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13話 放送準備

 放送準備




 目が覚めると、皆慌ただしく、何かの準備をしている。多分、班分けと今日の放送に向けての動きなのだろうけど。


「機材はこれで完成だ! 珠樹、原稿を覚えたか?」


 外からそんな声が聞こえてくる。多分、声的に徐だね。


「うーん、うーん。きついかも」


「……まあカンペも用意するが、できれば覚えてくれ」


「分かったよ、ううう覚えるのニガテ―」


 珠樹は原稿を覚え中のようで、それを神奈がフォローしている感じかあ。私はベッドから起き上がり、支度をして、テントの外に出る。


「おはよー」


「あ、アミちゃんおはよー」


「アミ様おはようございます」


「……アミ、起きたか」


 皆が挨拶してくれる。なんか少しうれしいな。


「……では、アミはこれを頼む」


「え、起きたとたんに何かな?」


 神奈に渡されたのは、何も表示されていないボードのような物、よくコメディ動画とかでボケてって出るやつだと思う。


「……カンペを頼む、それが振動したら持ち上げて、珠樹に見せてくれ」


「え、それって、機械に任せてもいいんじゃないかな」


「……持ち上げる前に、見て、誤字脱字、状況など考えて、訂正を頼む」


「え、んな無茶な」


 その声は空しく宙に消えてった。なら、頑張ってやるしかないのかな。珠樹と神奈、徐が準備している間に、私たちは食事の調達もすることにした。


「木下―、私がいない間、皆元気だった?」


「ええ、元気でした。その間に中でも強い者、賢い者を選別しておきました」


「それが、君の直属の子たちだね。後リーダーに推挙した子」


「その通りです」


「そっか。お、あそこにいる、コカトリスを狩るか」


「分かりました、あれ?あの三人がいない」


 そう言って、木下が周りを見渡す。たしかに、さっきまで付いて来てた女の子三人がいない。


「なんか妹って言ってたけど? 似ているの一人だけだったような」


「あ、ああ。それが、義妹なんです、あの二人。本当の妹は、凪だけです」


「あれ? 他人事?」


「ああ、あいつらは俺を支えるためにって三人で姉妹の契りを交わしたらしいんです」


「へー、たしかにあの三人もそんなこと言ってたよ。っていた!」


 三人でコカトリスを囲んで睨まれる前に、木の裏から銃撃。うまく仕留めている。アレ?あそこに木なんて合ったっけ?


「よし、凪ちゃんないすー。で静ちんもありがとー」


「う、うまくいった、ね」


「完璧ね」


 そんな三人を見て、木下は微笑んだ後、


「お前ら、先走るなとどれほどいえば!」


 と説教していた。で、私のお付きの乃理は居るとして、千代と瑠亜は?


「倒してきたでござる」


「大量だべ」


 なんか大量のコカトリスを倒していた。


「何やっとん」


 三人の頑張りが霞むじゃない! 少し説教かな?


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