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『ギルド協会2』


扉の中に入るとそこは応接室の様な場所だった。

向かい合ったソファにローテーブルがあり、とりあえず座って待つことにした。

座ってすぐに別の扉から2人の若い女性と老婆が入室して、老婆はソファに座り、2人はその女性の背後に立つ感じで静止した。

座った女性は、この協会の会長である。名前は、シメナ•エルナンデス。結構付き合いは長いが、文句しか言われた事がない。


「これはこれは、悪逆非道ギルドのマスター様が何か御用ですか?謝罪なら随時受け付けてますが?」


最初から文句言われてるのですが、何事なのか。


「酷い言われ様だなー、うちは健全で街のみんなに優しいギルドだよ。ちゃんと福祉活動もしてるし、寄付もしているはずだ。」


「先日、貴方のギルメン(ギルドメンバー)がした事、知っていますか?」


「いや、知らないかな」


なんだか雲行きが良くない。何やったんだよ!


「では、お伝えしますね。先日の事ですが、協会内受付にて、そちらのギルメンが他国から来ていた冒険者に話しかけられた際、大怪我を負わせました」


「それで? 何を話したの?」


「それでって……… ナンパ目的だったらしく、しつこい感じだったと職員から聴取しています」


「仕方ないんじゃないの?」


「怪我の内容は、下半身を吹っ飛ばされて、上体と泣き別れです」


やり過ぎだろ!何してんの?


「よく死ななかったね!ビックリだ!」


「プリースト10人が必死に回復魔法等で治療したので、なんとか生きてましたが、大出血だったので、今現在、医療院に入院されてます」


それはなんとも申し訳ない事だ。


「なんだか申し訳ない。死なない程度にしなさいと後でちゃんと話しておくよ」


なんか疲れた。

メンバー募集の件で来たのに、お説教コースとは。


「そういう問題ではありませんよ!亡くなっていたら大事になっていました、色々と監査入りますし、外交問題になります」


「ナンパする方が悪いじゃん。迷惑極まりない」


「正当化しないでください、限度があります。治療費等の請求もさせて頂きますので、お忘れなく」


「ハイスイマセンデシタ」


ナンパした奴、後で締め上げてやると一瞬思ってしまうところが良くないのだろう。


「ところで本題ですが、お願いがあると受付から聞きましたが、何についてでしょうか?」


「実は、メンバー不足で募集したいと思っていたのですが、お願いできますでしょうか?」


ようやく本来の要件が話せた。


「それは、無理ですね、引き受けられない内容です」


即答で断られるとは、夢にも思わなかったが、いちを理由聞かなければ。


「なぜに??長い付き合いじゃない」


「お分かりだと思いますが、貴方のギルド、オールドスターは、新人に薦めるには余りにハード過ぎるで、潰れてしまう懸念があります。又、色々なギルドからの苦情もトップクラスですので新人が闇討ちされる可能性も有り、正直に無理と判断致します。尚、他の新人に対する注意事項にも貴方のギルドには干渉しないようにと教本の1番目立つ場所に書いてあります」


うぁ……これは無理そうだ。それにしても扱い酷くね………


「………………………」


反論の余地すらない。


「ワカリマシタ、オセワニナリマシタ、カエリマス」



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