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18話 巻き戻し

 巻き戻し




 目を覚ました。いつもの、すでにいつもになった天井だけど、


「あぁああああああああああ゛!」


 死んだ! みんな死んだ! 本当に死んだ? 今すぐ寝て、さっきの世界に跳び、みんなの安否を確かめたい、でも、それも怖いというのもある。そうだ、皐文! あの人は生きていた可能性がある、何か知っているかも! そのために、一旦皆の居る、村に帰った方がいいかも。それなら今すぐ皆に相談だ。そんな風に考えて、外に出ようとすると、


「……おい、聞こえていないのか? アミ。それとも、魂がリセットされたか?」


「ん?」


 神奈の声が聞こえる。どこから? 周りを見渡すと、テレビが光っていた。そこには、神奈と皐文が映っていて、


「……お、気が付いたか。どうだ、精神面は大丈夫か? いや大丈夫かというのもおかしい話だな。持ち直したか?」


 さっきのは夢かも知れない、だから落ち着け、落ち着け!


「あぁぁぁあ、神奈。皐文は皐文。皐文は大丈夫!? 今そっちに行こうと思っていたんだ」


 全然落ち着けなかった。でもあんなの見た後ならしょうがない気もする。


「僕は大丈夫だよ。で、昨日の機械世界の話をするよ。まずは良い話。1週間後には皆生き返るよ」


「生き返る? どういう事? 蘇生はできないって話を聞いたことはあるけど」


「……簡単だ、以前に保存されていた世界に戻すだけだ。世界の保存は一週間ごと、しかし何故か木曜日に保存される。つまり、前日に保存されたばかりなんだ」


「つまり、時間を戻すって事だね。本当はもっと難しい原理なんだけど、まあそう思ってくれるといいよ」


「成程。じゃあ、時間が巻き戻るまでに時間がかかってしまうって事かな?」


「うん、そういう認識でいいよ。という事で、此方では、あちらの世界で何とか勝つ方法をシミュレートするよ」


「……こちらと言うか、私がだね」


「まあ、そうだけど。だから、君は少し体を鍛えておいて、後、珠樹と代美を何とか助けてくれると嬉しいな」


「うん」


「……じゃあ切るぞ」


「じゃあね」


 映像が途切れて、周りが静かに……。


「アミ様! 大丈夫ですか!? 先ほど、雄叫びが聞こえましたが」


「だ、大丈夫だよ」


 ならなかった。乃理と千代、瑠亜が心配そうにかつ慌てて入ってきた。


「曲者はいないでござるか! では、何事でござる?」


「うーん、いやな夢を見たって感じかな?」


「って事は、元の世界で何かあったって事だべ?」


「あれ、瑠亜に話したっけ?」


「皆に聞いただ」


 皆心配してくれているみたい。なら、


「御免、今ここで話してもいいんだけど、詩織たちにも話したいから、まず今に行こうか」


「うん」


「承知しました」


「御意」


 4人で居間に向かって、中に入ると、すでに皆席に座っていた。


「アミ、おはようございます。神奈からある程度の話は聞いています。では、情報交換しましょう」


「うん。まず、今は皐文と一緒に機工使いの式、皐月、雛。珠樹に会いたがっている、奈波と光。後、神奈にそっくりな文、エルピスの名を冠した、マーキュリー、ヴィーナス、サターン、そして、赤槍の非戦闘員と礼華たち。あともう一人いたような……。そんなみんなで、機械世界を制圧している、円卓機工を攻めたこんだんだけど、けどみんな死んじゃった。私たちは惨敗したんだ。でも、文が最後に何かして、一週間後に皆復活できるって話をさっき神奈から聞いたんだけど」


「簡単には理解できません。ですが、説明しましょう。まずはこの世界、凄く簡単に言うと、パソコン内の世界、データの世界です。で次に、これは神奈のコピーが見つけたことなのですが、ある程度人里から離れていて、かつ、その場に人がいない場所は、演算はされますが、テクスチャや、音などの様々な物は、演算のみで行われるのです。実際に動くわけではないのです。つまり、その場所は観測してない限り、動いてないのです」


「つまり、人が見ていない、場所は基本なにも動いてなくて、人が入ると、動いていたかのように演算通りの場所に物が動くって事?」


「それで、機械も動いた場合は、観測の適用になるって事らしいので、ホログラム装置を大量にばら撒いて」


「もしかして、フリーズってそういう事?」


「そうです。世界が全部を表示するにはマシンスペックが足りてないのです。なので、強制シャットダウンのちに再起動。そして保存されていた場所からやり直しという事ですね」


「な、成程。それなら皆蘇るのも納得だ。なかなかの力技だね」


「ではあなたの事を聞きましょう。どうしたいですか? またあの戦火に飛び込みますか?」


 皆復活するなら、私が行って、皆が死なない様に、みんなを守れば! でもどうやって守ればいいんだろう? けど、私の意思は、


「行くよ。行って、みんなを助けたい」


「分かりました。では、ヒントをいくつか、まず、皐文にアレを持って行ってもらうというのはどうですか?」


「アレというと?」


「召喚の巻物です。あの巻物は外でも使えるとの事なので、まあ、人間には使えない代物なので、皆の脱出には使えず、時間が来ると戻されますが。次に、持って行く巻物についてですが、他のモノに擬態できる魔物、または、居るだけで効果があるものがいいでしょう」


「成程、メタルスライムのオハン、ジャッカロープのジョセフあたりがいいかな?」


「話を聞いてましたか? 居るだけで効果のある、モーザ・ドゥークも連れて行きなさい」


「あ、ハイ」


「で、最後に、神奈が色々手を尽くしてくれているはずなので、皆生き残って、夜までは過ぎるでしょう。なので、安心して修行することですね」


「はい!」


「では、今日も一日頑張りましょう。まずは修行です」


「分かったよ」


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