人生2週目、性転換。
初投稿です!最後まで読んでくれると嬉しいです!
俺の名前は安藤 唯。彼女もいて、友達もいて、順風満帆な大学生活を送っていた。はずだった…
俺はゆっくり目を開いた。映ったのは母親と父親だった。だが、今の見た目ではなく、物凄く若い。なんか、日常感の無い部屋…。どうやらここは病院のようだ。あと、なんか体が小さいような…。もしかして人生2週目とか?それなら最強じゃん!…でも何か違和感が…
俺は男子の大事なところを見た。……え?…ない。ないんだけど。
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[数分前]
俺は、彼女の島津 奏と水族館デートに来ていた。俺たちは手をつないで、水族館に向かう途中だった。
「私...水族館なんて何年ぶりだろう...」
奏は俺の肩に寄りかかった。
「水族館なんてそんな行かないからな...。俺も1年ぶりぐらいかな...。」
俺は笑みを浮かべて言った。
「1年ぶりって、結構最近じゃん!」
奏はツッコんだ。
「そう...?」
1年はまぁまぁ長い方だと思ってた…。一瞬、自分がノンデリじゃないか心配になった。
2人はくだらない話を続けていた。唯の少し後ろに、黒い服で身を包み、フードを深くかぶっている人がいた。そいつはナイフを取り出し、勢いをつけて、唯の心臓を貫いた。
俺は何か胸部に違和感を感じ、パッとみた。そこには、ナイフの刃が突き出していた。
「…は?」
俺は状況が理解できなかった。でも、一つだけ分かった。多分、死ぬんだって。俺の視界は一気にぼやけて地面に倒れこんだ。視界がもっとぼやけていく…
「唯!唯!しっかりして!」
奏が叫んでいる。俺の肩が揺れ続けた。見えないからわからないけど、奏が俺を起こそうとしてるっぽい。額に水滴が落ちてくるのを感じる。ああ…、子供欲しかったな。もっと生きたかった…。俺はもう運命を受け入れて、瞳を閉じた。
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そして、目覚めたらこれってわけ。性別は変わったけど、親は同じだし…俺が女だった世界に転生みたいな感じ…?…っていうか…
「おぎゃー!おぎゃー!」
唯は泣きながら叫んでいる。
「はいはい、大丈夫ですよ。」
お母さんが俺の頭を撫でた。
泣きながら叫ぶことしかできないんですけど!ここで話して、聖徳太子みたいに逸話を作り上げてやろうと思ったのに!…まぁいい。もう少しの辛抱だ。俺はこの人生で、完璧最強はちゃめちゃライフを送ってやる!
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唯は幼稚園バスに乗っていた。
年月は経ち、俺はもう3歳。話したり、立って歩いたりするのが早くて、天才だって言われまくった。いやー…気持ちい!特に気持ちよかったのは、四則演算を披露したときだったな…。あの親の輝いた眼は忘れられん…!
唯は窓を見て、自分の顔を見た。
男の時が塩顔だったから、塩顔美女になると思ったけど、結構キュートな顔だな。ロング似合ってるな。まぁ、まだ3歳だし当たり前か…。あと、名前はまた唯だ。男女両対応で考えてたのね。そして、今日は入園の次の日!ここから俺の無双人生が始まるってわけだ!
「ねぇ!ねぇ!おなまえなんていうの!」
突然、隣のボブの女の子が話しかけてきた。俺は名前を教えるために、胸についている名札を見せた。女の子は目を細めて名札を見つめた。そして、ニコッと笑った。頭の上にはてなが見える…。あ、そっか。まだひらがな読めないのか。
「ゆい。あんどう ゆいだよ。」
俺は笑みを浮かべて、顔を少し傾けた。
「ゆいちゃん!かわいい、かわいい!それでー、わたしのなまえは…」
「さわだ みなみ。」
俺は食い気味に言った。
「なんでわかったの!すごい!まほう?」
美波は目を輝かせた。
「名札。」
俺は美波についている名札を指差した。
「おお!ひらがなよめるのすごい!わたしなんか、あ、い、う、え、お、しかよめない!」
美波は指であいうえおを数えながら言った。
やべー…俺子供苦手だけど、同じ立場なら話しっかり聞いてくれるから…バカ楽しい…
美波は唯の手を掴んだ。
「ゆいちゃん!ともだちなろ!」
美波は笑顔で言った。
「うん。いいよ。」
俺も笑った。
「やったー!ともだち!ともだち!」
美波は嬉しがった。初めての友達…嬉しい!…って、美波なんて子、覚えてないぞ?小学校から別々になっちゃったのかな…まぁ、今回は同じ小学校に進めればいいな~
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「さぁ!今日は折り紙をしましょう!」
保育士さんが明るく言った。幼稚園では、授業が始まった。授業…であってるかわかんないけど…
「今日は…チューリップを作りましょう!」
保育士さんは折り紙を配りながら言った。一人に七色配られた。喧嘩にならないように配慮してる…すげ…。
そんなことを思いながら、俺は慣れた手つきで折り紙を折った。
「ゆいちゃん…なにおってるの?すごいかたちになってる…」
隣にいた美波が驚いている。
「すごいの。待っててね…」
俺は引き続き折り紙を折り続けた。
「唯ちゃん?何を折って...」
保育士さんが俺のもとに来た。だが、保育士さんは俺が作り上げたものを見て絶句した。
「できたー。」
俺は折り鶴を掲げた。
「すごーい!じょうず!わたしにもおしえて!」
美波は目を輝かせて、興奮していた。
「いいよ!」
美波ちゃん、まじでいい反応するな…。俺、こういう子好きかもしれん。…なんかロリコンみたいになっちゃったな…
(この年で折り鶴をいとも簡単に!?)
