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Fw:カイイ ト 能力

大切な人々を失い、無力感に打ちひしがれた紡。

しかしそこで途絶えることはなかった。

神によって告げられた「ゲームオーバー」の言葉。それは、彼の人生が単なる「転生シミュレーション」であったという事実を突きつけられる。


後悔の中で紡が見つけた、唯一の希望。それは、失われた命を取り戻し、二度と悲劇を繰り返さないという揺るぎない決意。

神から与えられた圧倒的な力――因果を操る能力の真髄を習得し、再びあの世界へと舞い戻る。


これは、二度目の生を歩むことを決めた青年が、失われた絆を再び紡ぎ、宿命に抗い、大切な人々を守り抜く物語。彼が見たのは、希望か、それとも新たな絶望か。繰り返される「日常」の中で、紡は己の全てを賭け、未来を切り開く。

 石凝と烏賀陽に連れられ、紡は再び管理局の最上階へと向かった。そこには1周目と同じく、張り詰めた空気が漂っていた。

1周目の経験から、紡はそこが神楽郷に点在する怪異発生地点への移動に使われる、管理局が誇る最先端の転送施設だと、確信した。


 紡は、自分たちについてきている朔月とカイに気づいた。これから怪異討伐に向かうことを伝えなければならない。

紡は迷わずカイを連れ、朔月の元へと向かった。


「朔月さん、カイのこと、預かってもらってもいいですか?」

紡の言葉に、朔月は心配そうに紡を見つめ、小さく頷いた。カイは紡の足元で、不安そうにクンクンと鼻を鳴らしている。


 紡はしゃがみ込み、カイの頭を優しく撫でた。その柔らかい毛並みが指先をくすぐる。

「カイ、いい子で待ってろよ。必ず帰ってくるからな」


 その言葉は、カイだけでなく、朔月にも向けられていた。紡の瞳は真っ直ぐに朔月を見つめ、一点の曇りもない。

昨日までのどこか頼りなげな雰囲気は完全に消え失せ、そこには確かな自信と、揺るぎない覚悟が満ちていた。

その真っ直ぐな、しかし暖かな眼差しに、朔月は言葉を発することなくただ静かに頷いた。


 彼女の心の中には、漠然とした信頼と、紡への安心感がじんわりと広がっていく。


 紡がカイを朔月に預け、転送陣へと背を向けようとした、その時だった。


「ツムくん!」


 朔月の澄んだ声が、紡を呼び止めた。紡は振り返る。朔月は、不安げな表情を消し去り、満面の笑顔で紡を見送っていた。

その笑顔は、まるで朝日に照らされた花のように、眩しく輝いていた。


「いってらっしゃい!」


 その声が、紡の背中を温かく後押しする。紡は小さく手を振ると、石凝と烏賀陽の元へと足を進めた。

転送陣に足を踏み入れ、朔月に背を向けた途端、紡の頬に熱が灯るのを感じた。


(やべぇ、今の俺の顔、すげー自信ありげに見えたよな……ちょっと恥ずかしいな……)

