Chapter 2: Man in the Shadow (陰に潜む者)※編集中
第2話修正終わりました。
「それで、その変質者達に襲われていた時に黒い人が現れたと」
「はい……」
「その黒い人って男か女かわかるかい?」
「見た目ではわかりませんでしたけど、加工された声でしたが、口調からして男の人だと思います」
「そうか。それで、あの黒い人が君達を助けてくれたと。その人に他の特徴はあったかな?」
「えっと、黒いチョッキを着てて……腰に銃がついてて他に何か武器っぽいものを身に着けていた様な……あ、ゲームに出てくるような忍者といえばわかりますか? 現代に出てくるような奴です」
警察署の中、ミツキ・コウサカは警察官から事情聴取を受けていた。
今日は楽しい一日になった、そう思っていた時に、変質者に襲われるという最悪な思い出へと化していたのだ。
ミツキはその状況の事を警察に説明していた。
「あ……時々眼の部分が赤く光っているように見えました」
◆
「がふっ!」
「……え?」
時は1時間前、ミツキとウェンディは複数の変質者に目をつけられてしまい、変質者の発言からして小児性愛者だと判断し、ミツキは抵抗しようとしたが、逆に殴り倒されてしまった。
それでもミツキは抵抗しようとしたのだが、彼が動く前に何者かが悪漢を殴り飛ばしたのだ。
「いでぇ……」
「だ、誰だお前は……」
「……先ずは彼女を離してもらおうか」
彼のパンチはチンピラの顔面に直撃し、転げ落ちた。見た目は170㎝ぐらいの背丈でそれ以外は黒いスーツとマスクで顔は見えないが体格を見るからにして男の様だ。そして目に当たる部分から、赤い眼差しが悪人を威圧するかのように睨みつけていた。
ミツキから見れば、彼は自分達を狙っていたものを倒そうとしているみたいだが、彼が味方なのかどうかはわからない。
「あ!貴方は……」
「う、動くな!このガキがどうなってもいいか!」
「ううぅ……」
「――ウェンディ!」
忍者の攻撃に驚いたのか、ウェンディをつかんでいた大男は彼女の首にナイフを突き立てて脅している。
「ひっ……!!」
ウェンディは
しかし忍者は動揺を見せる事もなく、拳をその相手に向ける。
「いでぇ!?」
人質を取った方の男の手が何かが発射され、
「!」
そしてマスクの男は無言でチンピラ2人に接近し、殴ると同時にウェンディを離れさせる!
ウェンディは僕の元に走ってきた。
「ウェンディ!」
「くそっ!」
ウェンディはその隙に何とかチンピラから離れた。
1人のチンピラが返り討ちに殴ろうと腕を振るが彼はそれを難なく躱し、腕を掴む。
握力が強いのか相手は腕を掴まれた痛みで膝をついた。
しかし横からもう1人のチンピラがバットで降りかかる!
彼はもう片方の手でバットを掴み、取り上げると同時に肘で突く。
奪ったバットの柄で相手の額を突いて倒した。
そして最後の相手の腕を引っ張り、顔面へ殴って倒した。
「大丈夫か、お嬢ちゃん?」
「は、はい…」
チンピラ達を縛りながらウェンディの身を案じるかのように聞いてきた。
ウェンディが無事でよかった…
「あ、あの…ありがとうございます…」
「はあ、はあ……」
助けてくれたとはいえ彼女は殺されそうな恐怖や見た目が怖い人に助けてもらった恐怖感でまだ落ち着けてないようだ…
子供の頃に見たビデオの映像を思い出した。
マイティレッドと違って見た目は怖いし安心感を与えるわけでもなかったけど…あの人はウェンディを助けてくれた。
その雰囲気は僕の憧れであるマスクドヒーローを連想させていた。
「あの、あなたは一体…」
「……」
彼は何も言わずにポケットから何かを出したかと思うと煙が出てきた。
「ま、待ってください!あなたが例の能力者狩りじゃ…」
煙が晴れた頃には彼はいなくなっていた。
「…」
「ウェンディ…」
「…はっ!ま、まずは通報しよう!」
