Chapter 5: The Night Job (夜の仕事)※編集中
久々に書いた……どうすればいいか中々思いつかず時々さぼって時間かけすぎた。
次はもっと早く投稿する努力をしよう。
-7:30 a.m.-
「おはよう、ミツキ!」
「おはよう、母さん、新」
「兄さんおはよう。早く座って食べようよ」
「やった、ハムエッグだ!」
朝起きると焼いたハムと卵の匂いがする。食卓には金髪の女性と茶髪の少年が食べていた。
まず少年の方は香坂新、僕より1歳下の弟だ。自分が言うのもなんだけど仲がいい兄弟だと思う。そして金髪の大人の女性は僕の母さん、香坂レベッカ、アメリカ人である。父の治夫は日本人なので僕と新は日系アメリカ人ということになる。
「あれ?父さんは?」
「今日は早めに出勤だって。ほら、朝食よ!早く食べないと遅れるわよ」
「兄さん起きるの遅かったね」
「アハハ……」
どうやら父さんは朝の出勤で早めに出たらしい。そして何時も通りの朝。家族に挨拶してみんなで朝食を食べる。
「じゃあミツキ、アラタ、行ってらっしゃい!」
「行ってきます、母さん」
「行ってきます」
そしていつも通り学校に行く。僕達が通う学校『グランゲイズ・セントラル・アカデミー』は家から歩いて行けるぐらい近い。
「新は最近学校どうなんだ?」
「僕は順調だよ。そういや兄さんはウェンディと上手くいってるの?確かデートしたんだよね」
「いや、あれはデートじゃないって……」
「兄さん告白すればいいんじゃない?」
「アハハ……」
時々弟と一緒に学校に行くときもある。僕より早く起きている弟は僕よりしっかりしていると思う。
「よう、ミツキ!」
「おはよう、ケビン!」
「おはよう、ミツキ!」
「あ、ウェンディ!おはよう!」
「新もおはよう!」
「おはようございます」
ドラゴンレディという女性から助けてもらったあの夜から3日経った。
腕は最初は動かし辛かったが次第に慣れて傷は回復してきて生活には支障がないぐらい動かせる。これが能力者特有の回復力なのかはわからないけど確かに1週間で治りそうだ。
因みにあの時取引していた輩は彼女が警察署に送ったみたいだ。
幸い誰にも銃創のことには気づいてなかったみたいだ。我ながら上手く隠し通せたなと思う。
「それじゃあ授業に行こうか!」
「今日数学で抜き打ちあるらしいよ」
「え、マジで?」
「僕は勉強しておいたけどね」
「じゃあ兄さん、僕はここで……」
「ああ新、また後でね」
あれから三日間、特に大したことはなかった。2度も悪人に襲われて、ヒーローに助けられた事だけでも凄い事だが。
先ず僕を助けてくれた黒い忍者みたいな『ブラックシャドウ』……そして次は『ドラゴンレディ』……一体どうしたものか、偶然会ってしまうとはもしかすると運命なのかもしれない。
「……」
「どうしたの、ミツキ?」
「……あ、昨日の番組を思い出してさ……」
僕は期待しているのだろうか……目の前に憧れのマスクドヒーローを見て……
◇
-不動産-
午後の2時……昼食を終え、一服した私は本日の客を招き入れ、仕事に入る。
「それでは物件を見に行きましょう。どうぞお乗りください」
今回の客は夫婦に子供一人。私はこの街に引っ越す予定の家族を車に乗せ、物件へ向かっていく。
一昨日見つけた物件だ。夫の職場やマーケットやドラッグストアへの距離も問題なく、近所には年頃の子が沢山いる。引っ越しには快適な場所であろう。
「どうですか?要望した値段を少々超えていますが…」
「見たところはいいですね。」
「それでは中に入りましょう」
不動産……それは住まいを求める人々の為に居場所を提供する仕事。いかに客の要望に応え、最良な場所を見つけるのが重要だ。
幸いこの地区は治安がいい方だ。あの家族は喜んで暮らせだろう。
「それで、どうでしたか?」
「いいですね、妻や子も気に入っているようですし検討しておきます」
「わかりました。それでは戻りましょう」
こうして日が暮れていく……
「ありがとうございました」
夫婦は私に良い物件を選んでくれた事に感謝する。探しておいた甲斐があったものだ。
「毎度ありがとうございましたー!」
サニーバンズのサンドイッチを食べながら街中を歩く。あの店のサンドイッチは美味い、仕事帰りには丁度いい食事だ。
「ミツキ、ゾンビハンターXX買ったんだって?」
「うん、買ったばかりだからランクは高くないけど」
「じゃあ俺んちで協力プレイやろうぜ!先ずはお前のランク上げから始めよう」
「やるやる!」
「……」
