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一二三(ひふみ)の壺のはなし  作者: ぽすしち


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6/6

おもいこみ



 おもわずふりかえった棚におさまる壺をみて、声をもらしそうになった。


 じいさまの代から毎年作っている本物の《天女の梅の木》の実からつくった梅干しは、村で大事にわけてきたとはいえ、はじめのころは気前よくわけすぎていたし、《薬売り》がいったように、《天女の梅の木》になる実の数は、毎年毎年、かずがきっちりとおなじで、よけいに実ったこともない。その数は他のふつうの梅の木よりもずっとすくない数で、塩でつけるときには他とまざらないようにして壺もわけてつくるのだが、できあがった梅干しは、壺の半分にもならないかさだ。



 きゅうに、ひどくこころぼそくなる。


 だがここで、死んだじいさまをおもいだす。



 じいさまは、天女がこまっているのを助けてやってお礼に梅の木をもらったのだといつもくちにした。このはなしは若いころには村のだれにも信じてもらえず嘘つきよばわりされたらしいが、家の者がみな病にもかからず、そのとき家にいた、じいさまのばあさまが、いつまでも達者に畑にでているのをみた村の者が、どうしてそんなに動けるのかときくと、『天女の梅干しのおかげだ』とこたえ、そこでようやく、じいさまのはなしは信じられたという。

「ひとってのは、つごうええよおにできておるんじゃ。おれが本物の梅の木の梅干しをやったのは、家に病人や年寄りがおる半分ほどのモンで、あとはただの梅の梅干しじゃった。そんでも、からだが良くなった、なんてゆうてくるわ」

 嘘つきよばわりされた仕返しというよりも、じいさまは人の《おもいこみ》というものに、あきれたようなことをくちにし、天女の梅の木のことを村の外へもらせば、天女の怒りをかって家によくないことがおこるだろうということを、村人に《おもいこませ》た。



 ・・・お殿様も、ふつうの梅干しをたべても、《おもいこみ》でからだは丈夫なままだろうか?






目をとめてくださったかた、ありがとうございます!


つぎはとしをこしてからあげることになるかと。。。

よろしければ、またのぞいてやってください。。。。。


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