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22話 退魔の心

退魔の心




何? 今の声! 聞いたことあるような無いような! 頑張ってそっちの方を向くと、さっきとは様子の違う、ウエアがいた。


「ってウエア? 生きてたんだ! よかった」


「アノコロサレルしゅんカンニ、ワタシはジカンのゲンソクヲオコナイマシタ。ソシテ、アクマとケイヤクシ、イキナガラエマシタ」


「え、てことは、貴女も憑かれているのかな」


じゃあ、私と同じ悪魔って事かな?


「トイウことで、ショウブでス。ワタシをたおしナサイ!」


「どういう事!?」


「ワタシがアなたタチにウラミガナイトでも?」


「そっか」


私のせいで殺されかけたんだもんね。そりゃ恨まれるか。


「そうよね」


なんで、貴女が同意してるんだよ。貴女は私の何を知っているっていうんだよ。初対面だぞ。


「いや~あたしには恨みないよね~」


「でも、ここは私に任せてよ!」


私は、震える足を抑えながら、ギリギリの所で立ち上がる。


「イエ、チガイまスネ。ウラミはありマセン。タダあなたタチのニクガタベタイ!」


「え」


かなり大きい剣が私の腕を襲う。ギリギリで躱し、攻撃の間に、ウエアは人の死体を拾い、


「あの人、人肉食べるの!?」


「いえ、話した時は、菜食主義者だったわ! 嘘だったのか、それとも、何かあったのかだわ」


「成程」


た、食べたよ! ってことは悪魔の呪いの力かな? ちょっと、聞いてみよう、


 (操られていると、私たちもあんな感じなのかな?)


(いいえ、あの悪魔はあんな緩い操り方しませんわ。後、肉食衝動を抑えられなくなる悪魔は別にいますわ)


(って事は、貴女と別の悪魔って事?)


(わたくしは悪魔ではございませんわ! こほん、あ奴に憑いている悪魔は、蠅の王、暴食の悪魔、ベルゼブブですわ。ちなみにわたくしたちに憑いているのは、ルシファーですわよ)


(どうすれば、精神を元に戻せるのかな?)


この間も攻撃を回避している。結構ギリギリだけど。


(一度、ボコボコにして、意識を取り戻すにはそれが一番ですわ)


(信じていいの?)


(それしかできる手立て有りませんわよね)


(うううう、分かったよやってやるよぉ)


拳を振り上げ、その腕から先を巨大化。これで叩いて動きを止めたい! でも、普通に回避されて、そのまま大剣で袈裟切りにしてくる。左手で、火球を顔面に飛ばして、それをガードしている隙に、後ろに下がり、


「あ」


死んだかも、まさか、大剣がここまで届くなんて……。何か手はない?! あ、このままじゃ、あ、あった! 小さくなればいいんだ!


「チイサクもなれルトハ、ヤルナ!」


回避に成功したから、元のサイズに、いや、このまま大きくなる!


「巨大化だよ!」


「ちょ! ここで大きくなられたら、私たちどうなると思っているのよ!」


「はい」


怒られたから、人の3倍の大きさで止めました。そして、拳で殴りつけたけど、それを紙一重で回避され、右腕を、


「痛ったあああああああ!」


斬られた。いや、落ちてはいないけど、めっちゃ痛い! そしてこのままじゃ右手は使い物にならないよ! どうしよう、このままじゃ手が出ない。


「ど、どうしよう」


『わたくしに任せなさい!』


「え?」


ど、どういう事、体が、思い通りに動かない。というか、勝手に動く!


「久しぶりだな! ベルゼブブ」


なんで私の口が勝手なことを言っているんだよ! それに、悪魔は今居ないんじゃ! そんな考えも空しく、攻撃を続けている。火炎玉を飛ばして、氷塊を飛ばし、それをさばいている敵に接近する。


「もらったぜ!」


え、背中に違和感を感じる。な、なんだろう。


「ソンなこブシ、アタルワケナイダロ」


わずかに回避、そしてそのまま私の左腕を斬り落とそうとして、出来なかった。いやさせなかった。私の背中の何かにぶつかって、ふき飛んだ。


「ハネダトォ! シカしデかしたゾ。これで、俺様はこの体を完全に支配した!」


喋り方が、悪魔の口調に変化が終わっていっている。つまり、意識を完全に乗っ取られているてこと?


「それなら、上々。これで、おめぇを、封印出来る!」


ウエアの頭に私の左手が触れる。そして、魔力を注ぎ込んでいる。本当に私の意思では動かない。どうすれば!


「何をする! 同じ悪魔だろ! ルシファー!」


「違いますわ。わたくしは、六角 小麦。人間ですわ!」


「やはり、本物では……」


 やっぱり、今表に出ている人格は、私に憑りついている、もう一人の人間、六角の人格だったんだね。


「これで、チェックメイトですわ。悪魔に対する魔術は悪魔にとらわれてからは、ずっと考えていましたわ。実践は初めてでしたけどね」

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