私が歩く時に見かける周囲……仕事から帰る社会人、アルバイトで働いている店員、どこかへ遊びに行く学生、人々は楽しそうに夕方を過ごしていく。色々な人が充実した日常を楽しんでいる、今日もグランゲイズは平和だ……
「……そろそろ時間か」
包み紙を丸めゴミ箱に捨てる。さて、日が沈む頃だ……
「……?」
「どうしたんだ、ミツキ?」
「え?いや、なんとなく……」
◇
「……」
家に戻った私はスーツを脱ぎ、着替え始める。
先ずはクローゼットを開ける。クローゼットの中は一見ただのスーツやコートが入っているが……
その奥にはコインを入れる穴があり……そこにコインを入れることでカチッと音がすると同時にクローゼットの内壁がスライドされる。
そして秘密の部屋に隠してあるのは伸縮棒やスタンガン、手榴弾、トンファ、コンバットナイフ……そして黒いスーツとマスクだ。
「さて、仕事だ……」
先ずは漆黒のスーツに着替え、そして持っていく武器を選ぶ。
そして私は車に乗り、人目のつかないところへ向かう。
「……」
昼にあの家庭には治安が良くて安全な場所を紹介したわけだが……あれは本当とは言い切れない。完全な安全などない。どんな場所でも悪事を働こうとする者はいる。人目がつかない所なら尚更な。
そして私の夜の仕事……それは影として闇に潜む悪人を裁くことだ。
「この辺でいいだろう」
私が車を停めると車は変色し、ナンバープレートが別の物に変わった。
そして私は武器を装備し、外へ出るとマスクに搭載されている通信機が鳴る。
「ドラゴンレディか……今着いたところだ」
『そうなの?私も行けば良かったじゃないかしら?』
「必要ない」
『じゃあ任せるわね』
「さあ、行くか……」
今回の仕事……まあ、麻薬を密売する組織を倒すことだ。
そしてここが以前ドラゴンレディが仕留めた麻薬の取引人から吐かせた情報を基に見つけた場所だ。
今夜、この廃倉庫で取引を行うらしい…
「……」
高所に移動した私は両目に集中し、自らの視界を変え始めた。すると私には倉庫の周りを見張っている者たちがサーモグラフィの様に映る。入り口の前には2人、その周りには3人、高所には2人、見張りは7人といったところか。それも全員銃を構えている。
「先ずはあの2人だ……」
先ずは高所に立っている2人を先に狙う。私は銃を持った一人に飛び掛かる!
「ぐはっ!?」
「な、何だ……!」
もう片方の見張りは奇襲に驚き、銃を構え始めるが……遅い。私は押し倒した一人を殴り、気絶させ、もう1人へ向かって手裏剣を投げた。
「ぐあっ!」
手裏剣は銃を持った手に突き刺さり、相手は銃を手放してしまう。そこを透かさず私は奴の首を掴み、叩きつける。
「ぐふっ!」
そして拳を急所に当て、失神させた。これで上の見張りは倒した。手裏剣を回収し、次は残りの見張りを片付ける。
「……」
私は背後から忍び寄り、見張りの一人を音を出さないように絞め落とす。
一人が気を失うと他の者にも同じように背後から忍び、絞めていく。3人目は地面にたたきつけておいた。後は入り口にいる二人だけだ。
入り口の近くに移動した私は先ず2人の見張りに向かって手裏剣を投げる!
「痛っ!」
「ぐっ、なんだ!」
見張りの銃を持った腕に手裏剣が刺さり、2人は引き金を手放してしまう。この僅かな隙で仕留める。
「「!?」」
私は直ぐに見張りの視界に入り、殴っていく。
「ぐほっ!」
「ぶっ!!」
「……」
「「ぐへっ!」」
そして二人の頭を掴み、互いにぶつけ合わせた。これで見張りはもういない。
「……」
手裏剣を回収し、入り口の前に立つ。私は入り口に入る前に眼に集中を高めた。倉庫の中は……取引に関わっているのはリーダー格含めて5人、何やら立っているのが1人、銃を武装しているのが16人、合計22人か……全員輪に集まっていて隠れている者はいない。
私はトンファを取り出し、入り口を開け、普通に入った。
「な、何だお前は……!」
「殺し屋か……?」
「にしては堂々と入るな……」
「馬鹿かこいつ」
「……」
私が入ってきた事により敵の視線は全て私に向かった。銃口も全て私に向かっている。ボスの合図ですぐに発砲してくるだろう。
笑っている奴もいる。敵から見れば私は馬鹿な輩に見えているだろう。当然だ、銃を持つ者がいるような取引場所でこんな恰好で堂々と入ってくるような奴はいないだろう。
「……」
私はトンファを構えた……瞬間に敵のボスは一斉に発砲し始めた。だが私はその程度では動じない。
トンファを振り回す事により、私は銃弾を弾いていく!
