12話 説得?
説得?
「っは、ど、ど、どうして!? 生きている?」
あ、加藤起きた。なら質問しないとね。まあ混乱しているだろうから、少しずつ。
「あ、起きた? 君は悪魔憑きだよね?」
「え、あ、はい、そうだ。僕はたしかに、自分の中にいる悪魔が目覚めた覚えがある。あれは夢じゃなかったのか」
「成程、じゃあ次。なんで私たちを妨害しようとしたのかな?」
「それは、たしか、世界の混乱を防ぐために」
なら、核心に触れてみよう。
「私の事はわかる?」
「ああ、敵の……? いや、この感じ、いや、解らん、なんか、何か! 引っ掛かる。たしか、に、上の存在のような、でも何か違うような?」
やっぱり、悪魔の憑き具合が上がっているみたい。
「私は、悪魔憑きの将軍、アミ・ホーネットだよ。つまり、君たちを統べるものだよ」
「つまり、この混乱は君たちの意思?」
「そうだよ、だから、手伝って」
「いや、そう言う訳には……でも、その方が、いや!」
うんうん、悩んでいる、進歩だね。
「じゃあ、今回は手出しなしでお願い」
「それなら……。分かった」
「ならいいよ。じゃあ行ってくる」
皐文を追って中に入り、目的地に向かうと、そこには、
「ふう、これで後は偽装すればOKだね」
皐文がほとんど作戦を完了させていた、だから、
「手伝えることありそうかな? ない?」
ないと思ったけど、手伝えることもあるかもと思って聞いてみた。
「うん、大丈夫」
「そっか」
そんな会話をして数秒後、
「よし終わったよ。じゃあ、撤退だね」
「うん」
そして私たちは、外に出たら、
「あ、終わったみたいだな」
加藤がいた。まだここにいたんだ。
「うん、終わったよ」
「考えに考えたんだが、まだ僕は様子を見ることにする。だから、もし、君たちがまた来る事が有ったら、会ってくれ。その時にはどうするかは、決めておくよ」
「分かったよ、よろしくね」
そう言って、私たちは別れて、私は次の目的地に向かった、そこは琵琶湖だ。皐文曰く、此処には5人悪魔憑きがいるらしい。そしてついた時には目が覚める予兆、眠気が来て目を覚ました。