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優しい詩集  作者: なっつ
8/9

猫と私

ちょっと暗め……かもしれません

 ふわっふわの布団の中

 闇に包まれた真夜中に

 ふと目が覚めて 寝れなくて

 布団をがばりと 頭までかぶって

 羊をたくさん数えたけれど

 やっぱりそれでも 寝れなくて

 静かな夜の物音は

 なんだかいつもと違ってて

 ふと つらく思えた


 変わりたいな そう思う

 変われないの そう思う

 やってるふりして ごまかして

 反省せずに 繰り返し

 醜い自分に 腹が立つ


 隣の人は 一生懸命

 私も一見 一生懸命

 それでも中身は 違ってて

 私の見せる 一生懸命

 それは結局 誤魔化しだ


 成功した人 うらやましがり

 自分と比べ 溜息一つ

 彼らの努力を 想像し

 頭で理解 してるのに

 私は努力を 怠けてる


 もしかしたらだけれど

 気づかれてるかも知れない

 私が怠けてるってこと

 気づかれてほしいけど

 気づかないでほしい


 私の醜さを知らないで

 私の愚かさに気付かないで

 私の表面を見てて

 私に猫をかぶらせて

 私を放っておいて


 それでもやっぱり

 これじゃダメなんだって

 そう思うとつらくって

 止めてほしくもなる

 私だけじゃないとしても

 あたりまえのことだとしても


 布団を頭からかぶって

 外には全く分からないように

 そこでだけ猫を取りましょう

 人の顔を 人の手で

 覆って静かに泣きましょう

お読みいただきありがとうございました♪

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