「な、何だこいつ……」
「当たってるのか…?」
「ええい怯むな、撃て!」
「……」
弾が切れるまで打っていくだろうが無駄だ……銃弾は全て見切っている。そして次の弾を弾き……
「ひっ!?」
ボスの頬を掠めた
「くっ、弾切れだ……」
「マジかよ……」
「全部弾いただと?」
「な、何をやっている、早くやれ!」
慌てているボスは命令しだした。敵は銃を手放し鉄棒やバットを持ち、襲い掛かり始める。
「……」
数は多いが所詮、連携が取れない素人の集まりだ。私はトンファで攻撃を受け止め、返り討ちにしていく。
叩き、蹴り、殴り……一撃一撃が敵を薙ぎ払っていく。
「くっ……(だが今がチャンスだ)」
背後からピストルを持っている者がいるな。奴は発砲してきたが私は振り返らずに背後からの銃弾を弾き、躱していく。
「な、何だこいつ……後ろに目でもあるのか!?」
生憎後ろに目はない、だが耳は良い。私は背後のそいつにトンファを投げつけた。
「ぐえっ!」
「くっ、くそ……」
そして相手は残り3人……私は襲い掛かってくる相手に手裏剣を投げる。
「っ!?」
「痛っ!」
手裏剣が刺さった事に動揺した敵を殴り、蹴り、そして地に叩きつけた。
「ひ、ひいぃ……」
「……」
これで残っているのはモヒカンの男とその背後に隠れているギャングのボスか……
「お、おい!高い金払ってんだぞ!そいつを倒せ!」
「フン……なるほどな。お前が噂の能力者狩りか」
「……」
「無口かよ。自分はクールってか?」
私の事を知っているのか。別に構わないが……
「ふん、忍者みたいな恰好していると聞いたがマジで忍者とはな……スゥ」
息を吸っている……そういう能力か!
「フウウゥ!」
奴は口からは強力な風圧が放たれた。奴も能力者だったか。
だがあの動作で口から何かを放つというのが予想できたから容易に避けることができたが。
私は攻撃を躱しつつ接近する。
「フウゥ!」
思ったより強くはなさそうだ。私は顔面に拳をかます。
「ぐへっ!ちっ……」
私はこのまま彼の反撃を躱しつつ攻撃を当てていく!あいつも能力者だ、どうやら先ほどのまでの奴らとは違うみたいだ。
「フウウゥ!」
だがその程度なら避けられる。
「チッ……ならこれでどうだ!」
「!」
奴は瓶詰から何かを口に流し込み始めた。
あれは剃刀だ。大量の剃刀を口に入れるだと?だがここで引き下がったりもしない。
「はあぁ!」
奴は剃刀を銃弾の様に吐き出すが私は吐き出された剃刀をすべてトンファではじいていく!
どうやら奴は口に含んだものを強い威力で吐き出す能力のようだ。
「チッ……今度はこれだ!」
大量の釘を口に含み、放出していく!これは危ない、私は弾かずに躱していく。
そして……
「!?」
奴の顔面に拳をぶち込む……
「ぐぅ…」
顔面に拳が入ったにも関わらずにやけている……?
「ばっ!」
「!!」
危なかった……どうやら彼は釘を口の中に残していたようだ。幸いそれに早く気づけたから防げたが、釘が腕に刺さってしまった。
だがこの程度なら攻めは止まらない。
「ふん!」
「ごほっ!」
「……」
「ごほっ!ぐへっ!ぶっ!?」
私はこのまま奴の溝を殴り、顔面、腹など連続で殴り、そして蹴りを決めた。
「ぎゃはっ……!」
「ひいぃ……」
さて、最後はこいつだ。私は腕に刺さった釘を抜き、ボスに歩いていく……
◇
「……」
組織を倒した私は車に戻った。
『お疲れ様、ブラックシャドウ』
「まだ起きてたのか……」
『いやあ、大丈夫かなって』
「心配ないと言った筈だが。まだいける」
『そう?それでギャング達は?』
「全員のびている。警察に通報入れてあるからもうすぐ来るはずだ」
『そう?それじゃあ気を付けてね』
「それよりお前は……明日、新しい仕事があるんじゃないのか?教師が初日で遅刻したら不味いだろう」
『大丈夫よ。ちゃんと起きれるから』
「……確かグランげイズ・セントラル・アカデミーだったか?」
『ええ、そうよ。楽しみが増えた気がするわ』
「……」
私は通信を切り、家へ運転していく。
◇
「セントラル・アカデミーね……あの子にも会えるわね」
ドラゴンレディである私は明日、教師になります。
パソコンに移っている『Mitsuki Kosaka』を見ながら胸に期待を膨らませた。
To Be Continued...
《今回の話について》
バッ〇マンじゃないよ。決してバッ〇マンじゃないよ
なんか似てるところあるけどパクってないよ
アー〇ムシリーズみたいな戦闘シーンを参考にしてるけど




