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意識の中で



     ツーーーーー・・・・


 《ナノマシン・アシストが起動されました。脳内処理速度並びにドリームパルス速度の加速 危機回避行動をフルオートで行います》



 (ん? ここはどこだ? 急になに? また変な所に来たのか?)


 目の前は真っ白な霧のような物で満たされていた、コウヤは先程意識を失ったばかりである


 (え? えええ? ちょっと待て 身体が無い? 何だこれ)


 どこを見ても白い霧、辺りを見渡すがこれといって何も無い


 (どうなってる、、オーガとかいうヤバイ奴が来て、、女の人をアルテミスって呼んでて、、ハッ! アルテミスはどうした!? どうなってんだよこれは!!)



 《エーテル操作を行います ダークマター抽出》


 《重力操作グラビティ・マニピュレーション発動》



 (は? なんて? さっきからなんか聴こえるぞ、、エーテル? ダークマター? なにをSFチックなことを、、)

 


 《猛毒体内生成開始》


 《神厄利器アストラ・ディーヴァ『ニーズヘッグ』レベル1生成》


 (あれ? なんか物騒な事を言い出したぞ、、)



 《経口奪取開始》


 (うぉえ! 気持ち悪い、、何だこの感覚は、、)



 《神威『高速化アクセラレーション』レベル1を獲得》

 《高速化アクセラレーションのメカニズムを分解して再構築 身体能力が向上します》


 《神殺傷レベル3へ上昇》

 《神器生成技能レベル3へ上昇》

 《神厄利器アストラ・ディーヴァ『ニーズヘッグ』レベル3へ上昇》


 (は?、、うっ なに言ってんだ?、、うぉえ、、)


 《ロード完了 マニュアル操作に切り替えスリープします》


 (あ、、眠、、、説明、、して、、)


     ツーーーーー・・・・



 「、、い、、おい! 起きろ! しっかりしろ!おい!」



 (んん? 今度はなんだ、、?)


 目の前にはアルテミスが心配そうにこちらを見つめている、コウヤはそれを見て飛び起きた


 「ハッ! ここは!?、、あれ? さっきまで霧の中に、、」


 「寝ぼけてるの? 起きたらオーガは居なくなってるし、あんたは血だらけだし、、なにがなんだか、、 何があったかわかるか?」



 「いえ、、わかりません、、、うぉえ、、カッ、、」


 (、、まだ吐き気がする アレは夢じゃなかったのか?、、)


 どうやらここは先程オーガに捕まった場所のようだ、地面が濡れている コウヤの身体は血だらけ、髪の毛も血で固まっている


 「まぁいい それよりここを抜けよう またオーガが来ても面倒だ 立てるかい?」


 「は、はい、、」


 コウヤはアルテミスにおぶさり、別の場所へと進んだ、その途中でコウヤは疑問をアルテミスに問いかける


 「あの、、ホムンクルスとか神威とかって何なんですか?」


 アルテミスは必死に走りながらも、その疑問に答えてくれた


 「え? ああ、ホムンクルスってのは、あんたやあたしらの事さ、その昔『神の生成プロジェクト』ってのがあったらしくてね、『人は神に似せて作られた』って神話を鵜呑みにして、逆算したら神が作れるんじゃないかって馬鹿げた話を実現したのさ そんで出来たのが『神威』だ オーガを見ただろ?あのぶっ壊れスキルを アレだよ」


 「なるほど、、でも、超スピードの異能って、、それって神ですかね? いわゆる身体強化みたいな物てすよね?」



 「はあ? 何言ってんの 高速化アクセラレーションは身体強化じゃないよ 重力操作と思考の高速化だ 景色は止まって見えるし、重力操作で無理矢理身体を動かしてる 化け物さアレは」


 「な、なるほど、、」


 (ひぇ~ たまげたね 何を言ってるのかわからない んー、しかしそんなヤバイ能力だったのか ただ速いだけかと思ってた それにしても『神の生成プロジェクト』ねぇ、、そんなもん作ってどうするんだよ つーか走りすぎじゃない?どこ向かってんの?)


 アルテミスはあっち行ったりこっち行ったりして走り続けている、方向感覚が麻痺してくる 随分と下に降りるようだ、途中で配管ではなくゴツゴツとした岩の道を抜けて、また大きな配管を通る



 「もうすぐ着くよ、、、 見えた」


 直径10mの配管を抜けるとそこは、とても巨大な空間にたどり着いた、驚いたことに地平線が見える 地下だというのに天井が明るい、薄っすらと雲がかかる程だ そして下を見れば森や街のようなものが見える、ここは崖の上のようだ 地上とは違い、随分とローテクノロジーな世界だ


 「こ、ここが 地下帝国ですか?」


 「ああそうだ これが地下帝国ヴェルドラント第二区だ DR56とは真逆で驚いただろ」



 「は、はあ DR56?って?」 


 「は? あんたが居た地上がDR56だよ まぁ、、産まれたばかりじゃ知らないよな それより基地へ急ごう」


 (基地? 地上と戦ってる奴らのアジトへ行くのかぁ 巻き込まれそうで怖いけど 他に行くあてもないし、、行ってみるか)


 崖を降り、森を抜け、街に入り、広場に出た 噴水がある、その噴水の真ん中には女神がツボを担いで水を流している、アルテミスがその女神の背中に触れると、足元に穴が空き、2人はそのまま下へ落ちた


 「うわああああ!! なになになに!? うわあああ!!」


 落ちている途中で、下に何か緑色に光る輪が見えた、その輪にどんどん近付いている、地面のようだ


 「ヤバイヤバイヤバイ!! うわああああああ!!」


       ふわっ


 その緑色の輪の中心にたどり着くと、身体がふわっと浮いて着地、そして目の前が自動ドアのように開く、明るいわけではないが、暗いわけでもない、薄暗いと表現するよりは明るい、その程度の明るさだ


 そこには、所々に回転灯が光り、タンクや配管、メーターに蒸気、歯車で囲まれた施設があった


 鉄やオイルの匂いがする 歯車が回り、蒸気が噴き出す ガッタンガッタン カタカタ シューっという音が聴こえてくる


 「びっくりしたぁ、、ここが、、基地?」


 「そう、ここがあたしら『フェンリル』の基地だ」


 (うわぁ、、すっげぇ スチームパンクじゃん、、かっけぇ〜、、)


 コウヤは鉄工所とかの施設がわりと好きな方だ


 (、、フェンリルねぇ 組織名かな?)





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