26話 vs人魚
vs人魚
私、アミは目を覚まし、皆で朝食を済ませて、お昼まで修行。それが終わった後に、進軍を開始した。
「もうすぐでござる。もうすぐ、見えるはずでござる」
「これだけの距離、千代はどうやって探索したのさ。かなり遠かったよ」
「拙者は走り、半日かけて探索したでござる。一人で行ったため、そこまで時間はかからずに行けたでござる」
「成程。そんなに差が出るんだ。って納得しないよ! 早すぎない?」
「それはもう、忍びでござるから、足の速さには自信はあるでござる」
「そ、そっか」
なんか納得するしかなさそう。
「見えたでござるよ」
ただの山しか見えません、どこに基地なんて……。
「あそこの洞窟にあるでござる」
たしかにあった。洞窟だ。あそこに入るのは少し嫌だけど、でも行かないと! そう思って、洞窟に足を踏み入れようとすると、
「アミ、この前話した作戦を覚えてませんね」
「……あ、そっか。水攻めか。でも酸欠にならないかな?」
「この前の機械による精査によると、珠樹、代美が捕まっているところを見るに、上の方なので水の量を調節すれば何とかなります。ちなみに入れる水の量によっては空気だまりが出来て、3日ぐらいなら耐えられると思いますよ」
「成程。じゃあ、少し遠慮しながらやるよ」
詩織が言った通り、水を出すために、巻物を使って、河童の手に接続、そのままいつものコードを言って、水を出す。水の玉にして、上空に貯める。そして大量になったから、それを流し込んだ。
「よしこの量で大丈夫です。では、突入を……」
なんか、水がこちらに向かって飛んできた。ん? なんか勢い半端ない!
「い、一回死んじゃった」
私は思わず声に出る。ストックは沢山あるからいいけど、痛いのは痛い。
「見てください。人魚です」
「ふふふ、私たちの生息域を広げてくれてありがとう。お返しに、ウォーターカッターで斬ってあげたけど、一人しか当たらなかったわね」
「成程、貴方たちがやったのですね」
詩織が凄く怖そうなオーラを出している。そしてそのまま、
「一線両断」
と数人をなぎ倒した。しかし、人魚は、凄い勢いで水を手から噴出、ウォーターカッターにして攻撃してくる。
「なら!」
私は、そこの水だけを持ち上げて、空に浮かす。そして、
「水が無くなったらどうなるんだろうね?」
「ひっ!」
そのままその水を、消して、皆で動けない人魚を攻撃、人魚たちは消え去った。
「まさか、水攻めを読まれていた?」
「そうではないかと思いたいですが……では、中に入りましょう」
入ろうと足を踏み込むと、
「じ、地震?」
「地面がかなり揺れているでござる」
「洞窟に入るのは待った方がいいですね」
皆で谷の方に逃げると、谷の底から足が出てきて、それで立ち上がり、
「山が動く?」
「まさか! でもそうなのか!」
「こ、怖いべ」
「皆! 飛び乗りますよ」
「「ええ」」
「承知しました」
エスキ姉妹と詩織、美智が素早く動き、さっきの洞窟に入っていった。
「さあ、4人も早く!」
「う、うん」
しかしそれは叶わなかった。足が、現れた足が、真上に来て、そのまま……。




