プロローグ
はじめまして、神流フミと申します。
このストーリーを、楽しんでいただけたら幸いです。
――むかしむかし、この世界は、5つの種族が支配していました。
1つは、青い髪の青竜族。1つは、白い髪の白虎族。1つは、黒い瞳の玄武族。1つは、赤い瞳の朱雀族。そして最後は、黒い髪と黄金の瞳の麒麟族。5つの種族は、領土を守り、戦も無なく、平和に過ごしていました。
ある日、大陸のほうから、紫の国が攻めてきました。5つの種族は、力を合わせて戦いましたが、紫の国の圧倒的な力の前に、歯が立ちません。5つの種族の長たちは、神殿で願い事をしました。
「どうか、我々をお救いください。」
すると、突然空が光り、5匹の神獣、青竜、白虎、玄武、朱雀、そして麒麟が舞い降りてきました。
5つの種族と5匹の神獣は、長き戦いの末、紫の国を倒すことに成功しました。
しかし、神獣達は力を使い果たし、その正義感あふれる魂は、5つの武器となりました。
長たちは、この武器を『パータイト』と名づけ、それぞれの種族で一番清らかな心の持ち主の一族に授けました。
こうしてこの世界は、再び平和になり、その平和が壊されることは二度とありませんでした。
めでたしめでたし。
―――フィーナシア大陸 エーナル童話 第1章「始まりの神獣」より 一部を抜粋
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