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第三十九話 誰が小娘だ!?

今更ながら、魔法名を間違えまくっていた事に気がつきました。

ミスの量が酷すぎる。

特にスタンピード中、誤字もスタンピードしてる。

既に粗方修正済みですが、見かけた方は誤字脱字報告してくださるとありがたいです。



翌朝、迷宮の事は一旦おいておく事にした私たちは街の役所に向かっていた。

目的は勿論、領主として着任した事を告げる為である。

ちなみにだがヒェロナは宿においてきた。

真面目な話し合いの場にお笑いキャラはいらない。

ん?どこからともなく「お笑いキャラは心外なのです!」とか聞こえてきたような気が……。

まあ、気のせいか!

まあ、それにしても役所を訪ねるのが屋敷を探索するよりも先にやるべき事な気がするが、これも気のせいだろう。


「着きましたね」


「近いですね」


「一応、あんなんでも領主の屋敷ですからね。役所が近いのでしょう」


そんな会話をしつつ、役所の窓口へと向かう。


「ご用件はなんですか?」


窓口の前に立つと、受付の女性がため息をつきたそうな顔で対応してきた。

なんで?

あっ!今の服装、旅途中で着ていた服だわ。

どこからどう見ても綺麗な村娘か最高している商人の娘の服装。


「領主代理に会いたいのですが」


「はあ、また税の引き下げ要求ですか?可愛い娘に交渉させれば上手くいくとでもあのハゲオヤジは思っているのですか?」


ん?凄まじく見当違いな事を言っている。


「だいたい、面会の約束も無しに会える訳がないじゃないですか。いいですか?領主代理は忙しいのです。あなたみたいな暇そうな村娘が簡単に会える存在ではないのです。わかったら早くお引き取りを」


んー、魔法使って押し入ろうかな?

領主代理がいそうな部屋は多分最上階の一番奥の部屋だろうから、『魔力感知』で探るか。


「あれ?おっかいしな」


魔力反応が無い。


「何がですか?」


「領主代理の部屋は三階の一番奥の部屋ですよね?」


「確かにそうですけど、どうして知っているんですか?」


「領主代理は視察中か何かですか?」


「いや、この時間帯は執務をされている筈ですが……。って!?だからなんで知ってるんですか!?」


「そんな事はどうでもいいんですよ。重要なのは何故、領主代理の部屋が無人なのかです。説明してもらえますか?」


そうおかしいのだ。この建物内で最も豪華な部屋から魔力反応が微塵も無いのは。

会議か何かで一時的に部屋から離れている訳でもなさそう。

本当に何年も使われていなさそうなぐらいに魔力がないから。

今更だが、領主代理とは領主が外出中もしくはそもそも存在しない時に、代わりを務める存在である。

この領地は記録によれば、五十年前に重税に反発した民衆に領主一家が皆殺しにされて血が途絶えて以来、王領として統治されてきたはずだ。

つまり、王家の使いとして派遣されてきた領主代理がいるはずなのである。


「さて、もう一度訪ねます。領主代理はどこですか?」


「え、いや、その領主代理なら部屋にいるんじゃないですか?」


「ああ、貴女のような下っ端にこんな事を聞いても無駄でしたね。さて、あなたの選択肢は二つです。不敬罪で財産没収されるか、上役を呼んでくるかです」


「不敬罪って、あなたは村……」


少々、殺気を込めて魔力を放出する。

魔法使い界隈でいういわゆる『威圧』である。

魔力を一気に放出しているだけなのだが。


「ヒィッ!」


「それで、どうしますか?」


「今すぐに呼んできます!」


そう言って受付は走り去っていった。


「お嬢様、領主代理が不在とはどういう事だと思いますか?」


「察しはつきますが、どうせすぐに答えがわかりますよ」


私がそう呟いてから十分ほどしてようやくまるでオークのように肥え太ったデブがてこてこと歩いてきた。

見るからに悪そうである。

来るのも歩くのも遅いから有罪判決でいいかな?