保育士は腰を抜かしていた。
流石に驚きすぎじゃないか…?まぁ、俺の完璧最強はちゃめちゃライフの1歩を、また踏み出したってわけだな!
「なんでそんなにえがおなの?」
美波が俺を見て不思議そうに言った。
「何でもない…」
俺はちょっと恥ずかしくなって、目を瞑って、少し首を下に傾けて言った。
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給食の時間、唯は難しい顔をしていた。きゅうりとにらめっこしているようだ。
きゅうり...俺が人生で一番許せないもの…ニオイ、食感、味、すべてがイヤ!俺は首を横に向けた。
「おまえ、きゅうりきらいなのか?」
食べ終わった、サラサラ髪の男の子が話しかけてきた。俺は顔を正面に向けた。隼人だ。
角 隼人。高校までずっと一緒だった幼馴染。大学で離ればなれになってしまったけど、たまに遊んでたなー。
「うん。」
俺はうなづいた。
「じゃあ、食ってやるよ。かせ。」
「あっ」
隼人は箸を取り上げ、きゅうりだけ残っているサラダを一瞬で食い切った。
「ふ、ふぅ…。きゅうりぐらいたべろよな。」
隼人は何処かに行ってしまった。
ありがとうって言いそびれたー。まぁ、今回も仲良くできそうで何より。…というか、隼人。きゅうり苦手だったよな…?前世はきゅうり嫌いで初めて話したし…。
俺は急いで食器を片付けて、外へ遊びに行った隼人のもとへ走った。
「おまえ、さかあがりできねーの!?」
隼人が別の男子たちを煽っていた。
「さかあがりなんて、ぼくのおにいちゃんでもできねーぞ!」
「はやとがすごいだけだって!」
他の男子たちが言った。
「えー?そうかな?」
隼人は照れて後頭部をさすっていた。
「隼人!」
俺は隼人の前に立ち言った。
「…なんだよ。」
隼人はツンツンした口調だった。
早く隼人と仲良くなるため…あと…
俺は隼人の頬にキスをした。隼人は顔を赤くした。
「さっきのお礼。きゅうりありがと。」
俺は立ち去った。
「バカ!キスしたらこどもできちゃうんだぞ!」
隼人が俺に向かっていった。
「口と口でキスしないとできないよー」
俺は振り向いて言った。
「はやとくん…もしかして!」
男の子が言った。
「ああ。あいつ、ぜったいおれのことすきだ。」
隼人はニヤッとした。
「うぉぉぉぉぉ!」という男子たちの声が聞こえた。勘違いさせる女になっちゃったな…テヘペロ。
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帰りのバスが、俺の家の前についた。
「唯ちゃーん」
あの保育士さんが俺を呼んでる。
「はーい。またね、美波ちゃん」
俺は美波ちゃんに手を振った。
「ばいばい!」
美波ちゃんは手を振り返してくれた。降りる途中に隼人を見ると、隼人は顔を赤くして目をそらした。うぉーとか言ってたくせに…。こう見ると結構可愛いな。
俺はバスから降りて、待っていた両親のもとに行った。
「ただいま!」
俺は明るく言った。
「おかえり。幼稚園楽しかった?」
お母さんが言った。
「うん。楽しかった。」
俺がそういうと、お父さんがほっとした。
「良かった~。唯だと周りが自分に比べてバカだから楽しくないかもなって心配してたから…」
お父さんは安心して笑みを浮かべた。
「ちょっと、バカとか言わない!」
お母さんがお父さんを叱った。
「ごめんごめん。」
そんな心配をしてくれていたのか。大人になったことがあるから思うけど、いい親だな…。これからも、完璧最強はちゃめちゃライフを目指して頑張るぞ!
最後まで読んでくれてありがとうございます!次回も読んでほしいです!




