんだ」
「そうですわ。あそこから銃などで攻撃するのですわ」
「やっぱりあそこの穴を防がないといけないんだね」
「では3階に行きますわよ」
「了解」
3階に行くと、そこにはこの城には似合わない、近代装置が鎮座していた。
「ナニコレ」
「これは……魔力吸収器ですわね」
魔力吸収器ってたしか、魔力によって生成されたものも吸収されるし、満ち溢れている奇力も吸収されるってやつじゃ。
「それってここにあると、攻め込む際に大変邪魔じゃないかな?」
「その通りですわ。なので、始まった瞬間に破壊したいですわね」
「今壊したら駄目なのかな」
「ええ、そうですわね。今は修復中、一緒に修復されるか、世界データが壊れるかのどちらかですわ」
「こわ! じゃあ、開幕に此処に向かうかな?」
「それを決めるのはまだ早いですわ」
「そっか。それより壊さなくちゃいけない物があるからね」
「? その壊さなくちゃいけないものとは何ですの?」
「え、あれだよ。空から降りてくる衛星兵器的な物。あれで大量にやられたし」
「ああ! あれですね。では、貴方が最初に破壊するべきはあれですわね」
「でもどうやって?」
「まず、貴方が飛ぶか、最大の大きさを拡張する必要がありますわね。どちらがあなたは想像できます?」
「ええーっと、元の体では飛べるから、飛ぶイメージの方が持てるかも」
「そうですか。では、飛ばしましょう。その作戦、後はわたくしが整えておきますので、今日はもう目覚めなさいな」
そんな会話しつつ、天守閣まで来たところで、海を見て、
「あ、そっか、その前に、敵空母と戦艦を倒さないと! 式が道連れにしたっていう、戦艦が現れるはず、多分、きっと……」
「ああ、それもありますわね。けど、どうにでもなりますわ、今日の所はもう起きなさい」
「うん」