一瞬の照れ隠しを経て、紡は再び表情を引き締めた。ここからは、彼の『掌理万象』が本領を発揮する舞台だ。


「行くぞ、杜野」

石凝の短い言葉に促され、転送陣が輝き始める。足元から力が湧き上がり、視界が歪む。

空間が急速に収縮していく感覚。それは一瞬にして終わり、紡たちの体は、あの場所へと移動していた。



 転送された紡の目に飛び込んできたのは、鬱蒼とした森の風景だった。ひんやりとした森の空気が頬を撫で、土と植物の匂いが鼻腔をくすぐる。

頭上には木々が鬱蒼と生い茂り、木漏れ日が地面にまだらな模様を描いている。足元には湿った腐葉土が敷き詰められ、その感触が現実を突きつける。

ここは、かつて彼が初めて怪異と本格的に対峙した、あの場所だ。1周目の記憶が、鮮明な映像となって脳裏に蘇る。


 初めての転生。何も分からない状況で、突然目の前に現れた怪異の恐ろしさに怯えるしかなかった。

あの時は、与えられた能力を理解することもままならず、ただ目の前の脅威から逃れることだけに必死だった。

それでも、絶望的な状況の中で、ようやくのことで能力の片鱗をつかみ、怪異を払った、あの苦労が鮮明に脳裏に蘇った。


 あの時の自分は、まさに死と隣り合わせの、絶望の淵に立たされていた。


 しかし、今は違う。


 紡は、固く拳を握りしめた。あの時とは違う。そう確信していた。

純白の空間での神との訓練によって、彼の能力『掌理万象』は、もはや完全に掌握されていた。


 彼は迷いなく、怪異がいる場所へと走り出した。足元に広がる腐葉土を踏みしめ、木々の間を縫うように駆け抜ける。

その足取りは軽く、一点の迷いもなかった。


 怪異の発生地点付近で周辺住民に聞き込みをしていた石凝と烏賀陽は、ひとりでに走り出した紡の姿に気づくと、

「おい、杜野! 勝手な行動は許さんぞ!」と石凝が雷鳴のような声で叫び、烏賀陽も「杜野さん! 危ないです! まだ状況が!」と警告の声を上げた。

そんな烏賀陽の警告も紡の耳には届かない。彼らには分からないのだ。この場所に何があり、何をすべきなのかを。


 紡の脳裏には、過去の惨劇を繰り返さないという強い決意しか残っていなかった。彼の加速する足は、未来を変えるための、確かな一歩だった。



 一足先に怪異がいる森の奥へと着いた紡は、あの時に怪異から隠れていた子供の姿を探した。

記憶通りの場所に、古くから横たわる倒れた木の幹が、まるで大きな壁のように存在している。

その背後に、小さな体が震えているのが見えた。怯えきった子供の背中が、か細く震えている。


 紡は、子供に聞こえるように、しかし怪異に気づかれないように、静かに声を掛けた。声のトーンを落ち着かせ、安心感を与えるように努める。


「もう大丈夫だよ。俺が来たから。ゆっくりそこから出て、俺の後ろに隠れてて」


 子供は、怯えた表情で紡を見上げた。その幼い瞳には、恐怖と、かすかな希望が入り混じっていた。

紡は、ゆっくりと、しかし確実に手を差し出し、子供を自分の後ろへと誘導した。震える小さな手を握り、そっと自分の背中へと押しやる。

子供の小さな体が、紡の背中にぴたりと張り付く。その温もりを感じながら、紡は来るはずの怪異の襲来に備えた。


 子供が紡の後ろに隠れた直後、森の空気が一変した。背後の木々が大きく揺れ、葉擦れの音が不気味なざわめきに変わる。

まるで、森全体が呼吸を止めたかのような、張り詰めた静寂が訪れた。


 そして、現れた。1周目と同じく、人間とは呼べない恐ろしい姿をした怪異が、闇の奥からゆっくりと姿を現し始めたのだ。


 身体は歪に肥大し、皮膚は黒ずんでただれ、ところどころから獣の毛や鳥の羽のようなものが生えている。

目は血走り、口からは粘液を垂らしながら、意味不明な唸り声を上げていた。1周目で対峙した怪異と、全く同じ姿、同じ気配。


 だが、少しだけ違うことがあった。


 一体、二体、そして、三体……。


 怪異は、一体だけではなかった。森の奥から、次から次へと無数の同じような怪異が姿を現し、紡たちを取り囲むように動き出したのだ。

それらは皆、同じように不気味な形をしており、甲高い奇声を上げながら、一斉に紡と子供に殺到しようとしていた。その数は十数体に及ぶ。


 このシチュエーションは、紡の想定にはなかった。1周目では一体だった怪異が、これほど大量に現れるとは。

予想外の展開に、紡の心臓がドクンと大きく鳴り、ほんの少しだけ焦りの色が浮かんだ。


(ち、ちょっと待て! こんなに多いのか!? これはまずいぞ……いや、待て、落ち着け、俺!)


