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RISE OF HEROES  作者: BRAVE
ACT1:NEW BEGINNING
1/6

PROLOGUE

BRAVEです、長い間考えていた一次創作のプロローグができました。

一次創作は初めてなので文章について問題や提案があれば指摘してください。

「……ねえ、お爺ちゃん」

「なんだい?」

「またマスクド・ヒーローのお話をしてよ!」

「ハハ、お前も好きだな…」

「だって、格好いいもん!」

「そうじゃな……じゃあ今回はエアバスターの話をしようか……」

「わーい!」


 少年は老人の膝の上に座りながら楽しそうに老人の話を聞いていた。



 ◇



―1:00 a.m.―



「へへへへ……」



『はい、こちらセントラル区警察署です。どのようなご用件でしょうか?』

「大変だ!火事だ!早く消防車を呼んでくれ!」

『火事ですと!?只今消防車を送ります!火事の住所を教えてください!』

「はい、住所は……」


 深夜1時、多くの人々が灯りを消し、眠りについている時間である。その時間では街中で人と会うことはないだろう。

 しかし、今夜は例外である。一件の家が火事になっており、外から近所の人々がそれを見て警察に通報していた。


「ゲホゲホッ! 火が強い……消火器じゃ駄目だ!」

「ねえ、消防車はまだなの!?」

「熱いよ……」

「怖いよ……」


「また火事だ」

「まだあそこに人がいるんだぞ! 消防車はまだか?」

「あの家、小学生が2人もいるんでしょ?」

「誰かどうにかできないのか?」

「ああ、神よ、どうかあの人達を助けてあげてください」


 どうやら家族は全員は2階で寝ていたらしく、火事で目が覚めた頃には階段が燃え落ちてしまい、家から出られなくなったのだ。窓は開けられたが、2階から降りるには高すぎる、飛び降りたら自殺と変わらないだろう。

 近所の方々は中の人をどうにかして外へ連れ出せないかと話し合っていたが、現実的に考えてみれば民間人ではこのような事態に対処することは出来ないのである。

 民間人達はただ見る事しかできず、その中の一人のクリスチャンの市民が神に祈っていた。


「おい、何だあれは?」

「え?」


 その時、何かが炎で明るくなった夜空の中を飛んでいた!

 何かは翼らしきものがあり、焼けている家へと突き進み、開いた窓口へ入っていった。


「うわっ!?」

Good(グッド) evening(イブニング)♪ 今夜は熱いわね 」


 火の海に入ったのは、紫のスーツにヒーローマスクを付けた緑色の髪の女性であった。

 そしてもう1つの特徴は、彼女の背中には大きな蝙蝠の翼の様な物があった。

 彼女が辿り着いた先には寝衣を着た夫婦と二人の小さい娘が部屋の隅で立っていた。

 部屋中は崩れた木材によって火が広がっており、まともに動ける状態ではなかったのだろう。


「あ、貴方は?」

「皆さん、もう大丈夫ですよ♪ 私が助けに来たわ」

「た、助けに来たって……」


 彼女は片手に貯水タンクを持ってきており、火の海の中を平然と歩き、家族へと近づいた。


「ちょっと冷たいわよ」


 そう言いながら彼女は両手で貯水タンクを掴み、引き千切った。その勢いで中に溜まっていた水が家族全員に降りかかった。

 その頃、外ではサイレンの音が響いていた。丁度消防車が到着したのだろう。


「消防車が来たのね。先ずは子供からね。2人同時にするわ、私に掴まってね」

「は、はい!アメリア、リリー、あの人に掴まるのよ」

「うん!」

「わかった!」

「よしっ。親御さんはそこで待っててくださいね」


 彼女は2人の少女を両手で抱えると、再び窓口へと走っていき、飛び込んでいった!

 そして窓から飛び降りた彼女は翼を広げ、落下の勢いを落としながら地に降り、無事着地した。


「な、何だ?」

「あの人が助けたのか?」

「おい、翼が生えてるぞ?」

「あれが噂の……」

「おい、大丈夫か?」


「ほら、早くそこから離れなさい」


 謎の女が少女を助けて飛び降りる光景を近所や消防士が目撃していた。中にはスマートフォンで撮影する者もいた。

 彼女が助けた少女達は消防士の元へと走っていった。


「――Yey(イェーイ)♪」


 彼女はギャラリーのカメラ目線にノリノリでピースサインを送ると、再び火の海へ飛んでいった。



 ◇



「ヘヘヘ……」


 近所で火事で騒いでいた一方、別の所では覆面をしていた男が笑いながら歩いていた。


「――ハッハッハッハ!!」

「楽しそうだな」

「ん?」


 楽しそうに笑っていた男の背後から誰かが話しかけた。

 振り向くとその者は全身が黒いで覆われており、背中には棒を背負い、腰に銃やポーチ、上半身には防弾ジャケット、そして顔に黒いフルフェイスのマスクを被っていた。

 見た目は本来のとは多少異なるが、その容姿は現代風の忍者と言ってもいいだろう。

 その者のマスクからは赤い目が、威圧するような眼差しを向けていた。


「あぁ? 何だてめえは?」

「今夜の火事、火をつけたのは君だろ? その両手から……」

「あん? 何のことだ?」

「とぼけても構わん」


 覆面の男は忍者の問いが理解していない様な反応をしている。

 それに対して忍者は背中の60㎝程の棒を引き抜き、それを振ると棒の両端が伸び、150㎝の武器となった!