「そ、そうだね…」
◇
その後、僕達は警察に通報し、チンピラは逮捕された。
そして警察に事情聴取の為に署に行ったのである。
「ありがとう、ご協力感謝するよ」
「はい……そろそろ帰っていいですか?」
「さっきあんな事があったから安心して帰れないだろう。香坂部長を呼んでおいたからここで待つといいだろう」
「あ。ありがとうございます」
事情聴取が終わり、ミツキは部屋から出てきた。
「ミツキ!」
「ウェンディ、大丈夫?」
「あはは、事情聴取受けたの初めてだよ」
「僕もだよ……もう大丈夫かい?」
「うん、怖かったけど」
「…あの人が来てくれてよかったね」
「そうだね…あの黒い人にお礼を言えなかったなぁ」
何にせよ彼女が無事でよかった。
「ミツキ、大丈夫か!」
「…父さん!」
「香坂部長、お疲れ様です」
「ああ、息子が世話になった」
「いえいえ…」
父が僕の所に駆けつけてきた。
僕の父、香坂治夫は巡査部長である。
父の耳に届くのも時間の問題だっただろう。
「無事でよかった。詳しいことは家で聞こう」
「うん、わかった」
「お友達も大変だっただろう。私が家に送ってあげるよ」
「ありがとうございます、おじさん」
こうして大変な夜は終わった。
-Monday(月曜日)-
あの大変な土曜日の後、両親と弟は凄く心配してて母は日曜日に僕の好物を沢山作ってくれた。
父はあまり大事にしない方が良いと思い、僕とウェンディの身内や警察以外にはあまり知らせないようにしようと提案した。
ウェンディも土曜日に起こったことは忘れたいと思っているらしく、彼女がそう言うなら僕も同意した。
その週末、それからの後は特に何もなかった。
月曜日からは普段通りの生徒のままだ。
あ、ケビンだ
「おはよう、ケビン!」
「よ、ミツキ!土曜は大変だったな!」
「ま、まあね…」
土曜日の出来事は親友であるケビンだけには打ち明けた。
「まさか俺がチケットを渡したせいでこんな事になるなんてな…なんか悪かった」
「いやいや、ケビンのせいじゃないよ!?寧ろ彼女と二人きりにさせてくれた事に感謝したいぐらいだよ!」
「そうか?」
「あれはチンピラ達が悪いんだよ」
「そうだな…ウェンディはどうなんだ?」
「昨日は会ってないけど大丈夫だとは言ってたけど…」
「それで、お前が言ってた能力者狩りって本当に会ったのか?」
「さあ…同一人物かまではわからないけど助けてもらったのは事実なんだ」
「そうなんだ…」
「テレビで見たヒーローとは違って怖いけど、でも…」
「…」
「おはよう、2人とも!」
「あ、ウェンディ!」
「ああおはよう!バスケはどうだった?」
「楽しかったよ、ケビン!チケットありがとうね!」
「そりゃよかったな」
「今度は三人でどっか行こうよ!」
「それはいいな」
こうして僕はまた普通の一日を過ごす。
「…」
決意した事を除いては…
◇
-Elsewhere(他の場所)-
「…」
「あら、お仕事お疲れ様。これからはブラックシャドウの時間ね」
先週の能力者の犯罪は2件。
今のところはまだ少ない…だがいざ戦いになる時の事を考えておかなければならない。
「じゃ、パトロールに行ってくるわ」
「ああ」
私は仮面を被り、いざという時の為にただ鍛錬に励む…
◇
-11:30p.m.-
夜の11時半、母さんと弟は既に寝ており、父さんは今夜は夜勤だ。
僕は窓からこっそりと抜け出し始めた。
2人とも眠りが深いから少し抜け出すぐらいの事には気付かない。
時々やってる事だから抜け出すのは慣れている。
「…よし、行こう!」
僕が決意した事…それはもう1度あの謎の男に会ってみたい。
憧れていたマスクドヒーローというのを見たい。
そして……
あの日から変わった事、それは僕の思春期は初恋の相手の事よりもマスクドヒーローへの好奇心に上塗りされた事だ。
To Be Continued...




