表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/106

5話 昨日の

 昨日の




「はぁ、はぁ、もう無理」


やっと走り終わった! しんどい! 私は原っぱに倒れ込む仰向けになり、草の香りを感じる、それが気持ちいい。風も通り、それもまた私の疲れを取り去ってくれる。


「すごく頑張ったね。君がそこまで気合があるとは思わなかったよ。どうしてだい? どうしてここまでやる気を出したんだい?」


「それ、は、目の前で人が死……いや、何でもないよ。ただただ弱い自分が嫌になったんだよ」


「成程ね。じゃあ、ここまで来たご褒美だよ。ほらあそこ」


そこには、ワイバーンの雛がいた。けどそれのどこがご褒美? ってあれ、こっちを見つけて喜んでいるよ。という事はもしかして、


「昨日のワイバーン?」


「きゅい!」


此方に走ってきた。わわ、どうしよう。餌持ってないよ。本当に好かれているのかもわからないしどうすれば……。そんなことを考えているうちに、手の下に頭をくっつける。か、かわいい!


「そういえば、まだ名前を付けてませんね。どういたしましょう? 良い名前思いつきますか?」


「う~ん、ドーリとかどう?」


すると頭の中で、


『契約完了。個体名:ドーリ認証。これからマスターアミの配下に入ります』


「いいですね。ではこの子は今日からドーリです」


「なんか頭の中で響いたんだけど、皆は聞こえなかった?」


「いいえ、聞こえておりません」


「あー確か、それは契約の声だよ。よくわからないけど、テイム持ちの人間がテイムしたときに、聞こえるらしいよ」


「え、何それ、怖い。それで、皐文、なんでここにドーリがいるってわかったのかな?」


「えっと、僕は知らなかったんだけど、珠樹が君が部屋に帰った後、とぼとぼと帰るドーリを追いかけて、発信器を付けたようなんだ。そして、場所を把握してたみたいだよ」


「よかったよ! 二人にありがとうって言っておいて」


「いや自分でいいなよ。今から行くからさ」


「へ?」


「僕は、君を探しに来ていたんだよ。もちろん、神奈に言われて、ドーリも一緒に連れて行くように言われていたから、ちょうどいいかなと思って鍛えちゃったよ」


ついでで鍛えられたんだ、私。


「じゃあ行こうか。あ、帰りは、歩きで良いよ。これ以上は精神的負荷も高すぎると思うからね」


「いや、元から高いよ!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