 そして伸びた棒は丁度、男の顔の前で止まっていた。


「ひっ!」

「……」

「ちっ!!」

「フッ……」


 覆面の男は下ろしていた両腕の掌を忍者に向けるとそこから炎が放出された!

 だが忍者はその行動を予想していたかのように後ろへ跳んだ。


「やはりな。その炎を放つ能力、火事の元がお前だろ」

「お前……警察ってわけじゃなさそうだな」

「私は警察ではない。が、お前を連れていく所は同じか」


 あの男の両腕からは両手が炎を纏い続けている。会話によると、覆面の男が放火魔らしく、先ほどの火事も今の能力によるものなのだろう。

 忍者は両手で棒を握り、構えた。


「おりゃあああぁ!!」


 覆面の男が両手を忍者に向けると、そこから火の玉が放たれる。


「フン」


 しかし忍者はそれに対して棒を振り、火の玉をかき消した。


「くっ、だったら……」


 放火魔は両手から炎を放出し、次々と火の玉を投げていく。

 しかし忍者はその猛攻に怯むこともなく、棒を振り回し、火の玉をかき消しながら近づいていく。


「大人しく捕まれば痛みは少なくなるが……」

「ふざけんじゃねえ! はああぁ……」

「…………」


 放火魔の両手の炎が大きくなり始めた。そして両手を忍者に向け、巨大な炎を放出した!

 今度の攻撃は範囲が広く、横に避けるのもジャンプして躱すのも困難だろう。


「ーーフン!」


 だが、忍者は棒を地に刺す様に突き、その反発を利用して炎の攻撃を跳び越し、放火魔の近くへと着いた。


「警告はした……」

「ぐふっ!?」

「フン! フン! てあぁ!」


 忍者は棒を手放すと両手で鳩尾を3回程殴り、腹に回し蹴りを決めた。


「ぐはあっ……」


 その一瞬の攻撃に放火魔は気絶した。


「お疲れ様、ブラックシャドウ」

「…………」


 忍者が気絶した放火魔に手錠をかけている最中に、空から、先程の火事から家族を救出していた女が空から降りてきた。


「ドラゴンレディ」

「相変わらず速いわね。そいつが放火魔?」

「あの家の住人は無事か?」

「大丈夫、全員無事よ。そいつ能力者なんでしょ? 私が警察署に運んでくわ。証拠写真ある?」

「…………」


 忍者は『ドラゴンレディ』と呼ばれる女に放火魔を渡し、封筒を渡した。

 彼女が封筒の中身を確認すると、中にはその男が能力で家を燃やしている場面が写っている写真が入っていた。


「よし、じゃあ行ってくるわね♪」


 ドラゴンレディは放火魔を担ぐと再び大きな翼で飛んでいった。

 そして忍者もいつの間にかその場を去っていた。





 ◇





「ミツキー! 起きなさーい!」

「ふあぁ……う~~ん」


 月曜日の朝、母親の呼び声で少年は目を覚ました。

 彼はサラッとした茶色の髪に綺麗な青い瞳をしていた。それにしても眠そうな顔である。


「あ、片付けないと怒られる」


 少年の部屋は少し散らかっており、あまり掃除されていない様だ。彼の机には鉛筆とペンと紙、コミックブック、そして絵が描かれた何枚もの紙が置かれていた。少年は紙を束ね、引き出しの中に閉まった。


「……」


 片付けを終えた少年は引き出しを開け、そこに入っている1枚のカードを眺めた。

 そのカードに写っているのは赤いスーツとヒーローマスクを身につけた筋肉質の男だった。そしてカードにはこう書かれてあった。



-FIGHT FOR JUSTICE!!(正義の為に戦え!!)-



「ふふっ……」

「ミツキ、朝食の時間よ!」

「あ、うん。ちょっと待って、直ぐ来るから! 今着替えるから!」


 ミツキと呼ばれた少年は母の声を聞くと直ちに着替始めた。





「ねえお爺ちゃん、僕もヒーローになってみたいよ」

「ははは……そうか、ミツキもなりたいか」

「でも特別な力がないとダメかなぁ」

「そんな事はないぞ?ミツキも頑張ればヒーローになれるぞ」

「本当!?」

「本当さ」





「よし……」


 そんなミツキの右手は白く光っていた。

短かったけど読んでくれてありがとうございます。


この小説の豆知識


一応アメリカを舞台にしているので後書きで簡単な豆知識を出します。



【911】

 日本では警察を呼ぶときに110、救急車・消防車には119とかけるが、アメリカでは警察・消防・救急が必要な時は911とかける。

 基本警察に連絡するが、消防車や救急車が必要な場合はそれを警察に通報する。

 ただし、自治体によっては911を利用していない地区もあり、その場合は緊急の時はオペレーターを呼ぶか警察か消防へ直接電話しなければならない。

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