新年編
「時刻は23時30分!さあさあ、いよいよ年が明けますね!って事で始まりました、『年越しミッドナイトin某学園寮』、司会は私、『怒る竜炎』こと竜野ホノカと!」
「ワダっち…じゃなかった、ワタシ、『暴走戦車』こと遊行ワダチでお送りするよ〜♪」
「さてさて、もう少しで今年も終わりですが、ワダチさん、この一年どうでしたか?」
「うーん…、ワダっちはお兄さんと居られただけで幸せだった、かな♪」
「そうですか…、まあ私もクロトさんと一緒に居られて幸せでしたねー、って違いますよ!なんでそんな話してるんですかあれですか嫌がらせですか特にその脂肪!なんですかそれ燃やしますよリアル3Dとかダークでディープでダストな何かになってしまえばいいんです!…んんっ、えー、少し取り乱してしまいました、申し訳ありません。」
「まあまあ、落ち着いて。どうせたつのんじゃワダっちに勝てないから♪」
「…『術式起動、回路接続、因子解放、衝動拘束』…」
「…待って待って止めてってここお兄さんの家だから!♪ちょっとユリメッティ止めてよぉ!♪」
「…はあ、相変わらずの煽り口調ですね、もう少し何とかならないんですかその語尾。まあいいです、貴方の為ではないですが家主であるクロトの為にも一仕事しますか。あと、そのあだ名は既に1624回ワタシに却下されているはずですが。ワタシは一昔前のアイドルか何かですか。」
「ええ〜♪気に入ってたんだけどなぁ…♪」
「五月蠅いです。『風よ、解放せよ』。」
「…え?アレ?私、何かしてましたか?…そうですか、また自我を忘れて…」
「問題ナイです。問題があるとすればそれはそこのポンコツ戦車バカですが。」
「…ところでこの部屋、どうしようか…♪」
「うわぁ、絶対怒られますよコレ…」
「演算結果によると、クロトが帰ってくるまでに修繕できる可能性は0.000000001%以下です。もはや新しく部屋を作った方が速いかと。」
「…えー、では、『年越しミッドナイトin某学園寮』、少し早いですがこの辺で。皆さん、よいお年を〜!」
記録データ:竜野ホノカ、遊行ワダチ、加世ユリメ三名、剣崎クロトに計36時間にも及ぶ説教を受けた模様。
なお、学園寮の修繕は錦城トウコが行なった。
加世ユリメと錦城トウコの話はまた後でしたいと思います。