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狐のお店  作者: 105 秋
1/12

01:『酔っ払いを拾っちゃいけません」

 「えぇ。まだまだ飲めますよ。飲みましょう。こう見えて、俺は酒に飲まれても記憶を無くさない方なんです。」


 「こう見えてというのはですね、一升瓶を抱え、壁にもたれて、風にも負けず、寒さにも負けず寝ている自分が判っているからです。」


 「そう。記憶は無くさないけど意識は無くすのです。おやすみなさい。ごめんなさい。」




 そんな俺も、とうとう記憶を無くしたようだ。

 何故なら、布団の上で寝た覚えは無いからだ。それも毛布がかかっている。


 うん。頭はちょっとズキズキするが、正常運転。

 これは毛布だ。さらに上着はご丁寧に畳まれている。さらには、水まで置いてある。水だよな。

 とりあえず


 「いただきます。」


 こくこく。うまい水だ。これが五臓六腑に染み渡るってもんだな。


 うん。

 ちょっと確認。携帯ある。財布ある。鍵ある。iPodある。無くしたものは一升瓶だけ。


 さてどうしよう。


 一・「人を呼んでみる」

 二・「散策」

 三・「帰る」

 四・「二度寝」


 布団はあるし、頭はちょっと痛いし。


 「おやすみなさい。zzz…」




トタトタトタ 

 

 子供の様に軽い足音がする。


 「あれ?起きたと思ったが、まだ寝ておったか。」


 いえいえ、寝ていませんよ。目をつぶっているだけです。


 「酒に弱いのかのぅ。あれほどの酒をほとんど飲んでいなかったし。」


 なんか声は子供みたいだけど、話し方はオヤジだな。


 「おかげで楽しめたがな」


 ん?


 「さて、もう少し寝かしておいてやるか。」

 「俺の酒飲んだんだな!!!!」

 「うぎゃ!!」

 「びっくりさせるな。」

 「楽しんだって、勝手に飲んだな!」

 「勝手にって、お主がくれたんじゃないか!」

 「あげていません〜。俺は酒に飲まれても記憶はある方なんですぅー。」

 「それは昨夜も聞いたが、ちょっと儂の話を聞け。」


 ん〜何か、下から声がする。

 というか、こいつ子供だろ。子供が酒の話なんて、やっぱりまだ酔っているのかもしれない?


 「おやすみなさい。ごめんなさい。」

 「おい。」

 「おやすみなさい。」

 「まぁいいが、酒の話は良いのだな。」

 「良くないが、酒の話をする子供なんて嘘だから寝る。」

 「子供じゃないんだが・・・ 起きたら隣の部屋に来いよ。」


 起きたらってことは、やはり夢ではないのか。

 軽く頬をつねってみる。うん。痛い。

 そんな俺をあきれた目で見ている子供。


 「夢ではないようだ。だが子供が酒を飲むのは法律違反だぞ。知らないかもしれないが、親とか店とかも罰せられるんだぞ。」

 「だから子供でないと言っておる。それにそんなことは知っておる。忌々しい未成年者飲酒禁止法であろう。」

 「語るに落ちたな、小僧。成年していれば、忌々しくなどあるまい。そもそも、身長は俺の半分、童顔、声も子供だし、その体型も男か女かも分からんような年月じゃないか。まぁ髪が白いのだけは、爺みたいだがな。」

