キミのなくしモノと大切な家族の物語。
僕とキミは、ずっと兄妹のように育ってきた。
血の繋がりのないキミと僕。
キミは、僕がまだ3歳の時に産まれたばかりのキミが僕のお家に
やってきたんだよ!
キミは、ニコニコ可愛い顔で、僕たち家族に笑いかけたんだ、、、!
それを見た! 僕の父さんも母さん僕も、キミの笑顔にメロメロだった、、、!
キミはこうして、僕たち家族の一員になったんだ、、、!
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僕の名前は 『宇都宮 あおと』 歳は23歳、大学生。
実家で家族みんなと暮らしている。
僕の父さん 『正明』 母さん 『美菜子』
そして、妹の名前が 『はな』
僕たち家族は、みんな仲がいい、、、!!!
*
妹のはなが、僕たち家族の一員になったのは、、、?
僕が10歳の時に、父さんから聞いた話だ、、、!
『あおと! 今から話す事をしっかり聞いてほしい! いいな!』
『・・・ううん!』
『お前の妹の【はな】は、俺たち家族と血が繋がっていない! 本当の
血の繋がった妹じゃないんだ! でも俺たちは家族だ! それは! 分かる
よな、あおと、、、!』
『・・・ううん。』
『【はな】は、父さんの親友の子どもなんだ! でも亡くなってしまって!
俺が責任を持って! あの子を育てる事にしたんだ、、、!!!』
『うん。』
『何か【はな】にあったら? あおとがどんな事があっても助けるんだぞ!
【はな】を守れるのは、俺や母さんとあおとだけだからな、、、!!!』
『・・・分かったよ! 父さん!』
『それと! この事は、俺とあおとの男だけの秘密の話だ!!! 誰にも
話すなよ! 特に【はな】には、知られないようにするんだ! いいな!』
『うん!』
僕が10歳の時に、はなの事を父さんから聞いたのだけど、、、?
僕にとっては、【はな】は【はな】だし、、、!
話を聞いたからといって【はな】に対して態度が変わる事はなかった、、、!
僕にとって【はな】は、大切な妹に違いがないから、、、。
僕たちに向ける【はな】の笑顔はいつも、家族の傍にあった、、、!
▽
でも、今までずっと誤魔化してきたけど、、、?
もう、どうする事も出来ない事になってしまったんだ、、、!
はなが、家族の傍から離れて一人暮らしをすると言い出したから、、、!
そこから住民票を取り寄せて遂に、、、はなにバレてしまった、、、!
『みんな! ちょっといい、、、?』
『どうしたの、はな?』
『なんだよ~』
『私、ここのお家の子供じゃないんだね、、、?』
『えぇ!?』
『・・・どうして?』
『住民票を取り寄せたの? そしたら、、、? 私は【養女】となってた!』
『・・・済まない! はな、今まで黙ってて、、、!』
『・・・父さん、』
『・・・・・・えぇ!? みんな知ってたの、、、?』
『ごめんね! はな、でも貴女は私たちの家族なのよ!』
『・・・母さん、』
『・・・こんなの、こんなの酷いよ! 私だけが知らなかったなんて、、、!
私だけが、みんなと血が繋がってないなんて、、、!』
『こうなったら、、、? ちゃんと、はなに話すよ!』
『・・・お父さん!』
『はなな! 俺の大切な親友の娘なんだ! でも親友と奥さんとまだ
産まれたばかりのはなが乗っていた車が事故に遭ってしまって! 運転席に
いた親友と助手席に乗っていた奥さんは、帰らぬ人になってしまって、、、!
後部座席に乗っていた【はな】だけが助かったんだよ! 親友は奥さんと
駆け落ちして、はなが産まれたから! はなを引き取る人がいなかったんだ!
それに親友からは、自分たちに何かあったら? はなの事を頼むと言われていた
んだ! だから俺は、はなを自分の子供として引き取る事にしたんだよ、、、!
黙っていた事に対しては、謝る! 【済まない】でもはなは、俺たちの大切
な家族なんだ! それは、母さんもあおともそう想っているだよ、、、!!!』
『・・・はな、』
『はな、、、! 貴方は私たちの大切な娘よ! 私はね! 娘が出来て、本当に
嬉しかったのよ~! 本当は女の子が欲しかったから! 貴女は私たちの大切な
娘よ! これまでも、これからも、、、!!!』
『・・・お母さん。』
『僕だって! 妹が出来て嬉しかったんだよ! 僕に妹が出来たって~物凄く
喜んだ事を忘れない!!! はなは、僕たち家族の一員だよ!!!』
『・・・お兄ちゃんまで。』
『・・・はな、』
*
僕たち家族は、今まで以上に 『家族』になれた気がした、、、!
血が繋がっていないからといって、、、!
本当の家族じゃないと誰が言えるの、、、?
ちゃんと、僕たち家族は見えない糸で繋がっている!!!
どんな家族よりも、強い絆で結ばれているんだ、、、!!!
そして【はな】は、一人暮らしを始めたけど、、、?
僕たちの関係は何も変わっていない、、、!!!
時間があれば、はなは実家に帰ってきて、みんなで思い思いの話をするんだ!
はなは、本当の家族を失ったけど、、、?
別の大切な家族を手に入れたんだ、、、!
・・・そして、いつか、、、?
はな自身の家族を手に入れる時が来るのだろう、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。