 しかし、すぐに冷静さを取り戻した。自分の能力を、この世界の人間は知らない。そして、自分は、かつてないほどの力を手に入れている。

純白の空間で神と行った、数えきれないほどのシミュレーションと訓練が、紡の脳裏を駆け巡る。


「……問題ない」紡は静かに呟くと、右手の指をスッと二本立て、怪異の方へ向けた。

彼の瞳に、無数の怪異を構成する因果の文様が、まるで立体映像のように鮮明に浮かび上がった。

視界いっぱいに広がる、複雑に絡み合った無数の線が、不規則な模様を描いている。

それは、この世界のあらゆる存在を構成する、根源的な情報そのものだった。


掌理万象(しょうりばんしょう)


 紡は心の中で能力名を唱えた。その瞬間、彼の指先から、目に見えない、しかし圧倒的な因果の力が放たれた。

まるで、世界の時間が一瞬だけ止まったかのように、怪異たちの動きが、一斉に、しかしわずかに、ぴたりと止まる。


 紡の視界では、怪異たちの体を構成する因果の文様が、彼の意図によって急速に書き換えられていくのが見えた。

それは、単なる破壊ではない。存在そのものの改変。無数の線が、まるで墨汁が水に溶けていくかのように、黒い濁流となって瞬時に霧散していく。

絡み合った因果が、紡によって根源から断ち切られ、彼らの存在そのものがこの世界から否定されていくのだ。

怪異たちの体が、内側から崩壊していくように、粒子となって消え始める。


「消えろ」


 紡の言葉は、まるで世界の理そのものを書き換えるかのように、澄み切った森全体に響き渡った。

その言葉と共に、怪異たちの姿が、一瞬のうちに、音もなく、光もなく消滅した。何もかもが、まるで最初から存在しなかったかのように、虚空へと吸い込まれていった。


 その場に残ったのは、澄んだ森の空気と、紡の後ろで目を丸くして震えている子供、そして、静かに立ち尽くす紡だけだった。

戦闘は、まさに一瞬にして終わった。彼の力は、もはやこの世界の常識では測れない、圧倒的な『チート』だった。



 怪異たちを消滅させたすぐ後、森の奥から石凝と烏賀陽が到着した。二人は、荒い息を整えながら、目の前の光景に絶句した。

あれほど不気味な瘴気を放っていた怪異の気配が、完全に消え失せていたのだ。残っているのは、清浄な森の空気と、紡の背後に隠れる子供の、か細いすすり泣きの声だけだ。


「……な、何が起こった!?」

石凝が、呆然とした声で呟いた。彼の目は、目の前の信じがたい現実に戸惑っている。

烏賀陽もまた、瞳を最大限に見開き、信じられないものを見るかのように、その場に立ち尽くしていた。


 紡は、余裕の表情で振り返ると、二人に語りかけた。その顔には、一切の疲労の色もない。

「石凝さん、烏賀陽さん。特にフォローとかは大丈夫です。それよりも、この子の安全確保をお願いします」


 紡の言葉に、二人はさらに驚愕した。あれほどの怪異の気配が、一体どうすれば一瞬にして消滅するというのか。

彼らの常識では、到底理解できない、想像を絶する現象だった。


 その直後、森の最も奥まった場所から、さらに巨大な怪異が姿を見せた。

それは、全身が黒い煙のような不定形な塊と化し、禍々しいオーラを放っていた。


 その巨体は、木々をもなぎ倒さんばかりの威圧感を放ち、あたりに絶望的な気配を振りまいている。

まさに、先ほどの怪異たちを生み出した元凶であることは、その存在感だけで一目瞭然だった。


「あれが、今回の元凶だ! これまでの怪異とは比べ物にならん! 下手に手出しはするな、杜野!」

石凝が、紡に伝えようと声を上げた。その声には、明らかに焦りと警戒が混じっている。しかし、石凝が言葉を伝えている途中だった。


