終わりで始まりの物語【クライマックス6】
《れあ》との遭遇。【完結編】
箱を開けた時にシュレ猫の生死は、確定した!
「まさおさま、お久しぶりです」
「覚えててくれて嬉しいよ」
「覚えててくれたんですね、嬉しいです」
久しぶりに会った少女は、男を覚えていた。
彼女の名前は、『れあ』。
由来は、珍しい、稀な、稀少な、貴重な、他。
約一年四ヶ月ぶりの再会を喜び合った。
親にバレて一度辞めたこと。
親を説得して再びメイドになったこと。
一年以上メイドをしていること。
来月から学業に専念するため長期のお休み。
色々あったことを話し合った。
ずいぶんと成長した姿は、有能な秘書。
リアル十七歳で立派な龍乃秘書。
1月31日が、長期お休み前の最終給仕日。
その日は、夕方から塾講師。
昼間なら顔を見に来ることが、出来る。
そんな約束をしてから見送られる場所へ。
別れ際に、声をかけられた。
それに対しての反応が、おかしくなる。
「アリが、トぅGoザい、魔su」
「まさおさま照れてる姿カワイイです」
嬉しそうで和やかな秘書。
「……アリガタキ!」
なんとか態勢を立て直そうとする。
思いもよらぬ不意打ちにしてやられた。
ゴッソリと心を持っていかれた。
心地よい嬉しみ。
遊戯だったら大量得点を奪われた感じ。
かけられた言葉は、懐かしい言葉だった。
かつて、ラヒ給仕者に言われた言葉。
れあ秘書の感応能力が、とてつもない。
当初の予想をはるかに超える高水準。
過去の記憶を、精神精査されたのか?
過去の記録を読まれたのか?
それとも自然に思っている事を言ったのか?
いずれにしても、特殊な存在!
二日後、2022年1月最終日の十三時過ぎ。
御宅道路で、ろこん少女給仕者を発見。
それと同時に発見される。
「あ〜まさおさま〜何してるにゃ〜」
「ろこんと、れあに、逢いに来た」
「え〜嬉しいにゃ〜覚えててくれたにゃ〜」
「覚えてるよ」
「れあさんは、一時半からお給仕。
明日から長期のお休み、寂しい」
「一年ちょっとしたら、また逢えるさ」
その時は、大学生になっているはず。
とりあえず、猫狐には、感謝。
巡り合ってなければ、彼女に再会してなかった。
今日も、知らなければ、来てなかっただろう。
二度とかえる事の無い貴重で特殊な時間。
それは、大切な記憶の想い出。
時間は、たんなる目盛に過ぎない。
Time is money! タイムイズマネー!
時は、金なり!
時間や御金は、たんなる尺度の目盛で計測数値。
大切なのは、数値でなく、計測されている代物。
生命の陰陽である精神霊魂。
物質的な目で見えなく、心の眼で視るモノ。
大切なのは、損得でなく尊徳。
人とは、不完全で愚かな生物。
不満で満たされたhuman。
欲と言う煩悩の塊こそが、人間。
儒教の最高道徳で孔子が力説した仁。
五常【仁義礼智信】の中で最も重要な徳目。
仁の意味は、まず自分の心中の欲求を自覚。
そして、他者の心中を思いやる徳。
仁を理解するために人を知り尽くす。
逢いたいから会うために足を運ぶ。
逢いたいと思ってくれているなら嬉しみ。
今日会えば、しばしの別れ。
再び逢うまでの約束。
とりあえず、第三次世界大戦勃発の阻止。
そして、恒久平和の実現を成し遂げる。
その為の『真少女革命』であり『えむぷろ』!
脳内にある明確な筋道。
世界聖福の未来予測図を現実化する計画。
出来なければ、一蓮托生の破滅世界線。
あとは、少女や母天使達の御心次第。
彼女達に力を!
気づき、目覚め、考える力を!
Fin〜
「ろこんちゃんとずいぶん仲良しですね」
「四日前に出会って、今日で二回目」
「本当に仲良さそうです」
「仲良きことは、素晴らしき」
「素晴らしいです」
しばし会えない少女給仕者に、褒められた。
仲良しの理由は、密約を交わしたから?
人類を平和的に駆逐するという秘密の約束。
ろこんの指が、触れる。
新たな世界が、また一つ!
ろこん天狐空幻!
ろこん天猫空幻!
人滅!祈龍




