13話 ラプター&スゴンド
ラプター&スゴンド
「そうはさせない。返してもらおうかな」
くそ、放り投げたマンマルちゃんは、ゴトにキャッチされてしまった。
「ゴト! そいつ何したのか、分かってて助けるの!」
「うん、そうだよ、私はこいつを助けるために君たちの前に現れたんだから」
こっそり、文にショートメッセージで、厄介な敵、ラプターが動き出したこと、ゴトが現れたことを送る。
「アミ、あなたは、先に進んで」
「いや、先に進む場所が分からないよ?」
「私は……ゴトを倒す!」
かえってきたショートメッセージには、今ラプターは、本丸に逃げ込んだこと、此方には、皐月、雛が向かっていることが書かれていて、私は、本丸に向かう方がいいと書いてあった。
「……OK。作戦的には本丸攻略方がいいって、文にショートメッセージ送ったらそう帰ってきたよ。なら私は、このまま敵の本丸に攻め込むよ!」
巨大化して、本丸に向かう。やっぱり、さっきのラプターが槍を持って出て来た。
「先ほどは油断したが!」
体重を乗せて一撃殴ったら、多分落ちるでしょ。これで!
「もう拙者は負けない!」
え、こっちが打ち負けた? そんな! な、なんで……、まあ、ほ、本気じゃないし?
「くそ、この槍でなら、貫けると思うたのに、しかし、打ち勝つことはできそうだな!」
じゃあ、次は全体重をのっけて、打ち合う! あまりの勢いに、海では波が発生、陸では木が薙ぎ、空は雲が立ち退いた。周りにいた人々も、中には飛ばされる人もいたりしており、相手も力を入れて打ち合っていることが分かった。でもこの様子なら!
「よし! 吹き飛べ!」
ラプターを城へと打ち落とした。よしこのまま!
「ま、待て!」
アレはたしか、
「あの時怯えていた、少年兵の子」
「ぼ、僕の名前はスゴンド・ソルダ。覚えておけ! 前は怖かったが、いや今も怖いけど、でもお前を倒さなくちゃ、僕は前に進めないんだ!」
「なんでここに? たしか最良世界の人間じゃなかったっけ?」
「そうだったんだけど、最良世界は、機械世界に負けて、僕たちは円卓機工に徴兵されたんだ」
「成程。でも私の前に立ちはだかるなら、それなりの覚悟はあるんだね!」
「……ある!」
こっちは覚悟決まってないけどね。だって、あの人の槍。たしか、蜻蛉切だったもん。触れただけで切断するっていう。なら、その辺の小屋を取って、それを投げつける。
「うわぁ!」
避けたか。なら、次は監視塔を引っこ抜いて、これで戦おう!
「拙者を忘れたか!」
いつの間にか、後ろに回っていた、ラプターの槍による一撃によって前に倒れるが、地面に着く前に、此方に向けて槍を構えているソルダを払いのけて、槍に刺されることを何とか避けた。
「行くぞ!」
「ああ!」
敵二人が、槍を構え、此方に飛びながら、槍を突き刺す。なら、私は収縮して回避するまで! でもラプターの槍の威力が高すぎて、少し吹き飛ばされた。
『アミ、君の活動限界はもうすぐだ。そのまま、船に戻ってくれ』
「う、うん」
二人に逃げたと気づかれないように、通常サイズのまま走って逃げることにした。




