表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

心霊世紀シリーズ

名探偵の花子さん

 送ったものの選ばれなかった作品です。

 私の母校には、奇妙な(うわさ)があります。

 それは、今は老朽化して危険だからという理由で立ち入り禁止となった、旧校舎の女子トイレに…………花子さんが出るというモノです。


 そもそも、花子さんのルーツは江戸時代の(かわや)(がみ)信仰で、女の子の人形や花が(ささ)げられたりして今の感じになったらしいと言われていますが……私の母校の花子さんは、別に神様というワケではありません。


 彼女の正体は、生前、(ぞく)にいう文学少女(主に推理ものが(この)み)であったけど、ある日トイレで読書をしている時に昭和東南海地震に巻き込まれ、ドアが変な風に(かたむ)き脱出できなくなり……そのまま命を落とした少女です。


 そしてそれ以降、彼女は旧校舎のトイレに、幽霊になって現れるようになり……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


『さぁ、今回警察は……どんな事件で私を満足させてくれるのかしら!?』


 まぁ、小学校時代に友達との悪ふざけで旧校舎に肝試しで来て……それで彼女と出会って以降それなりに仲良くなり、ついでに言えば彼女との付き合いの中でそれなりに頭が良くなり、今や地元の警察の刑事となった私からすれば……推理の神様と言ってもいい可愛い協力者だけどね!


 これは私こと(かわ)()ミコと、安楽椅子探偵ならぬ便座探偵な花子さんが(つむ)ぐ、時に心霊現象絡みの事件を解決しちゃったりするオカルティックミステリーだ……ってやっぱ汚い!?(泣

 挿絵(By みてみん)


 ちはやれいめいさんが!!

 なんと花子さんを描いてくださいました!!


 ちはやさん、この度はありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] なるほど、本作におけるトイレの花子さんは、地震で若くして命を落とした探偵小説愛好家の少女のその後の姿だったのですね。 生前は孤独な読書生活を送っていた彼女ですが、怪異となった事で理解者に巡…
[良い点] 初めまして、にのい・しちと申しますm(_ _)m 九傷さんの割烹からやって来ました! これは斬新ですね。 まさか便座探偵とは驚きます。 トレイに閉じ込められてにそのまま震災に巻き込ま…
[一言]  |ω・`)正樹さんの割烹からやってきました。 便座探偵が事件を解決した時にはなんて決め台詞を言うのでしょうかね? お通じ来ました! 便座がパカっと! 豚箱の中で、臭い飯が待ってるぜっ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