 「言うに事欠いて、小僧だの男か女か分からんだの、一宿の恩も感じず。無礼者!!それに儂は女じゃ!!!」


 子供に無礼者呼ばわりされるのも少々いらつくが、確かに無礼者だな。


 「布団に泊めてもらい、さらに水までもらっているのに、礼を失していたな。その点、申し訳なかった。うん。よく見れば綺麗な女の子だぞ。」


 そう、俺は非を認められる男なのだ。


 それに彼女の顔立ちは整っている。

 大人になれば良い女になるだろう。


 「む、そう言われれば、こちらも・・・」

 「で、親御さんはどこだい?お礼を言わないと。それに、やはりお酒のことは言っておかないとね。」

 「何度も言わすな!!儂は子供でない!」

 「ちなみに両親は遠に身罷っておるし、ここは儂の家だ。」

 「それは重ねて失礼をした。しかし、子供一人で暮らしているとはどうも思えないのだが、ご親戚とかは?」

 「はぁ」

 「お主は、人の話を聞かないのぅ。ちょっと顔貸せ。」


 手をしゃがめしゃがめと、振っているし、子供相手に立っているのも腰が疲れて来たので、布団の上にあぐらをかくこととしよう。


 「で、大人の・・」


ぺた。

 ん?顔になんか張られた。

 立て続けにもう一枚。

ぺた。

 今度は、肩に。「なんだこれは。」と聞こうと思ったが、声が出ない。さらには、体も動かない。


 「話を聞かぬお主に話を聞いてもらうために、少々強引な手段をとらせてもらった。」

 「一枚目が、言葉を封じ、二枚目が体を封じておる。首から上は動くはずだから相槌くらいはうてるぞ。わかったな?」


 よく理屈はわからないが、確かに首から上だけは動く、舌を伸ばしてもシールには届かないし、剥がせそうもない。

 逆らわず、おとなしくした方が利口のようだ。というか大人しくしているしかない。

 そんな様子を見てもう一度聞いてくる。


 「わかったな?」


 こくり。と素直にうなずく俺。

 それを見て、何か納得したのかうなずきながら、話し始める。


 「今、お主が体感しているように、儂は少し変わっておる。これは子供に見えることと関係してくるのじゃが、話してもお主はいまいち信じなさそうであるし、何から話そうかのぅ。」


 「むぅ・・・」


 一人で勝てに悩まないでほしい。


 「とりあえず、お主がうちに居る理由と、お主の酒について話そうか。良いか?」


 こくり。


 「お主を見たのは、昨夜十一時か十二時くらい。日はまたいでいない頃であったと思う・・・


 昨夜は、中秋の名月でのぅ。

 今年は雲もなく月を眺めながら一杯と思って、いやいや、無月や雨月もまた良いものだが、おっと話がずれた。

 そうそう、ツマミを用意して、ほら、そこから見える縁台に運んだのは良いが、なんと酒が無い。

 ジンや、ワインなんかはあったのじゃが、昨日の気分は日本酒でのう、ほら、月見には日本酒って気分じゃろう。ツマミのエイヒレや畳鰯なんかを焼こうと七輪に炭まで熾して、酒が無い。

 これは困った。炭は熾っているし、そもそも、あの忌々しい未成年者禁酒法のせいでなかなか酒屋やコンビニも売ってくれないのじゃ。

 儂は運転免許証とか身分証明書がないので余計にな。

 そんな時に、人の家の入り口で座り込んでいる男が居た。それも酒を持って、それがお主じゃ。大分酔っているようではあったが、まさか、酒を奪うわけにも行くまいし、ちょいとやさしぃ〜い声をかけたのよ。


 「おいおい、お主大丈夫かい?」

 「そこはうちの前なので、寝られると困るのだが」


 そしたらお主は、ちゃんと答えておったぞ。


 「大丈夫です。まだ飲めます。」


 とな、だから優しい儂はこう言ってやった。


 「ならば、丁度ツマミもあることだしうちで、一緒にその酒を飲むかのう。何なら泊まっていってもよいぞ。」


 とな。

 そしたらお主は、


 「えぇ。まだまだ飲めますよ。飲みましょう。」


 なんていうから、ほらそのシールの仲間をお主にぺたっと張ってな、縁台まで運んでやったわけだ。

 まぁ途中、


 「こう見えて、俺は酒に飲まれても記憶をなくさない方なんです。こう見えてというのはだね、一升瓶を抱え、壁にもたれて、風にも負けず、寒さにも負けず寝ているからです。そう、記憶は無くさないが意識は無くすのです。おやすみなさい。ごめんなさい。」


 とか呟いて、縁台についた時には、寝こけていたがのぅ。

 そこで、儂はしょうがなく、一人で飲むはめになったというわけじゃ。

 ついつい美味しくて飲みきってしまったのは悪かったな。まぁこんなところじゃ。わかったか?


こくり。

 素直にうなずくしかない俺。


 「ならば外してもいいな?」


こくり。

 再びうなずく俺。


ぺり。

 まず顔の札が外される。息はできたが、話せないってのは息が詰まるな。


 「ふぅ。」


 息を大きく吸って、


 「詐欺みたいじゃねぇか!!そもそも、お前が酒飲みたいだけだし、このシールもよくわかんねぇし、子供のではないという説明は無いし、さらに体のも外せーーーーーー」


ぺた。

 あ、また貼られた。


 「うるさいのぅ。儂は朝飯の支度でもしてくるから、外れるまでちょっと大人しくしておれ。またうるさくしたら食わせないからな?食うじゃろ?」


こくり。

 動けないんじゃ反対しようも無い俺。情けなし・・・ 


トコトコトコ

 言うだけ言って、言ってしまった。あいつが飯を作るって本当に一人なのか。

 体は動かないし何もしてないと眠くなってくるze...zzz...



