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紫の影

 2か月以上もほっぽってた。

 すみません。

「痛ッ!」

 柄にもなく、声を上げてしまった。だが、それほど痛かった。

「・・・すまない。」

 美人が手を放す。痣がくっきりと見えていた。

「・・・いこーぜ!」

 友達が走り出したので、俺もついて行った。

一刻も早く、あの美人から遠ざかりたかった。

美人は、背筋が凍りそうなくらい強い眼で俺を見ていた。


―――あいつは『青き竜』だ。間違いない。まだ覚醒は・・・していないか。

 少女は、探し求めていた人物を見つけた喜びと、これから起きる戦争への怒りに包まれていた。

 

――――殺気!


 突如、マティーナは殺気に包まれた。力を持たない一般人でも「おかしい」と思うくらいに。

 少女は、『青き竜』のもとへ走る。



 中央の広場では、野球の試合が行われていた。

ツーアウト ランナー1,2塁

俺がホームランを打てばサヨナラ勝ちだ。

「がんばれーカイト!」

「かっ飛ばせー!」

 チームメイトの声が飛び交う。相手のピッチャーが振りかぶった。

―――絶っっっっ対打つ!

 足を踏ん張って準備。

 と、その時!

「う、うわああああああああああ!」

 地面から紫色の塊が飛び出してきた。そしてそいつは、どんどん人と同じ形になっていった。

そいつは腕を細長く伸ばすと、相手ピッチャーに巻きついた。

 そして、信じられない光景が目に飛び込んできた。

 巻きつかれたピッチャーは、けっこういい体格をしていた。それなのに、巻きつかれた途端ピッチャーの体はどんどん細くなっていった。

 やがて骨と体がくっつくくらいやせ細って、ミイラになった。そしてそのミイラを、紫の奴は一口で食べやがった。

 

「いやあああああああああああああ!」

「逃げろおおおおおおおおおおおお!」

 一斉に広場にいた人たちは逃げ始めた。

ところが、さっきと同じ紫の塊がどんどん出て来た。

そして、その人たちは皆巻きつかれて、ミイラになって、食べられていった。

 夢であればいいのに。

 紫の奴はあらかた食べ終えて、一斉に俺の方を見た。

――見つけた見つけた

――どうするどうする

――連れてく連れてく

――食べる食べる

――殺すころすコロス・・・・・


―――こいつをコロセ―――


 紫の奴すべてが俺に向かってくる。

 無駄だろうけど、バットを構える。

――一匹でも多く倒す!

 紫の奴が腕を伸ばす。するとその時

「そんなものでは、奴らは倒せない。」

 黒い物体が飛び込んできた。

 物体が持っていたソードを一振りすると、俺を襲おうとした紫の奴は皆消えた。

 黒い物体を見ると、そいつは


 ここに来る前に会ったあの美人だった。

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