天界編ー中間ー
閉店後、僕はバイトを待たせ、部屋へと招いた。
そして近くのテーブルへと座らせ、僕は台所で肉や野菜を切り、フライパンに油を乗せて炒め始める。
「これは、一体?」
バイトが疑問に思いながら、僕はあえて無視し、数分後には簡単な肉野菜炒めが完成した。
それに加えてご飯、インスタントの味噌汁をオボンに乗せ、そのままテーブルへと渡した。
「食えよ」
「えっ?でも……」
「いいから。女が野宿で飯がその日暮らしじゃ大変だろうに。ったく、最初に言えよな」
「……炊樫さん」
心打たれた反応を示し、彼女は手を合わせてから片手にご飯を持ち、炒め物に箸を伸ばした。
最初は軽く口に運ぶと、目をギラギラさせながら次々と口に放り混む。
「☆△×◎#@%^$¥&*!!」
「あぁ、飲み込んでから話せ」
お茶を然り気無く用意した僕が彼女に茶碗を渡すと、奪い取るように急須ごと口を着けて飲み干していた。
その姿に僕は引いた。
この女に、品性がまるでなかった。
仕事前の天使の笑顔を打ち消すような動作に僕は静かにそれを受け流した。
「いやぁ、美味しかったです!」
「あ、うん。よかったな」
「あ、お布団まで用意してくれて!」
「いや、それは僕のーー」
「いやぁ久しぶりのお布団♪しかしなんか、独特の香りも……磯の……いやイk―」
「歯磨こうか!新しいブラシ出してやるから!」
彼女の思うがままに、僕は振り回されていた。
でも彼女は相変わらずの天使の笑顔の前には、どうすることも出来なかった。
次回05-04