 紡は、迷いなく右手を掲げた。彼の瞳には、巨大な怪異を構成する因果の文様が、もはや視認するまでもなく、全てが理解されていた。

その存在の全てが、彼の意識の中に、情報として流れ込んできた。


「掌理万象」


 紡は、再び静かに能力名を唱えた。石凝の言葉が途切れるよりも早く、紡の力は発動した。

巨大な怪異の体が、まるで存在そのものを否定されたかのように、一瞬で収縮し、黒い煙のように虚空へと吸い込まれていく。

抵抗する間もなく、元凶の怪異は完全に消滅した。巨体が消え去った後には、深々と抉られた地面だけが残っていた。


 その場には、ただ、澄んだ空気が満ちていた。月明かりが木々の間から差し込み、神秘的な光景を作り出している。

先ほどまでの、おぞましい瘴気も、怪異の気配も、全てが完全に消え去っていた。


 あまりの力の強さに、烏賀陽は唖然として立ち尽くしていた。彼の瞳は、驚きと、そして理解を超えたものへの畏敬の念で満ちている。

これまでの彼の廻環術の常識では、決してありえない出来事だった。


 一方の石凝は、紡の能力の強大さに、恐怖すら覚えていた。彼の知る廻環術とは、あまりにもかけ離れた、まるで神の如き力。

その力を持つ存在が、今、目の前にいる。彼は、自分の常識が音を立てて崩れ去っていくのを感じていた。


 澄んだ空気が満ち、月明かりが差し込む森の中に、紡は自信に満ちた表情で二人の方へ振り返った。

その顔には、一切の疲れも、恐れもなかった。ただ、全てを掌握し、思い通りに世界を動かす者の、揺るぎない確信が宿っていた。



 その後、烏賀陽が子供を親元へと送り届けに行った。子供の表情には、まだ恐怖の色が残っていたが、紡への感謝と安堵が浮かんでいた。

その間、石凝は紡に向き直り、静かに、しかし重い言葉を告げた。石凝の顔には、先ほどまでの恐怖と驚愕の表情が消え、厳しい、しかし決意を秘めた眼差しが宿っていた。


「杜野紡。貴様の能力は、すでに我々の想定を遥かに超えている。いや、我々の常識では、到底理解できない領域だ」

「貴様の力は、この神楽郷の、いや、この世界の在り方すら変えかねない」

石凝の目は、紡の力を深く見極めようとしていた。その視線には、畏怖と、そして組織の長としての決断の光が宿っている。


「室長である俺の判断にて、貴様を正式に異事管理局の調査員として、明日から配属を命じる」

紡は、その言葉に内心でほくそ笑んだ。これで予定通りだ。石凝が紡の力を認め、正式な調査員として迎え入れる。


「しかし、同時に、その力の強大さ故に、危険因子に該当すると判断する。故に、明日から管理局直下の監視対象にもさせてもらう」

石凝の言葉には、紡への警戒と、その力を管理下に置こうとする意図が明確に含まれていた。


 しかし、紡にとっては、これもまた予定通りの展開だった。

むしろ、管理局の監視下に置かれることで、彼自身の行動が制限されることなく、必要な情報やリソースをよりスムーズに得られると考えれば、好都合とも言える。


 紡は、満面の笑顔で了承した。

「はい! 光栄です! 皆さんのために、この身を捧げます!」


 紡は、ここまで自分の能力が圧倒的であることにある種の満足感を覚えていた。全てが、彼の思い通りに進んでいく。

この圧倒的な力があれば、あの惨劇を、そして大切な人々の死を、完全に回避できる。その確信が、彼の胸に熱く燃え上がっていた。


 一通りの連絡や事後処理を終えた石凝と烏賀陽は、紡と共に先ほどまでいた森から、転送術式で管理局の最上階へと戻った。

転送室の光が消えると、そこには、心配そうに紡たちの帰りを待っていた朔月と、紡の足元に駆け寄るカイの姿があった。


「ワン!」

カイは、紡の足元に飛びつき、嬉しそうに尻尾を振る。その全身で、紡の帰還を喜んでいるのが伝わってくる。