 「おい、起きろ、飯だぞ。」


 いい臭いがする。


 「おはよう。あれ?しゃべれる。」


 シールは貼ったままなのに、手足も動くようだ。

 と、いうか座ったまま寝たはずなのに、横になっている。


 「おおかた酒が抜けたのじゃろう。あの水はちょっとばかし特別なんじゃ。まぁ良い。飯だ。隣に来い。」


トコトコ

 こいつは、言ったら待たないんだな。とっとと部屋から出て行きやがる

 確かに、頭はすっきりしている。こりゃ完璧に抜けたかな。

 何が特別なのか聞こうとも思ったが、長くなりそうなので辞めておく。それより腹が飯を求めている。


ぐぅ

 ほらな。

 

 「いただきます。」

 「おう。食え。」


 ちゃぶ台には、油揚げと葱の味噌汁と卵焼き。

 シャケを焼いたのにホウレンソウの胡麻和え。

 海苔と生卵と白菜の漬け物。

 真ん中にはドンブリに入った野菜のごった煮。


 「和風だなぁ〜」

 「ん?パンとかが良かったか?」


 茶碗を突き出しながら聞いてくる。


 「いや。米が良い。米が好きだ。嬉しいぞ。」


 米のピカピカつやつやなこと。

 日本人なら嬉しくなるってもんよ。


 「それでは、改めまして、いただきます。」


 まずは味噌汁から。


 「んまい!」


 思わず口からこぼれた。

 ついで卵焼き。大根おろしが添えてあるところを見ると。やはり出し巻き卵。これまた美味い。これは、米を口に運ぶしかない。

 む。他のも美味いが特に米が美味い。

 もちろん、シャケもホウレンソウも野菜の煮物も美味い。

 だが、一言も発せずばくばく食う俺。そんな様子を向かいでゆっくりと食いながら見てくる子供がいるが気にしない。美味いんだもんしゃあないやん!


 あっとゆうまに米が無くなる。

 それを見て。


 「自分でやれ。」


 と、おひつを寄せてくれるので自分でよそる。

 もちろん大盛り。


 「味噌汁は台所。」


 いただきます。

 箸が指された方向に行くとガス台の上に鍋が。

 その横には、釜!?

 そりゃ米も美味いはずだ。

 戻っても言葉を発せず。食う俺。向こうもほとんど話さない。


 途中「その卵焼き食べてしまっていいぞ。」とか「醤油はこれだ。」くらいだけ。

 まぁ俺が食ってばかりで話にならないのもあるのだろうが、本当に一人で暮らしているのかもしれない。一人暮らしが長くなると普段しゃべらないしな。

 結局、三杯めのご飯を卵掛けご飯+海苔で食った頃には、そいつはお茶を飲んでいた。


 「ごちそうさまでした。」

 「全然かまわないのだが、よく食ったのうx」

 「美味かったからな。料理上手だな。」

 「ほう、もう子供が作れるわけがないだろ。とか言わないのじゃな。」

 「まぁね。さっき台所で台座に足を取られそうになったからな。」


 そう。台所の足下は一段高くなるように(おそらく、こいつの身長をカバーするため)台座が並んでいた。

 その台座が瓶ビールのケースってのが変な感じではあったが。


 「そうか美味かったか。」


 嬉しそうに微笑む。


 「うん。美味かった。ごちそうさまでした。」

 「おそまつさまでした。」

 「それにしても、釜で米炊いて、野菜の煮物とはよくそんな時間あったな。」

 「ん?お主、2・3時間は寝ておったぞ。もう、朝飯じゃなくて昼飯に近いな。」


 携帯を見てみると、確かに十一時を過ぎている。

 そして着信あり。げ、実家からだ。そんな様子が顔にでも出ていたらしい。


 「どうした?」


 俺にもお茶を入れてくれながら聞いてくる。


 「ちょっと親から電話が入っていた。」

 「そうか、親は大事だぞ。かけ直したらどうじゃ?」

 「う〜ん。帰ったらかけ直すよ。」

 「そうか。」

 「うん。」

 「・・・。」

 「・・・。」


 会話がないが、腹はいっぱいだし、いい天気だし。

 もう暫く幸せな気分に浸っていたいのだが、そろそろ帰らないとな。


 「ごちそうさま。そろそろ帰るよ。色々とお世話になりました。」

 「気にするな、酒の礼じゃ。」


 あ、そうだ。俺の酒飲んだんだったな。


 「それでも飯、美味かったし、アレ貰い物だし。」

 「貰い物にしては良い酒じゃったぞ。」

 「まぁ餞別だしな。」

 「餞別?」

 「そう。」

 「・・・」


 これは、続きを待っているのか?話しにくいことではあるが、隠すことでもないしな。


 「会社が倒産して、友達が飲み会を開いてくれて、新潟あたりの土産の酒を、新しい旅路の祝いだ!とか言ってくれたんだよ。さっきの親の電話も多分次の就職どうするんだ?とか感じ。」

