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異世界の薬草生活  作者: 八神つるぎ
一章 序章
1/6

1.はじまり

ジリリリリリルリーン!!


目が覚めると寝たばかりのような疲れを抱えてなんとか、布団から脱出し、シャワーを浴びる。

「はわわ……ねむい。」

僕は、若干ブラック企業に勤めている普通のサラリーマン。


昨日、仕事を終えたのは23時で、家に着いたのが25時、ご飯食べてシャワー浴びて、寝たのが2時すぎ。


今は、6時に起きてシャワーを浴びているところ。これはまだ、まともなほう。

世の中は、働き方改革っていってるけど、現実はなかなか変わらない。

そろそろ、本気で転職も考えないと…。


社内でも全員が本気で働いていない。

自分の上司は、パワハラな上に能力が低く、言うほどやる気もないため、余計にくるものがある。

今日もアホを相手にしている時間はないので、アホは無視して、仕事頑張ろうとそんなことを考えながら、会社に行く。


そして、市内の終バスがなくなった時刻に退社だ。歩いて寮に帰る。会社の寮なのに会社からなかなか遠い。


今日の夜ご飯は、コンビニで焼きうどんとヨーグルトを買って帰ろうと考えて会社を出た。


歩いて帰っていると、12月なのか町が少しキラキラしている。


「今日もヘトヘトに疲れたぁ。」


本当にコンビニはありがたい。


帰宅途中、コンビニに寄り、焼きうどんを買った。


食料を手に入れたので、コンビニを出て寮に向かって歩いていると、山の方にある神社になにか光が落ちたのが見えた。


神社までの距離は500メートルくらいだな。少し行ってみるか。

僕は運動不足と仕事で疲れてヘトヘトの体に鞭を打ち、神社に向かって走た。


真夜中の神社に到着すると神社には誰もおらず、光が落ちた形跡もない。


おかしいな、疲れてるのか、、。


せっかく神社まできたので、無事にプロジェクトが終わることを祈って、賽銭して帰ろうとした瞬間、頭の中に声が響いた。


「お待ちなさい。」


え?

なに!

え?!、こわ!


びびっている間に、目の前の世界が真っ白に変わる。


目の前に白い服をきた女性が立っており、僕にこう告げた。


「遅くまで毎日ご苦労。お前は良く働き国土を良くしようと努力している。ひとつだけ、願いを叶えてやる。」


頭の思考が追いつかない。


願いってなんだ。てかこの人は誰なんだ。

神様なのか?


もしも神様だとしても、何で願いをきいてくれるのか?!

さすがに怪しい。願いなら、ついさっきプロジェクトを成功してくれと頼んだばかりだぞ!


お腹が減りすぎて食べ物頼みそうだから、一旦食料食べてる間に時間を稼いで考えるか。


「焼きうどん食べてからでもいいですか?」

「うむ。」


待っててくれるっぽい。

慌てて、焼きうどんを詰め込みお茶がないことに気付く。


「お茶はサービスだ。」

「お茶ありがとうございます。」


ゴクゴク!ふー。


まずは、2つの事柄を整理しないとだな。


一つ目は、相手が誰で、目的はなんだろうか。

二つ目は、願い事を聞いてくれるとして何にするか。


「あなたは、神様なの?」

「うむ。」


直球で聞くか。

「目的はなに?ここは何処かな?」

「目的は願いを聞いたあとに説明する。此処は、神託の間だ。」


なら願い事を考えるか。


(願いかー。なんでもかー。まじかー。罠はないのかなー。)


お茶を飲みつつ、どうしようか考える。


金?女?健康?フリーザ?違った永遠の命?…

ありがちだな。違うんだよな。これじゃあ庶民だ。庶民だけど。


とっておきはないか。


時を止める。ワープする。うーん。


「異世界で冒険して、そこで頑張れば時を止めたり、永遠の命が手に入ったり、色々楽しいことになりそうですか?」


「異世界といっても神も住む世界なら死ぬこともあるが、頑張り次第で神にも勝る力を手にいれればできないことは殆どなかろうな。」


「但し、こちらの世界に帰ってくるには、神がもつ特殊なスキルが必要な上、相当なエネルギーがないと帰ってはこれなくなるぞ。」


「また、チートはない。」


何事も努力して手にいれるのが神々の住む世界らしい。


魔法やスキル、職業やレベルがあることと、文化レベルや言葉が通じることを確認して迷わずそれにした。


神は最後にこう答えた。

「そういうと思っていた。向こうで力をつけて私を助けてくれ。」


神様は僕の頭の額に何かを施すと身体中が光りだし、収まった。

次の瞬間、部屋全体が歪み、目の前が草原に変わった。


(予め、目をつけられていたのか。ゲーム好きなの知ってて。)


目の前に12才くらいの女の子がいて、こっち見て、にっこりしている。また、横には短剣と服がおいてあった。


「君は?だれ」

「私は先ほどの神の精神体、名前をさくやという。」


さくやと名乗る神様は、実態のない精神体?らしい。


「短剣と服をやるから、これを使え。現世のものはいずれこの世界からは消える。精神体と言っても少しくらなら力を使って物質を作れる。殆ど先ほどの移動で力を使ったのでこれくらいしかできぬが。」


まじかー。


「僕は消えないんですか?汗」


「先ほど、体に我の刻印を施したので、お前はこの世界に認識される。生きていくためにこれから経験を積む必要はあるけど。」


神様の世界は現世とことなり、冬ではなかった。

神様に言われるがまま、服を着替えて短剣を手にした。


(短剣か。そもそも、職業に、スキルやステータスの確認はどうすればわかるのだろうか?)


頭で考えていると声がした。

「そのために私がいるの。わざわざついてきたのだから感謝してね。」

「頭で考えていること読んだの?神様?」


「・・・」



「一緒に来てくれるのか。めっちゃ嬉しいです。」


「さすがにこの世界に一人ではすぐに死ぬわ。」



「・・・・」



「職業を、かえたり、スキルあげるために私が必要よ。また、この世界は、悪い神や精霊に悪魔やドラゴンとかもいるから気を付けてね。」


「ええっ!」


「この世界は今少し荒れているけど、神でない人間も多くいて、町もあるし、神も至るところにいる。私は貴方を召喚した立場であなたの主神になるの。」

「ただ、ある場所に囚われていて、精神体だけをここに送ってるの。だから、召喚されたものに直接手を加えることできないの。だから、回復もできないから、気を付けてね。」


「はい。」


「そういうことだから。さっそくステータスみましょうか。」




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