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天界編02-01

 亜熊の引き起こした事件から3日後、軽い入院から退院するものが増え、学校へ復帰するようになった。


 活気溢れ前の学校へと戻り、そしてそれらの記憶は魔界人二人の血からによって消されたそうな。


 高橋も体調を戻し、今日は星井と悪魔の3人並んで登校していた。


 亜熊が仲間に加わることを渋々受け止め、星井も高橋に合わせるように頷いた。


 そして次なる問題の解決はひとつ、悪魔の同棲生活についてだった。


 それに納得してないのは星井だけでなく亜熊も同様、悪魔はため息が出る。


「わかりましたよ。明日には出て、住めるとこに入るわよ。催眠術も使えるし」


「あんまり悪さに使うなよ?」


「もぉ、そんなんじゃないわよ」


 高橋の忠告もすんなり受け入れ、学校の校門前で亜熊と合流する。


「今日、転校生来るみたいね」


 噂話に便乗するかのように亜熊が話題を降った。


「最近多くないか?またお前らみたいなのか?」


「いや、魔界人の気配はしないわね。たぶん、ホントの転校生じゃないかしら?」


 悪魔の言葉通りなら、今日来るのは人間だろう。


 これ以上問題が増えるのも高橋的には好ましくない上に、また皆を巻き込む危険性もあった。


 そんな不安を高橋が考えていると、悪魔が足を止めた。


「ごめん、今日図書係で朝鍵開けに行かなきゃ」


「律儀ねぇ」


「うるさいツインテール。またね」 


 毒を吐きながら悪魔は去った。


「今のは私?」


 亜熊もツインテールだが、高橋は軽く首を横に降る。


「いや、星井だろ。お前ら仲良くしろよ」


「私は何もしてないのに」


「何もしてなくても、あんたが変な幻想抱いてるうちは無理なのよ。噂じゃあんた、一部の男子ひモテてるみたいね。そっちに行けばいいのよ」


「そりゃあんたもでしょうが淫乱娘。胸元のボタン閉めなさいよ」


「暑いのよ、火照ってるから。サキュバスに生まれた子はみんなそうなのよ」


「はぁ?サキュバス?」


「……あんたに説明するのも面倒ね」


 小声で返し教室へと先へ向かう亜熊、星井は首を傾げ、高橋へと目線を送るが、高橋は何も答えず教室に入る。


 星井も席に座ろうと教室に入るが、自分の席に亜熊が座っている。


「そっか。あんたのセクハラ教師死んだから、今日から真面目に授業出るのね」


「そーよ。だから退きなさいよ」 


「私はどうするのよ」


「ふっ、床にでも座れば?」


「こいつっ!下手に出れば!」


 二人は喧嘩しそうだったからか、高橋が身体を間に入れて止める。


「亜熊の椅子と机は空き教室から僕が持ってくる。それに、これ以上揉めるならお前ら二人とも僕は軽蔑する」


「……」  


「……わかったわよ」


 二人は意を受け入れた。


 何をどうあっても喧嘩となる星井と亜熊、高橋は1つ悩みの種となった。

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