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16話 アクムノツヅキ

 アクムノツヅキ




 敵居城を上から潰そうとして、壊せなかったから、皆で天守閣から攻めることにした。皆でちゃんと、花形の魔力回復装置sgmを使って、魔力を回復。私以外皆、最後の花弁だった。天守閣から中に入り、下の階に降りると、赤髪ツインテールの130㎝にも満たない少女がこちらを見ていた。その隣にはマーズがいて、此方を笑いながら見ている。


「貴様ら、仲間がやられても、まだ戦うか。勝ちの目は薄いぞ。いや、無いと言ってもいい」


「それはわかっているよ」


「ではなぜ、儂らの前に現れた」


 うーん、たしかにマーズのいう事は尤もかも。逃げたほうが良さそうまであったかな。


「一発逆転の一手があるからかな。まあ内容までは言わないけど」


 へ、そんなものがあるんだ。でも私たちも内容は聞いてないから、どんなものなんだろう? そしてなんか、お守りから、キツネが現れたよ。何事? とりあえず、マーズに操られる前に!


「儂は……いや、我は! 織田、いやぬらり……ひょん! そうだ、長い夢を見ていた。我はぬらりひょん、妖怪の、百鬼夜行の主じゃ!」


「何寝ぼけたこと言ってるのかな?!」


 とりあえず、一撃入れよう。マーズに一撃入れてみた。すると簡単に吹き飛んだ。なんで?


「ふむ、本当に、洗脳が切れたみたいね。では、儂が直々に相手するわ」


 は? この子何言っているの、洗脳? って事は、この子がマーズ、いや本人談ではぬらりひょんを操っていたって事? その時、後ろから、雛が飛んでいく。まるで、何かに攻撃を受けて、吹き飛ばされたみたいだ。それと同時に、赤い子が火縄銃をどこからか取り出して、僕の隣に居た奈波に向けて撃ち抜いた。


「な、んで、サモ、ンエッ、グが、魔力が、出ない」


 何かお守りのようなものが飛ぶ。それを見たマーズが、


「成程、防壁の守りを持っていたのね。でも儂の前では無意味だわ」


 あの攻撃を受けた奈波は壁まで吹き飛んで、そのまま動かない。


「奈波! 奈波! そんな、そんな!」


「くそ、間に合わなかったか! くそっ!」


 階段から聞こえる。そこには飯野さんだっけ? が、膝をついて、涙を流しながら、地面を殴っていた。


「今破壊したのに! どうして自分は!」


「五月蠅い」


 その人も、銃撃に吹き飛ばされ、動かなくなる。


「アミ、動け! もう僕と、文と君しかいないんだ! 君が死んだらもっと取り返しがつかない!」


 皐文がなんか言っている。聞こえない。聞きたくない。


「駄目だ! すまない、アミ」


 いきなり、眠気が来る。皐文が何か私に刺した気もする。そして私は……。


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