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3話 突然立ち上がり言った

 突然立ち上がり言った




 目が覚めて、テントの居間に入ると、腕を怪我したのかな? 判らないけど、珠樹が左手に包帯を巻いているよ。


「ど、どうしたの? 珠樹。その腕、私が寝ている間に襲撃でも……」


「ううん、大丈夫だよ。寝てるときにぶつけちゃってさ」


 たははと笑う珠樹。いや、なんか隠してそうだけど、聞くのも何かって感じだね。ここは大人しくやめておこうかな。


「そうなんだ。無理しないでね」


「うん、ありがとう」


「手伝えることはありますか?」


「ううん、大丈夫だよ。手は動くし。まあどうしようもなくなったら呼ぶよ。とりあえずご飯だね」


「そうでござるな。拙者も手伝うので、言ってくだされ」


「ありがとう」


 そしてご飯タイム。珠樹に動いてもらう訳にはいかないから、私たちが作りましょうね。っと言っても作るのは乃理だけど。私は皿並べるだけだけど!


「「「「いただきます」」」」


「いやぁー、村で食料を分けてもらっておいてよかったですね。美味しく、肉と野菜が食べれますよ。やはり米があるかどうかでは話が違いますね」


 分けてもらった、レンジでできる白米を皆で喜びながら食べている。


「そうだね、とてもうれしいよ。あと神奈ちゃんからのお裾分けで、インスタント麺貰ったのも美味しいよね。……そういえば、昨日の代美コピーは、空間転移からの攻撃を仕掛けてこなかったよね?」


「そうですね。肩透かしでした。わたくしは壁の準備をしていたのに、全然来ませんでした」


「あ、そうなんだ?」


 私は思わず、口を挟んでしまう。あの時、見てる暇なんてなかったから、転移魔術使ったか分からなかったもん。


「そうだよ。前からしか攻撃飛んできてなかったよ。でも矢は大量に飛んできてたから、かなり、危なかったけど。でもさ、あの様子だと、能力全部をコピーできてなさそうだね」


「どういう事?」


「そのままの意味だよ。代美ちゃんはもっと強いよ! 簡単に言うと、矢の転移、千里眼の真似事、自然回帰の矢、力を全ての物に同じように掛けられる。とかとかいろんな攻撃を持っているんだ。そして、君たち悪魔憑きに特攻なのが、破魔矢、封魔矢があるんだ。簡単に言うと、魔の者を絶対倒す矢と、封じる矢。当たれば君たちでも一撃でやられちゃうかもだから、気を付けてね。まあ、これもコピーできてないかもだけど」


「えー、そんな攻撃をあんな拡散攻撃をしてくるなんて相性悪すぎない?」


「そうですね。あれはキツイですね、実際問題、物陰に隠れるのが一番の手ですが、ところで、一つ気になったのですが自然回帰と言うのはどういうものなのでしょうか?」


「ああ、それはね、自然に戻すっていう能力だよ。凄く簡単に言うとだけど。少し詳しく言うと、人工物を自然物にする。自然がない所に、自然を萌ゆる技らしいよ」


「え、そんな技を持っているのですか?」


「うん、そして、その技でこの世界を広げていったんだよ」


「え、ああ! そういう事ですね」


「ああ、成程ね。じゃあ、この世界が自然だらけになっているのは、代美のせいなんだ」


「いや、おかげだよ?」


 珠樹が眉をひそめているよ。どういう事?


「これも簡単に言うけど、この世界、最初は真っ白な空間だったんだ、太陽はあったけどね」


「え、じゃあ、太陽をしのぐ場所もなかったのかな?」


「うん、だから、かなり暑かったし、眩しかったんだ。そして、気が狂いそうだったって話だよ」


「話って事は、珠樹様は直接見たことは?」


「あ、無いけど、真っ白な世界は見たことあるよ」


「???」


「ああ、白い場所は、外に向かって行くと普通に見れるからね。それが最初のうちは、周りがそうだったから、代美ちゃんが、どんどん自然を広げていったんだ」


 そんなに凄い人なんだ、代美って。でもなんで、


「では何故、コピーが現れているのですか?」


 あ、聞きたいこと、乃理に聞かれちゃった。まあいいけど。


「うーん、解らないけど、考えられるのは、数年前に来た福留さんって子だと思うんだ。飛ばされてきて、こっちの方に逃げて行ったらしいから」


「どういう事だべ? もしかして、この世界に来た人たちは、みんな珠樹たちに知られているんだが?」


「私じゃなくて、神奈ちゃんだけどね。けどまあ、おおむねその通りだよ」


「じゃあおらたちも監視されてただか?」


「うーん、監視はしてないよ。けどまあ、個人IDをスキャン済みだったとか言ってた気もするけど……」


「監視してるべー!」


 うぎゃーと擬音が後ろに出そうなほど、瑠亜が怒っている。ん? それじゃああんまり怒ってない? いや、恥ずかしがっているのかも。たしかに、個人IDをスキャンしているのなら、此処の世界にもある人工衛星で、発見できるらしいから、監視されていたと言っても過言ではないかも。


「それで、話を戻すんだけど、あの福留さんの能力が、たしか他人のコピー作成だったはずなんだ」


「なんでそんなことを知っているんですか?」


 乃理のいう事は尤もだ。逃げ出したからと言って、能力まで覚えているものかな?


「ああ、それはね。昨日連絡とった時に、教えてもらったんだ。コピー作成能力を持っている人を神奈ちゃん聞いた時に、知っているのは、福留さんだけだったから恐らく福留さんだろうなって感じで」


「成程。中央と連絡とっているんですもんね。それなら納得です」


 でもその情報元の神奈が、知っている理由を知りたいけど、とか考えていると、みんな朝ごはんを食べ終わり、ご馳走様でした。と言った後で、皿を洗っていると、珠樹が何かを思いついたように立ち上がり、


「今日から戦闘訓練しよう」


「「「「えええええー」」」」


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