27話 モンスター
モンスター
「あら、今日も早いですわね。どうしましたの?」
頭がぼやぼやする。小麦の声が聞こえてくる。と言う事は夢の中?
「うん? う~ん?」
なにか、やばい目にあっていた気がする。どうだっけ、皆で洞窟を見つけて、入ろうとして、で大きな足。
「あ、そうだ! 今すぐ目を覚まさないと! どうすれば目覚める!?」
「何かヤバそうですわね。聞きますわよ」
「そんな時間も惜しいんだ!」
「悪いですが、そんな簡単に目が覚めませんわよ。方法は一つ、時間を待つのみですわ」
「そんなことない! 起きないと! 仲間が倒れてるはずなんだ!」
「でもあなたの仲間たちは、皆悪魔憑きでしょう? そんな簡単には」
「でも!」
「落ち着きなさいな」
思いっきり、ビンタで吹き飛ばされた。
「な、何するの!?」
「落ち着きなさい! どうしようもありません事よ」
「でも、でも!」
「まあ落ち着きなさいな。それで、有ったことを洗いざらい話しなさい」
「う、うん」
早口で、かいつまんで話したった。何とか起きないといけないからね。
「成程、でも省略し過ぎですわ。まあいいですが。では、簡単に皆の生存確認をしますわよ」
「え、どうするの?」
「悪魔ネットワークに繋いで、悪魔憑きの死亡ログ、いや、消滅ログを見ればいいのですわ」
「そんな事が出来るんだ!」
ログを確認、消滅した人はいない。なら、大丈夫かな? 危篤とかもないし。あ、でも、一度死んだ人の中には、乃理たちの名前がある。てことは大丈夫かな?
「多分ですけど、その動く山、亀のモンスター、ザラタンですわ」
「ザラタン。萌えキャラかな?」
「少し落ち着きましたわね、そんなギャグが言えるという事は。で、基本は、島に見せかけた。大きな亀ですわ。ですので、山に擬態するタイプがいてもおかしくわないかと。そして、あの世界では、6世界の消えた者たちが一時保存されているのですわ。ですが、モンスター系はすでに、完全消去されているはずなのですわ。よほど、強力な神力があれば、再現出来るかもしれませんが……。
「え、あっちの世界魔物大量だけど?」
小麦は少し考えて何かに思い至ったように、
「え? あ、代美の馬鹿ですわね。あの方はたしか、大量の神力を持っていたと記憶していますわ。なら、あり得ますわね。では、少し、起きるまで、今日も手合わせをしますわよ」
「え、あ、うん」