「貴様が生意気な小…ッグハァッ!」


有罪である。

罪状は私に小なんとかと言った事である。

村娘の方は許してもいいが、小娘と言った奴は殺す。

まあ、殺してはいないが。

魔法で吹き飛ばしただけ。私、優しい。


「ちょっ、あなた、なんて事を!?」


「ねぇ、受付さん?私は上役を呼べと言ったよ?でもね、こんな下っ端を出すなんて舐めてるのかな?トップを出せと言う意味なんだよ、あれ。しかも時間かけ過ぎなの。舐めてるのかな?」


「いや、その、いちいち小娘に付き合っている暇なんぞない!と言われまして……」


「いや、だからね?そんな下っ端みたいな事を言う輩を呼べとは言っていないんだよ?トップを呼びなさい、いいね?」


「いや、その、こういうのは直属の上司に一旦、話を……」


「君に一つ、いい事を教えてあげよう!」


「ヒィッ!」


「いいかい?魔法使い相手に十分でも時間を与えると、こうなるよ。『崩壊(コラプス)』」


私がそう言うと、色々と極限まで削ったせいで、最早威力が下級魔法並みになってしまった特級魔法が発動し、受付の机が消えた。


「いいかい?今、ここにいる中で一番偉い人を呼んでくるんだよ?じゃないと、わかるよね?」


「はいッ!」


そう言い残して受付の人は上階へと全力ダッシュして行った。


「あまり、何も知らない人を脅すものではありませんよ?」


「私に村娘、村娘と連呼したからこうなるのです」


誰が田舎娘だ!?心外、ここに極まれり。

これでも見た目には気を遣っているのに。

長い髪の毛の手入れ(魔法でやっている為、言うほど大変ではない)とか許容範囲内で可愛く見える服着たり(これは結構、大変。メンタル的に)とかして、まあまあ努力しているんだぞ?


「お嬢様が美容に力を入れないからこうなるのですよ?」


「いや、髪の手入れとか服とかやっているんですけど」


「それは当たり前の事です。いいですか?世の中の貴族令嬢は日々、ダイエットに食事制限、体のラインの矯正、美しく且つ不自然ではない化粧、流行りの服装などに全力を注ぎ、更に礼儀作法にダンス、裁縫、魔法などを学び、良い殿方に嫁げるように努力しているのですよ?」


「貴族令嬢、凄いですね」


私がそう言うと、師匠が私をまじまじと見つめた。


「どうしましたか?」


「改めて考えてみるとお嬢様、世の中の貴族令嬢のほぼ全てを敵に回しそうですよね」


「そうですか?」


「ダイエットも矯正もせずにこの体形。化粧もほとんどしていないのにこの顔立ち。黙って大人しくしていれば深窓の令嬢に見えなくもない。少々、胸は控えめですがそこまで小さい訳でもない、しかも身長とのバランスが素晴らしい。しかも年齢的にまだまだ成長する。何より魔力量は王宮魔法使い並み。いいとこからの縁談が山のように来ますね」


「最後だけ、悲しいです」


なんせいいとこからの求婚とは言え、私が望む最低ラインより下なんだよね。

どれも微妙に惜しい。


「その発言、嫁ぎ先に困っている女性の前で言うと、闇討ちに遭いますよ?」


「返り討ちにしてやります」


「唯一、性格だけが玉に瑕」


私を育てた人(師匠)に似たのでは?」


私たちがそんな事を話しているとさっきの受付の人が戻ってきた。


「三階まで来てください!」


「さて、行きましょうか?」


私たちは受付の人の案内に従って、階段を登っていき、領主代理の部屋に次いで豪華そうな部屋の前に着いた。


「ここは会議室ですか?」


「はい!今はちょうど神殿の司祭様と商工組合長様と冒険者ギルド長様と憲兵団長様と街長様が会議なさっています!」


「領主代理は?」


「王都です!領主代理はここに一度も来た事が無く、王都で税を受け取ってそれで生活していると先輩が教えてくれました!」


「やはりそうですか。もういいですよ、下がって」


「はい!失礼します!」


「物凄く恐れられていますね」


「師匠、笑わないでください」


「笑っていませんよ」


師匠は笑いそうになりながらそう言った。


「今から、ここに乗り込むのですが?もうちょっと緊張感を持ってください」


「いや、お嬢様も緊張感なんてないじゃないですか」


「まあ、そうですね。それじゃ、行きましょうか?」


「そうですね」


師匠がそう言ったのを聞いてから、私は扉を勢いよく開け放った。

作者のある日の日常。


友達「お前、活動報告で続き投稿します宣言した癖に一瞬でやる気燃えつきたよな」


作者「…………」


友達「…………」


作者「返す言葉もございません!」


友達「続き書けー!」




本当にすみませんでした。

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