3話 入学式③
「まっさか入学式中に居眠りする人がいるとわね〜。」
「おい。もういいだろ。」
「そっ、そうだよー。」
今、彼らは上級生に先導してもらい、教室へ向かっている。
「はいはい。分かった分かった。」
「いや。分かってないだろ。」
「そんな事より、今日の校長先生のお話は衝撃的でしたね。」
「そうねー。今までにあんな話聞いたこと無かったね。」
「そうだな。」
シャムスは平然と嘘をついた。彼にとって校長の話の内容は常識であって、衝撃を受けるということが一切なかったのだ。
「そういえば、担任の発表ってクラスで行われるんですよね?」
「確かそうだったな。」
「どんな人なんでしょうかね?」
「第一魔法学園の事だからどうせ優秀な人を雇っているんでしょうね。」
「怖いのは嫌です。」
「俺は居眠りしても何も言われなければなんでもいいけど。」
「はー。あんたは授業中も眠るつもりなの?」
「3大欲求に逆らうのはよくないからな。」
「それはそんなにいばって言うことじゃないでしょ!」
そんな事を話しながら彼等は教室へ向かった。
* * * * *
クラスに着いて席に着くと隣の男子生徒が話しかけてきた。
「よっ!俺は隣の席になったリカード=シュバルタンだ。よろしく。」
「俺はシャムス=ソーサリー。よろしく。」
「おう。そろそろ担任が来る時間だよな。どんな人か噂とか聞いたりしたか。」
「いや。」
「そうだよなー。俺にも一切の情報が入ってこないんだ。」
「へー。情報をくれる先輩とか同学年の友達とかいるのか?」
「いや、いないが。」
「お前どこから情報を得ようとしているんだ。」
「あっ!そこまで考えて無かったぜ。」
リカードは豪快に笑った。
シャムスも苦笑して返した。
(大雑把な性格なんだろうな。)
彼はそう思った。
「"コンコン"」
「おっ、きたようだな。どんな人なのか楽しみだなー。」
「失礼します。」
(んっ?なんか聞いたことのある声だな。)
「ハロハロー!皆さんの担任を務めます、エレナ=ソーサリーです。これからよろしくね〜。」
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