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異世界の薬草生活  作者: 八神つるぎ
一章 序章
6/6

6.初めての戦闘

そろそろ夜明けも近い。


この辺りに集落があるのかもわからないけど、万が一、盗賊や山賊などの悪い奴らがいないとも限らない。


人が活動を開始する前にそろそろレベルをあげておきたいところだが、敵と戦うのはやっぱり怖いな。


手持ちのスキルを確認する。


【スキル】

鑑定(4)、低級合成(5)、演算(8)、中級加工(3)、力ため(1)、錬金(1)、草採集(1)、蔓工芸(1)


使えそうなのは、戦士の力ためスキルか。

力ため(1)・・10秒の時間をチャージして攻撃力を1.5倍にする。スキルレベルに応じてチャージする時間と攻撃力の倍率が上昇。



鑑定を使用し、敵の位置を把握する。一番近いのは、右斜め前方の草苺食中花か。


怖いから、鑑定で灰色の表示がされる石を片手に持てる程度に集めて、とりあえず、遠くから投げてみるか。


石を握り、力ためを発動する。

10秒のチャージが完了した。思いっきり投げてみた。

敵に気づかれることなく、遠くに飛んでいった。


石を投げると投擲スキル(1)を手にいれました。

と脳内アナウンスが流れる。


自分を鑑定すると投擲スキル(1)を手に入れていた。


投擲スキル(1)・・スキルレベルに応じて、物を投げる投擲による命中率と威力が向上する。距離によって命中率が変わる。使用した回数に応じてスキルが上昇する。


なかなかいいスキルが手に入ったな。

ただ、力だめを使ったせいか、腕が上がらないほどの疲労感を感じる。そんなデメリットがあるとは、鑑定になかったな。敵にナイフで使わなくて良かった…。


この腕の疲労をなんとかしないと、戦闘どころではない。

薬草に効果があるかわからないが、低級回復薬を取り出して、とりあえず飲んでみるか。

口に入れた瞬間、爽やかな香りとともにとけて、体に癒しを与えてくれた。腕の痛みが治り、心ばかり、減っていたお腹も少し膨らむ。


使ってみないと鑑定ではわからない効果が、やはりある。スキルがあがれば、もっとわかることが増えそうだが、使えばわかることもあるので危なくないものはどんどん使っていくことにしよっと。


再度、石を握り、力ためを発動し、チャージを待った後に、投擲スキルを頭で念じる。すると、狙っていた敵にターゲットマークと、赤色の的が表示された。

赤いということは、まだ遠いのかな。


20m程あった一位置から、5mほど、ゆっくりと近づき、再度、投擲スキルを念じる。的が黄色に変わった。


もう少し近づいてみるか。


再度、5mほどゆっくりと近づき、距離を縮めると、的の色が緑色になった。しかし、敵の顔が大きくこちらを向く。気づかれたか!

すぐさま、思いっきり、的の中心に向かって石を投げこむ。


石は、草苺食中花に命中し、貫通していった。


倒した感じがしない。敵はまだ生きているのか?バックステップで距離をとり、回復薬を口に含み、ナイフを抜いて身構える。


地面が、大きく割れて根が鞭のように飛んでくる。


ギリギリ、左にかわすも、右肩に衝撃を受ける。


「ぐっ!!」

右腕が上がらない。脱臼か骨折か。HPは、一気に半分ほど削られている。


ここで、回復薬を飲み込みHPを回復させる。


左にナイフを持ち替え、前に加速し、一気に距離を詰める。やるしかない!

敵が、左手に大きく噛みついてくるが、そのまま、腕を振り抜き、一閃する。


「どうだ!」


草苺食中花は、真横に寸断されて、動かなくなった。


敵を倒しました。戦士のレベルが1上がりました。

脳内でアナウンスが鳴り響いた。

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