紡はしゃがみ込み、カイの頭を優しく撫でた。柔らかな毛並みが、彼の指先をくすぐる。


「ただいま、カイ。言っただろ? 必ず帰ってくるって」

その光景を、朔月は、どこか羨望や、あるいは恋情に近い、複雑な瞳で見つめていた。紡とカイの間に流れる、温かい絆。

それが、彼女の心にじんわりと染み込んでいく。朔月は、その光景から目を離すことができなかった。


 紡は、朔月にも帰還報告をしようと立ち上がった。1周目と同じく、無事に帰ってきたことを伝えたい。

彼は朔月の目を見つめ、言葉を紡ごうとした。しかし、いざ朔月の澄んだ瞳を真正面から見た時、彼の童貞心が突如として覚醒し、全開になった。


「あ、あの……さ、朔月、さん……た、ただいま……です……その、無事に……か、帰って……き、きました……」

紡の口から出てくるのは、まるで壊れたロボットのような、情けないほどしどろもどろな挨拶だった。

先ほどまで森で怪異を圧倒し、自信に満ち溢れていた圧倒的な強者感はどこへやら、彼は完全にタジタジになっている。顔が赤くなり、視線が泳いでしまう。


 そんな紡の姿を見て、朔月は可愛らしくクスクスと笑った。その笑顔は、彼を安心させるようでもあり、少しからかっているようでもあった。


「ふふっ。おかえり!ツムくん!」

朔月は、そう言いながら、紡の右腕をギュッと掴んだ。彼女の小さく、しかし温かい手が、紡の腕をしっかりと包み込む。

女性に不意に触れられたことで、紡の童貞心はマックスに達し、さらに慌てふためいた。心臓がドクドクと音を立て、顔は耳まで真っ赤に染まる。


(うわぁあああ!朔月さんが俺の腕を掴んだぁあああ!柔らかい!やばい!チートになってもやっぱり童貞は治っていなかったぁあああ!俺のメンタルは一般人なんだぁあああ!)

紡の内心の叫びは、しかし誰にも届かない。


 彼は顔を真っ赤にして、その場に固まってしまった。全身が石のように硬直し、まるでフリーズしたかのような状態だ。


 その間を割るように、氷のように冷たい石凝の声が、優しい雰囲気を一瞬にして凍りつかせた。


「杜野紡」

石凝の厳しい声が静まり返った転送室に響き渡ると、その威圧感に朔月もハッとして紡の腕を放した。

彼女の顔にも、わずかに赤みが差している。朔月は、すぐに気を引き締め、石凝に向かってビシッと敬礼をした。


「明日から正式な調査員として配属されるにあたり、管理局の寮に入寮し、備えるように。詳しい説明は烏賀陽から行う」

石凝はそれだけ告げると、そのまま踵を返し、静かにその場を後にした。彼の足音だけが、静かな室内に響く。


 1周目と同じ展開とは言え、あまりに唐突な宣言に紡は驚きを隠せなかった。しかし、すぐに内心で理解した。

自分の能力を明確に伝え、先に登録を済ませていたことから、本来であればこの後に行うはずだった能力の説明や登録手続きのイベントが、一気にショートカットされたのだと。


(よし、ここまでは順調に来れた……。チュートリアル完了、ってとこかな……)


 紡は、新たな日常への期待と、使命感に満ちた表情をしていた。



 彼の二度目の人生が、今、本格的に動き始めようとしていた。

てとまるです。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。


紡のチート能力が開花する回になりました。

ようやくのチート展開となってしまい、申し訳ございません。

かなり強者感が溢れるような描写で、私なりに表現してみました。


さて、次回は少しコミカルな回になると思います。

閑話休題ですかね。


それでは、よろしくお願いいたします。

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