 「確かに新潟の酒だったな。名は景虎。それも純米大吟醸。」


 酒の話かよ。

 まぁ変に慰められても困るし、いいけどさ。


 「つまり無職じゃな?」


 また、ぐさっとくる言葉を。


 「まぁね。」

 「しばらく暇じゃな?」

 「いや、就職活動とかしないといけないし、意外と無職は暇じゃないらしいぞ?」


 しばらく、就職活動なんぞしたくはないが、日々の食い扶持と家賃のため、早々に見つけなきゃな。

 このご時世、次の仕事がうまく見つかるかどうか・・・。


 「そうか、月見の宴にて出会った縁で、次の月見に誘おうかとも思ったんじゃがのぅ。」

 「そりゃ残念だった。というか一年後なんてどうなっているか分からんよ。ここらに居ないかもしれないしね。」


 一応、親父は帰ってきて地元で探せば、少しは口利いてやるとも言ってくれているが、どうせ帰ったらお袋が口うるさいに決まっている。

 それに口を利くと言っても、親父の船に乗るか、誰かの船に乗るか・・・。

 船は酔うのが辛い。


 体質的に合わないのだと思う。。。


 それでもしばらく見つからなかったら帰らざるないだろうな。


 「いや、一ヶ月くらい後じゃぞ、昨日のは、八月十五夜。単に十五夜とか中秋の名月とかいうな。儂が言っているのは、九月十三夜。ちなみに十三夜とか栗名月とか言うぞ。」

 「ふ〜ん。そこら辺ならば、まだ確実に居るな。それにしても栗名月って面白いな。」

 「栗名月っていうのは単に栗を供えたからと聞いたことがあるが、他にも豆を供えたから豆名月との呼び名も有ったはずじゃ。芋名月は十五夜の方じゃったかな?」

 「まぁよい、来たくなったら神社に詣でて儂の名を呼べば迎えに行ってやる。賽銭入れて鈴を鳴らして二礼二拍手一礼じゃぞ?」

 「それくらいは、知っているぞ。なんなら手帳水もちゃんと使ってやるわ。」

 「そうか、ここは神社の裏だったのか。入ったことは一度くらいしか無かったが、もっと鬱蒼としているイメージだったよ。て、ことは神主さん?」


 そんなわけないと思いつつ聞いてみたら帰ってきたのは肯定の返事だった。


 「そんなようなものじゃ。そうそう一応行っておくが、旧暦の九月十三日じゃからな。」

 「さすがに、間違えないって、もう過ぎているしな。」

 「それもそうじゃったな。酔って寝こけているところを見たせいか、ついつい子供扱いしてしまうのぅ。」


 それについては、反論する余地がございません。


 「えーっと。そろそろ帰ります。」

 「そうじゃな。あんまり引き止めても悪いしのぅ。出口はこちらじゃ。」


トタトタトタ

 先に歩いて先導してくれるが、やっぱり小さい。

 本当に一人ならば、少し寂しいのではないかと考えてしまう。


 「ここじゃ。その戸を出れば神社の横じゃからな。」


 玄関には靴や雪駄がそろえておいてある。

 大人サイズの靴はなし。


 「あぁ。ありがとう。」


トントン

 靴を履きながら、上着の内ポケットを探してみる。確か、入れっぱなしだったはず。

 あったあった。名刺入れから名刺を取り出す。


 「なにかあったらさ、この番号に電話かけてこいよ。上の会社とか番号はもう無いけれど、この090–×●×○–△▲△▲の方は俺の携帯でつながるから。寂しくなったとかでも良いからな。」


 老婆心で言っておいた方が良いかもとか思った。


 「あと、散々お世話になっておいて、俺が言うのもなんなんだが、良く知らない人をむやみに家に上げない方が良いぞ。酔っぱらいには質の悪いのも居るし。そもそも酔っぱらいが寝ていたら風邪を引こうが自業自得。最悪、警察に電話した方が良いぞ。」


 そしたら笑ってやがる。


 「はははは。確かに、お主が言うのも変な話じゃな。」

 「俺は大丈夫だったからいいの!」


 自分で言っていて何が大丈夫なのかよくわからないが・・


 「そうだな。気をつけることにするよ。ありがとう優しい男じゃなお主は。」


 改めてそう言われるとこそばゆいが、そんなことは臆面にも出してはやらない。


 「そうだよ、俺は子供には、優しい男なんだよ。」


カラカラ

 戸を開けて出て行くと確かに神社の横だ。


 「それでは、おじゃましました。」

 「今日はその辺で寝るなよ。麻倉 大介。」


カラカラ カシャン

 子供って言ったからか?少し、この野郎とも思ったが、すぐに鍵閉めやがった。


 言い返す言葉もないし、それに、子供一人じゃすぐに鍵を閉めた方が良いと思い直し、家路をたどることとする。



 あ、トイレットペーパー買って帰らねぇと。




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