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天界編ー序章ー
我らは正しい道を選んでいた。
人々を正義の道へと導く生者として、そして天界と魔界を繋ぐ死者として。
それはもう、昔のお話。
ヴァルハラの騎士は死にサタンが死んだ。
結ばれた天地は二つに割れ、そして人間がたくさん生まれた。
転生された人間の仲には異人もいた。
今必要なのは、どちらの地位も持たないその人。
その人の記憶には我々の時代はない。
それはそうだろうと分かっていても、悲しいことよ。
我々からその異人を奪った反逆者よ。
近々お前に復讐するだろう。
堕天使ルシファーよ。
お前の血は人間に染まったようだな。
ふふ、だがお前は天界の人に代わりはないのだ。
殺してやる。殺してやる。殺してやる。
さぁ天界の守護神よ。
人間界を調査するのです。




