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選ばれし者たちの異世界英雄譚  作者: 綾風 黄泉
1/1

(1)デート+魔法陣=神

ある世界に東山結人という男がいた。

どこの誰が見ても思わず「かっこいい」と口に出てしまうような超絶イケメンである。


学校では女子にモテモテ,さらに男子にも,とても人気があり毎日のように遊びに誘われる日々,そして超絶美少女の彼女もいる完璧な人間……!?だけど結構口が悪い!



今日は待ちに待った映画デートの日


結人は映画館前で待ち合わせをしていた。もちろん変装をしていた自分の正体がバレない程度の。変装をしないと女子が勝手に集まってくるからだ。


「お待たせ,結人!」と金髪でオシャレに磨きをかけた理想的な超絶美少女が話しかけた。

そう,この美少女が結人の彼女 橘美香である。


「遅いぞ」

《やべぇー超可愛い》←本心

きっと叫びたいはず


「ごめん,洋服選ぶのに時間かかっちゃって」にこやかな笑顔でそう呟く彼女は女神にも見えた。


「じゃあ入ろっか?」


「おう」

二人は映画館に入っていった。



「買いに行くけど,なにか食べる?」


「えっと,キャラメルポップコーンたべたいなー」


「オッケー」

《まじで可愛い》←本心

きっと叫びたいはずだ



二人は映画見終えて

「どこか行きたいとこでもあるか?」結人が美香に聞いた


「私公園にいきたいな,ダメ?」

《うおー本気可愛い》←本心

きっと叫びたいはずだ


「じゃあ,行こーぜ」


二人は公園に着き,ベンチに腰を下ろした。


「公園って落ち着くよね」


「確かに,そうだな」


「ねぇ,何だろアレ?砂場が光ってる」


「本当だ!なんだこれ?なんかの魔法陣か?」


「乗ってみない?」


「わかった」


「せーの」二人は魔法陣に飛び乗った。


「うわあぁぁ」二人の身体を激しい衝撃が襲った。



二人は目が覚めると目の前には純白の衣も羽織り美しい天使のような羽を生やした美青年が立っていた。


「やっとお目覚めになりましたか。」と美青年は二人に言った


「ようこそ,選ばれし者たち」


「ここは,どこだ?」美青年に結人は問いかけた


「ここは神界です。」


「そうか,えっ神界!てかお前だれだよ?」


「名乗り遅れました。私はあなたたちが神と呼んでいる存在です。」


「だから羽があったのか…… って!納得できるか」


「ところで神様,なぜ私たちはここにいるんですか?公園に描いてあった魔法陣に乗りました」美香が自称!?神に問いかけた


「えーと,ようするにあなたたちは選ばれたんですよ」


「選ばれた?」二人は息を合わせて反応した。


「そっちの世界で,世界を救える素質をもってる人を探していて…… あぁそうそう,世界を救える素質があるなら魔法陣にも気づくでしょと思いまして。てか魔法陣に引き寄せられるかもと思ったから」


「おい,神様おまえ結構テキトーだな?」


「テキトーですいません!」


「それで神様私達はどうなるんですか?」


「あなたたちには異世界に行って,世界を救ってもらいます」


「異世界てか,ここも十分異世界だろ?」


「あなたたちがいた世界とは別の世界にいっていただきます。そこでは人間と悪魔との間で戦争が起こっています。あなたたちには人間側の味方について悪魔どもを殲滅してほしい。」


「何故だ?」


「神が自ら殲滅することはできないのか?」


「そうしたいのも,やまやまですが。残念ながらそれは出来ません!神は存在することを知られてはいけないのです。」


「俺たち知っちゃいましたけど……!」


「あなたたちは例外です!」


「神様,わかりました。わたしたちがどうか世界を救って見せます!」と決心をきめた顔で美香は言った


「それで思ったんだけど,俺たちが行って止められるの?」


「もちろん力は与えますよ!」


「力?」


「異世界では全種族が魔法を使えます。」


「魔法?」


「魔法にも,いろいろな属性があります。炎を操る火属性,水を操る水属性,電気を操る雷属性,風を操る風属性,土を操る土属性があります。そして神だけが使える神属性もあり,神属性は一人一個使えます。私は重力を操ることが出来ます。ブラックホールだって作れますよ。」


「それって最強じゃん。」


「あなたたちに五属性と神属性を与えます。神属性は何がいいですか?」


「神属性って何があるんだよ?」


「いっぱいありますから!オススメは,重力操作,分解,創造,

とかが役に立つはずです。最強クラスの神属性魔法です。」


「俺は分解!」


「私は創造!」


「わかりました。」


「それではどうぞこちらへ このゲートを抜ければ,きっと人間たちの住む帝都ネビュラにでるはずです。どうか世界を救ってくれ」


「おう」「わかりました,まかせてください!」

二人は世界を背負い,いま駆け出した

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